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マタニティマークをつけるメリットとデメリット

これからママになる妊婦さんや、赤ちゃんを産んで間もない産婦さんのために作られたマタニティマーク。

赤ちゃんとママが安全に外出したり、快適に過ごしたりするためにも、ぜひ身につけておきたいマークです。

しかし「どこでもらえるの?」「いつから身につけるの?」「メリットやデメリットはあるの?」といったマタニティマークの疑問を持つ妊産婦さんは多いのではないでしょうか。

この記事では、マタニティマークをつける時期や入手方法、メリット・デメリットについて紹介します。

マタニティマークについて詳しく知りたい妊産婦さんは、ぜひ参考にしてください。

マタニティマークとは?


マタニティマークとは、妊産婦が交通機関などの施設を利用するときに身につけることで、周囲の人が配慮をしやすくするものです。

職場や飲食店などで呼びかけを行い、妊産婦にやさしい環境づくりを目指すためのマークでもあります。

妊娠中や産後は体調が変化しやすいため、周囲の協力が欠かせません。とくに、妊娠初期は赤ちゃんの成長・発達にとって重要な時期ですが、外見からは見分けがつかないので配慮がされにくい状況がありました。

たとえば、たばこの煙が気になっても我慢するしかなかったり、体調が悪くても電車で立つしかなかったり、妊産婦さんにとって外出時の苦労は非常に多かったのです。

妊産婦さんであることを周囲に知らせ配慮をお願いするために、2006年に国の母子保健運動の一環としてマタニティマークが誕生しました。

マタニティマークは、いざという時に赤ちゃんと妊産婦さんを守る大切なサインなのです。

マタニティマークはいつからつける?


マタニティマークをつける時期に決まった基準はありません。いつから身につけるかは個人の判断に任されています。

国は妊娠初期から身につけるよう推奨しています。つわりなどで体調が悪くなりやすく、赤ちゃんの成長のためにも大切な時期だからです。

では、実際の妊産婦さんはどのような時期につけているのでしょうか。

2007年に厚生労働省が妊娠中・子育て中の方を対象にアンケートを行いました。770件の回答のうち、61%の方が「毎日つけていた」と答えています。半数以上の方が、妊娠初期からマタニティマークを身につけている様子が分かりました。
(出典:マタニティマーク10周年記念 - 健やか親子21-妊娠・出産・子育て期の健康に関する情報サイト-

マタニティマークを身につける時期に決まりはありませんが、母子の健康を大切にするために、妊娠初期からの使用が望ましいのではないでしょうか。

マタニティマークはいつどこでもらえる?


では、マタニティマークはいつどこで手に入れるのでしょうか。代表的な入手方法は3つあります。

  • 自治体で

  • 公共交通機関の窓口で

  • 雑誌の付録で

それぞれの方法について、順番にみていきましょう。

自治体で


マタニティマークを手に入れる方法として最も一般的なのは、自治体からの配布です。

2014年の時点で、1,706の自治体がマタニティマークを使ったグッズを作成しています。主に、母子健康手帳の交付時や両親学級などで配られています。

配られているのは、キーホルダーやバッジといった気軽に身につけやすいグッズです。街中などで目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

マタニティマークは妊娠が分かったときに自治体から配布されるため、妊娠初期から身につけるきっかけにもなります。

公共交通機関の窓口で


駅構内や電車・バス内にマタニティマークのポスターを掲示している交通機関も増えてきました。

首都圏の鉄道会社20社は、ポスター掲示だけでなく、マタニティマーク普及の一環としてグッズを配布しています。

駅の事務室などで配布をされているので、気になる方は職員の方に聞いてみましょう。

雑誌の付録で


妊婦や赤ちゃん向けの雑誌の付録として、マタニティマークがついている場合もあります。

「営利を目的としない」「趣旨に反しない」といった使用ルールを守れば、マタニティマークは無料で使用できるためです。

ストラップやキーホルダーなど、雑誌によってデザインや素材もさまざま。書店でお気に入りのグッズを探すのもおすすめです。

マタニティマークをつけるメリットとデメリット


マタニティマークを身につける最大のメリットは、妊婦であることを周囲に示せる点です。外出先で体調を崩したときに、医師や病院への連絡など妊婦に必要なサポートを受けられる利点があります。

マタニティマークのさまざまなメリットを挙げてみましょう。

  • 妊婦であることを職場で理解してもらえる。

  • 通勤や勤務時間の配慮をしてもらえる。

  • 周りの人に声をかけてもらえる。

  • つらい時に優先席を利用できる。

  • 喫煙者が気づいて配慮してくれる。

  • パートナーが妊娠や出産に理解を示してくれる。


このように、妊娠・出産に対する理解の輪を広げる意味でも、マタニティマークには大きなメリットがあるといえます。

一方で、マタニティマークをつけることでネガティブな気持ちになる妊産婦さんもいるようです。デメリットは以下の通りです。

  • 周囲の人にどう思われているか気になる。

  • 妊娠をアピールしているようで心配になる。

  • 優先席をゆずってもらったときに申し訳ない気持ちになる。


妊娠は病気ではないからこそ「周りに気をつかわせたくない」といった妊産婦さんの気持ちがデメリットには表れています。

妊産婦さんの苦労や気持ちを知って、お互いに思いやりを持てる社会が実現するといいですね。

マタニティマークをつけよう!ママと赤ちゃんのために


マタニティマークは妊産婦さんと赤ちゃんを守るために作られました。かけがえのない命を育てている時期だからこそ、周囲に支えてもらう必要があります。

マタニティマークをつける時期やメリット・デメリットを知ることは、妊娠・産後期間を健康に過ごすための大切なプロセスです。

ママと赤ちゃんのためにも、ぜひマタニティマークを身につけましょう。


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