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【特集】 めくるめく ミニ・レコード の世界


 学研 大人の科学「トイ・レコードメーカー」は、5インチのオリジナルの空(ブランク)レコードにモノラルですがカッティングできるという面白いガジェットです。

https://otonanokagaku.net/magazine/vol46/

 ということは、5インチというちょっとイレギュラーな「ミニレコード」を作ることができるわけですが、実は7インチのいわゆる「ドーナツ盤」などのレコードも聴くことができます。

 通常、レコードは12インチのおおきなLP、10インチのもの、それから7インチのシングルレコードがたくさん流通していて、それより小さいものはやはり

「特殊サイズ」

に近い扱いになると言えるでしょう。


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 5インチより小さいものとしては「3インチの8盤」というものが一時期玩具メーカーさんのバンダイから出ていました。専用の8盤プレーヤーもあったようです。

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 これらの名称、ちょっとややこしいのですが、「3インチ」というのはインチ表示で、8というのはセンチ表示です。

 ですから

◆ 3インチ = 8センチ = 8盤 =8センチCDと同じサイズ

になります。

 おなじ理屈で言えば、

◆ 5インチ = 12センチ =12センチCDと同じサイズ

ということですね。学研のプレイヤーは、CDサイズのディスクを録音再生することになります。

 さて、今でもバリバリレコードを作っておられる東洋化成さんのプロジェクトで、実はちょっとだけ3インチ(8盤)が復活していまして、

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 なんとクロスレイさんから新作の3インチ専用プレーヤーも出ています。RSD3というマシンです。かっこいい!

 ぶっちゃけ3インチ盤はそれほどレコードも出ていないので、マニアックなアイテムには違いないのですが、たとえば学研のトイ・レコードメーカーで3インチのプラ板に音楽を刻んで、それをこっちで再生する、みたいなマニアの遊びはできそうですね。


 ついでに、なぜかamazonでは 謎の3インチ専用プレーヤがけっこう安価で(4000円以下)売られているのですが、RSD3とはまた違うマシンのようで、

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 これらは一体どういうターゲットに向けて製造されているのか、不思議です。海外では3インチのレコードが意外と出ているのかしら。

 少なくとも日本ではバンダイ版と東洋化成版しか、3インチレコードそのものが流通していないので。謎すぎですね。


 その他、amazonを見ていると「7インチ専用」のプレーヤーもちらほら出てきます。つまり、シングルレコード専用マシンです。

 これで

◇ 3インチ専用

◇ 5インチ専用=学研(ただし7インチも可)

◇ 7インチ専用

というプレーヤーがそれぞれ作られていることがわかります。

 需要があるのか不思議ですが、面白いことはたしか!つい集めてしまいそうになるのを、ぐっとこらえていますが、3インチや5インチの盤そのものがもっと増えれば、面白い事になるかもしれません。


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