左大文字堯司

三線・三味線コード奏法プロデューサー / チープでポップな楽器製作者 / http:/…

左大文字堯司

三線・三味線コード奏法プロデューサー / チープでポップな楽器製作者 / http://www.youtube.com/user/sanshinism34

マガジン

  • 三線・三味線よもやま話

    コード弾きに特化しない形での、「三味線や三線に関する知って得するお話」「意外と知らないよもやま話」などを書いてゆきます。

  • シン・サンシン 〜三線補完計画〜

    沖縄の民俗楽器から、世界楽器へ発展させるための「三線補完計画」です。

  • 笑ってはいけない三線づくり24時!

    王道ではない、横道にそれた三線づくりをやっています。笑ってやってください。

  • 特集 オヤジの科学 「レコードプレーヤーを作ろう!」

    DIYや自作派のための「オヤジの科学」です。いろんなユニットや部品を活用してレコードプレーヤーを作ります。けして高級オーディオではありません。

  • 学研 トイ・レコードメーカー あれこれ

    学研の大人の科学「トイ・レコードメーカー」にまつわる話を集めます。

最近の記事

  • 固定された記事

電子書籍「沖縄三線コード弾き実践レッスン」

 三線コード弾きの基本的な理論と、技術について一から説明した入門書。実際に簡単な曲を弾きながら学習するため、初心者でも大丈夫です。  三線コードの一覧表が付属しているので、市販のコードブック・ネットサイトなどのコード譜面を利用して演奏することも可能です。  PDFファイルでお届けします。 ↓下からダウンロードしてください。

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    • 良い音がする木製三味線とは?

       前回の記事で、「良い音がするゴッタン」とはどういうものか、あるいはどうやって作ればよいのか、というお話を書きました。  今回はその「補足」をまとめてゆきます。  前回の結論的には「ゴッタンや三味線楽器は、ドロンコーン型のスピーカーの構造になっている」ということでした。そのため、表板で弦の振動が発生した場合、表板はそれを全体で「響かせる」と同時に、裏板がそれを減衰させずに「受ける」ことが大事である、という原理になったわけです。  表板と裏板が強調して振動することで、良い

      • 良い音がするゴッタンの秘密?!

         わたくし左大文字が、「ゴッタン普及委員会」なるブログを書き始めたのは、2009年のことだったのですが、それからじわじわとゴッタンに興味がある人が増えているようです。  当時はYahoo!ブログでしたが、システムそのものが閉鎖されたのでBloggerに救い出して貼り付けています。 ↑このあたりに保管されているので、たどればそれなりに読めるかも。 ==========  まあ、なんだかんだでゴッタンそのものからは少し離れていましたが、毎年依頼があって製作もしているので、

        • 和楽器の「隆盛と発展」のために

           わたくし左大文字、いよいよ50代が目の前になってきたわけですが、10代から三味線に触れているので、もう随分和楽器や邦楽器に関わってきたことになります。  その間、いくらかはふわっと和楽器が盛り上がったりした瞬間はあったかもしれませんが、基本的には長らく右肩下がりの状況、というのがリアルなところでしょう。  先日は「三味線の製造会社がやめてしまう」みたいな話も聞こえてきたり、慌てて「それはまずい」みたいになったりしている状況で、綱渡りが続いていると言ってもよいかもしれませ

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        記事

          続・ゴッタンの謎 〜やはりもっと短かった?〜

           薩摩の民俗楽器「ゴッタン」の謎に挑む、というのは、いわば私のライフワークのひとつにもなっているのですが、  前回の記事からすこし時間が経って、さらにわかったことが増えたので、今日はそのお話などなど。  そもそもゴッタンは謎の楽器で、実は現代においても「荒武タミ」さんの演奏と、彼女を慕って教えを受けた人、あるいは、現地の薩摩もしくは南九州(宮崎なども含む)で、ゴッタンを何らかの形で復興させようと頑張っておられる方の「活動」においてしか、その全容はわからなくなっている、そん

          続・ゴッタンの謎 〜やはりもっと短かった?〜

          水曜どうでしょうキャラバン2022 に行ってきた。

           「水曜どうでしょう」といえば、日本中でほとんど誰もが知っている番組のひとつだろう。  あの希代の名優、「大泉洋」を見出した番組でもあるし、本放送は終了したのに、いまだにぼちぼち新作が作られているという北海道の名物番組でもある。  その番組イベントが本州を巡業しているというので、うちのおくさんのお勧めもあって今年、はじめて参加させてもらった。  うちのおくさんは北海道出身で、私がその昔北海道で仕事をしていた期間に知り合ったので、当然ながら「どうでしょう」とともに時代を過

          水曜どうでしょうキャラバン2022 に行ってきた。

          【三線コードシステム SCS05】キーの設定の仕方と移調の方法

           今回は、みなさんが三線コード弾きで「弾いてみたい曲」を見つけたときに、それを三線でどのように再現してゆくかの準備についてお話したいと思います。  わたくし左大文字のYouTubeチャンネルでは、各動画にかならず「キーの設定」について説明が載っているのですが、2つのパターンがあります。 ◆ 各アーチストさんのオリジナル音源、CD音源などのキーを再現したもの。 ◆ 左大文字が自分で歌う際に歌いやすいキーに改変したもの。 の2つです。  YouTubeの動画には、毎回、

          【三線コードシステム SCS05】キーの設定の仕方と移調の方法

          【三線コードシステム SCS04】三線コード一覧表 SCSバージョン

             いよいよ今回は SCS Sanshin Chord System (サンシン・コード・システム) での、三線コード一覧表を掲載します。  この連載の第一回で手持ちの沖縄三線の棹に「ポジション」をインストールしてあることと思いますので、あとはそのポジションをコード表に従って押さえるだけです。 ↑まずは、こちらの記事を読んで、棹にポジションをセッティングしておいてくださいね。  この三線コード表は、従来から「工工四」で表記して頒布してきたものとシステムそのものは

