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無職と従食

従食とは聞きなれない言葉と思いますが、「従業員食事」のことだそうで、つまり飲食店従業員のお仕事に賄いつまり食事がついてくることだそうです。そんな職業いいですね~憧れてしまいます。バイトでそういうのがあったらいいんですけどね。
でも私がいま探しているのは、来年春ごろからの、短時間の、月~金くらいのバイトなので、そんな宜しきバイトはなかなかないでしょうね~。

53歳男性のnoteは月1回更新していますが、前回は自分と他人はイコールで結ぶことができると書いて自分でも混乱している様子でもありましたが半分くらい真剣でもありました。今年(2023年)の10月末に職を辞して、めでたく無職になり、丸1ヶ月も越えました。無職については2021年秋から2022年春もやっていますし、そこから1年間は職業訓練校に通うとはいえ立場は無職でしたし、無職は慣れ慣れで大変快適です。貯金もあるし。貯金はいずれなくなる。ご存知です。
若いときもさんざんバイトと無職を反復行動していたので、その当時に比べれば、バイトの探しにくさは増したものの、ハローワークを最大活用するという技術も獲得しているし、特に問題はないんじゃないでしょうか。若いときの経験は書きものに生かされるでしょうし。

というわけで今月は11月の無職行動の感触やSNSでみかけるものについて書こうと思います(題名詐欺)。
せっかくタイトルに従食と入れたので、日々の食事から先に書こうと思います。自炊です。だいたい夕食が自炊で野菜中心でそこに惣菜1品くらいは足して(買ってきて)食べています。米はメスティンで炊いています。外食は基本しないことにして、朝はパン(ヤマザキナイススティック中心)にして、昼は麺とかパンとかなにか軽いものを食べています。昼にたんまり食うとすぐ眠くなるので。
これで食費はいくらくらいでしょうか?
11月の家計簿を概算出してみましょう、リアルで。
私はコンビニとスーパーと外食(スタバ含む)という3つに食事食材関連をあてはめています。コンビニは雑誌買うのも入っているのでやや超過ですが、まあいいでしょう。外食はたまに旅に出たときに外で食うものですね。
と、思いましたが、ちょっと恥ずかしいので10月の記録で代わりにあてます。3つ足して4マンいくらです。ぜんぜん節約してないですね。しょうがない。2人世帯で平均食費が6マンいくらだといいますから、平均といえば平均です。まあ私は別に倹約生活を旨としているわけでもなく標榜しているわけでもないので、これでいいのです。食材などを我慢するといろいろよくないことが起こりますから。あとカフェイン中毒でコーヒースティックを我慢していないですね。まあそういうことで。

家計簿をつけていると、お金がどのくらいのペースで減っていくのか分かりますし、なるほどこのくらいか、と、計画を立てることができます。

そう、重要なのは計画です。私はいま書きものをしているのですが、これが無職生活における活動主目的ではありますが、そこで書いている中で、計画とか目標についてをテーマにするかしないかのところにさしかかっており、考えてみると計画を立てるとか目標を立てるとか、はたして、人間はそれをする動物であるか>?
と考えてしまいます。
というのは、やったほうがいいと誰もがわかっていても、それをしない、それをするなんて勤勉にして優秀な人間はほんのわずかしかいない。成功者がなんとなく気が付いたら成功していたなんてのはウソで、かくれて目標を設定し、計画を立てていたに違いありません。彼らは成功の秘訣を他人には漏らさないのです。
私は成功していないので、とくに言葉に説得力はありませんが。

まあしかしね、計画なんかなくても生きていけますよ。
誰もが自分の感想しか語っていないわけですが、私の感想はもうこの年になると何でもどうでもよくなるというもので、若いときはずっとお笑いの修行してますとか芸術家になるためにとかの貧乏な人がバイト生活で食いつないでいるのを見て、これは本当にぎりぎりなんだろうなあと思っていたのですが、今となってはそのケースについての視点が変わりました。ぎりぎりだろうなとは今でも思いますが、だからどうした。

ぎりぎりというのはぎりぎり生きているということで、生きてるんならそれでいいじゃんということです。

ましてや成功とか失敗とかある意味どうでもいいじゃありませんか。古今東西、ダメ人間列伝というのはたくさんあって、いつも酒を飲みすぎる人、アル中で最終的に死んだ人(中島らも先生とかそうですね)、アル中を途中で断酒に切り替えることのできた人(吾妻ひでお先生や小田嶋隆先生)、借金の常習者、ヒモ、まあいろんな人がいますし、いましたね。私は本を読んでかれらのような方々のことを考えるのが好きで、実際なんというか太宰治という作家はどういう人か全然わかりませんけど、私のような不真面目な読者でさえも、どうにもじたばたしている姿を小説にした様子が、かなしくもあり可笑しくもあり、だから今でも読まれているという稀有な作家だと思うんですが、三島由紀夫とかの文豪よりも太宰のほうが読まれているような気がしませんか?というのは三島の小説って難しそうじゃないですか。とっつきにくい。格調高い。私は三島の小説を読んだことがありません。100分で名著の金閣寺の回を見たくらいのものです。まるで知らない。でもいい家に生まれて官僚になって、しかし小説を書いて官僚をやめて、妻をめとって、最終的に割腹して死にきれなくて介錯してもらった人ですよね。太宰は入水自殺を成功させましたが太宰だって何回もいろんな失敗したみたいですね、自殺関連で。みなさん伝説の持ち主です。金がないなら他人にたかる、他人が誰もいなくなったらのたれシヌ。そのくらいはできるかもしれませんしできないかもしれません。最終的には収監されるか措置入院させられるか、あるいはホームレスが狩られて貧困ビジネスの餌食になるのかもしれません。どれにしても苦しい。しかし苦しいながらもまだ死んでいない。なかなか死ねない。今日図書館でBRUTUSの新刊がでてたので読んでいました、998号だといいます。特集が温泉だったのでどんなかなと思ったら、有名温泉がメインだったのでそこは読みませんでした。ゴーストワールドの再上映について、若手の新進の俳優さん(女性二名)が語りあっていたのがよかったですね。ソーラ・バーチとスカーレット・ヨハンソン。あのころは、私はロードショー公開のときにみましたけど、ヨハンソンがこんなに大物になるとは思いませんでしたね。実際。あの映画、だらだらしてる女子二名の映画、だらだらするにはそれなりの根拠があるのですが、いずれにせよまじめに働くという視点からの逃避はあるといえばあるし、そもそもそんなことはできないこともありますよね。計画など何も立てていない。しかし生きています。

だからだいたいにおいて、計画をたてる人などは、映画や小説やドラマの主人公にはなれないということです。新NISAでこれから35年かけてお金を徐々に安全に安定的に増やしていくぞ^-^
みたいな人間はドラマチックではないし、なんといいますか積み立てご苦労様ですといいたいし、1800万円も積み立てるなんて、その金途中で不動産でもやりなよ、と言いたくなってしまいます。でも私のようなフーテンの言葉、かれらは彼女らはそんなのは聞かず、安定、安全、堅実路線をひた走ります。

かれらは無職の味わいとか、いうなれば朝と午後に小学生がわいわい大声だしながらドアの向こうを駆けていく音や声とか、静かにゆっくりとしかし独特のリズムで歩く片麻痺の中高年のおじさんが杖歩行を懸命に練習している姿とか、なんでしょうね、そういうのもご存じですかと、声をかけたいところですが、何それ、でしょうね。

私はもし可能ならば従食のあるバイトを探しますが、最近のファミレスとかその他飲食店でそういうのって、あるんですかねえ。

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