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          【三線コードシステム SCS04】三線コード一覧表 SCSバー…

          新楽器 Pocket Rock にNEWモデル登場! Solo(ソロ)

           さてみなさんこんにちは  2014年から製作している「世界一簡単な弦楽器」こと、PocketRock(ポケットロック)に新モデルが登場です。  ポケットロックは、2弦で単音もコードも弾けるというすぐれものなのですが、今回はボディ(胴)の容積をさらに小さくして、可搬性を高めました。  もともとは「旅行に持っていける楽器はないか?」という相談をいただいたことからスタートしており、旧来のポケットロックでもウクレレサイズなので持ち運びはできるのですが、さらに小さくしようという

          新楽器 Pocket Rock にNEWモデル登場! Solo(ソロ)

          革命的?三味線撥「バサラ」バチを開発した話

           さてみなさんこんにちは  先日からシンプルな木製撥を作っている左大文字さんですが、なななんと!そこから発展して、ちょっとおもしろい三味線バチを開発してしまいました。  三味線のバチというのは、ある意味もう完成されたもので、大小や厚みなど多少のバリエーションはありますが、それほど形状が大きく異なるものではありません。  そういう意味では、三味線やバチというのは、ある一定の「伝統文化」に即した形におさまっている、とも言えます。  しかし、今回は、その伝統文化にちょっとし

          革命的?三味線撥「バサラ」バチを開発した話

          シンプル 三味線撥(バチ)を作ってみた!

           さてみなさんこんにちは。  いつも三線・三味線やら、ゴッタンやら、いろんな楽器を作っては戯れている左大文字でございます。  さて、とあるきっかけで  「簡易的な、三味線撥(バチ)は作れないか?」というご相談をいただいたので、さっそくプロトタイプを作ってみました。  三味線のバチというのは、価格も素材もピンキリで、上は「象牙」「鼈甲(べっこう)」から、下は「プラスチック」まで、いろいろ販売されています。  けれど、比較的安い樹脂性の「白象撥」でも最低3000〜400

          シンプル 三味線撥(バチ)を作ってみた!

          ゴッタンの謎 〜薩摩の民俗楽器〜

           2008年ごろのことなので、もう13年くらい前になるのですが、薩摩地方に「ゴッタン」という板三味線があるのを知って、いろいろ調べたり入手したりしていた左大文字です。  当時はヤフーブログに記事を書いていたので、今は閉鎖されてしまったのですが、アーカイブをブロガーに移してあります。   ゴッタンがらみでは当時から復活演奏に取り組んでおられた「財部北小学校」の方と連絡を取り合ったり、鹿児島大学の某講座で、「ゴッタン」作りを取り上げる、というので、キットを20棹くらい送ったり

          ゴッタンの謎 〜薩摩の民俗楽器〜

          【三線コードシステム SCS03】5つのコードでなんでも弾ける

           前回の3コードに加えて、今回は2つ新しいコードを追加します。合計5つのコードになるのですが、これはギターやウクレレでも同じで、「この5つのコードを覚えれば、かなり多くのポップス等が弾けるようになる」という魔法の組み合わせです。  そして、仮に5つのコードだけでは弾けない楽曲が出てきた際にも、たいていの場合は、「ほんのわずか追加するだけ」でそれらの曲も弾けるようになる、というものなので、すべてのベースになる基本の5コードと思ってください。   まず、Am型は 245です。

          【三線コードシステム SCS03】5つのコードでなんでも弾ける

          【三線コードシステム SCS02】最初の3つのコードを覚えよう

           前回は、三線コード弾き専用の「棹」を用意して、ポジションシールを貼り付けるところまで準備しました。  いよいよ今回から、コードを押さえはじめます。  当方が提案している三線や三味線のコード弾きでは、「まず3つのコード」を覚えて、それから「追加で2つのコード」を覚えます。  合計5つのコードを覚えれば、かなり多くの曲が弾けるようになるので、とても便利です。  それでは三線を本調子でチューニングしておきます。ふだんCFCの方は、CFCでOK。BEBの方はBEBでOKです

          【三線コードシステム SCS02】最初の3つのコードを覚えよう

          【三線コードシステム SCS01】ポジション・音階をインストールしよう!

           みなさんこんにちは。  今回から始まった「シン・サンシン=SCS」の連載は、2007年から左大文字がやってきたプロジェクトである「三線コード弾き(左大文字流)」のブラッシュアップバージョンです。  旧バージョンでは「工工四」による譜面で表記してきたわけですが、工工四の音階は半音などが少なく、またあくまでも沖縄民謡を表記するためのものなので、コード弾きをより精緻に弾きこなすには、やや不向きなところがありました。  それをこのSCS Sanshin Chord Syste

          【三線コードシステム SCS01】ポジション・音階をインストールしよう!

          【”シン・サンシン”プロジェクト06】いよいよ世界楽器への道がスタート!

           三線の話なのに、タイトル画像が「ギター」ってのはどうなの?と思われるかもしれませんが、究極的にはワタクシ左大文字が目指しているのは「三線や三味線をまるでギターのように世界楽器にすること」でもあります。  本来はスペインの地方からスタートしたこのギターという楽器、いつのまにか世界を席巻してもはや誰も「民俗楽器」だなんて思いません。  けれど、三線や三味線はまだまだアジアの民俗楽器なわけで。  そのでっかいハードルを乗り越えよう!乗り越えたい!というのが「シン・サンシン」

          【”シン・サンシン”プロジェクト06】いよいよ世界楽器への道がスタート!