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7月が楽しかった!(フジロック2023)

前回の続きです。はじめてフジロックに行ったらどうだった?楽しかった!という53歳男性です。

あらためてなぜいままでフジロックに行かなかったのか?という点を考えて、前回「いつかは仲間と」みたいな幻想があったと書いたのですが、もう1点ありまして、それは「なまじ日曜を中心とした週休2日体制の会社員」だったからではないか?と思いました。それはつまり「月曜は有休でもとらんと休めない」を意味していますね。
しかしいまの私は会社員というよりは作業員であり週休2日確定でもない立場なので、堂々と日月を休みとして申請して通ればよしの世界で、つまり3連休は難しいにしても2日であればどこにでもセットできるということですね。
まあ完全フリーランスのお仕事であればそこは自分で調整するできるのですが、そこにたどり着かない(辿り着くのが目標です)のでこういうこととなります。

いずれにせよ目標をもって行動するのは悪くありません。いいです。いいかしら?人によります。

さて私は都市型のフェスで、アスファルトの上でジャンプとかしてたら早々に体力を失って敗退した経験があったので、最初からとばさないようにしようと思っていました。なにしろ主目的のホワイトステージは日曜2000という時間で、朝から騒いでいては多分身がもたないため、まずは朝に会場入りしてとろろ御飯を食って体力を温存し、ドラゴンドラで上の方でごろごろしようともくろみました。
はたして上のほうは、曇と小雨が交互だったり晴れたり目まぐるしい天気の変化でしたが、あそびまわるコドモとかDJで踊る人とかカレーを食う人とか、着ぐるみとか、適当な感じがよく、私はシートを出して芝でごろろとしたり、小雨でリュックに撤収したり、また止んだのでシートを出したり、そのまま3時間くらいは上にいたでしょうか。

もともと登山が好きなので山の上は大好きです。ひさしぶりの大自然のただ中で、流れる雲の形が変わるのをみて、ただそこにいるだけでもいいじゃないですか、蚊もいないし。

DJ踊り場あたりにある砦の上からは貯水池のような湖が遠く望めます。苗場はスキーでも来たことない場所ですが、志賀高原よりはこぶりなのかな>?と思いました。でもかぐらとみつまた田代にまたがるエリアは広く楽しめそうですね。

さて午後3時ごろにもなり、下界におりてうろうろすることとしました。まず全体を観たいので、グリーンステージを横断し(グリフィンがEDM全開でやってました)、ホワイトをぬけアバロンをみてフィールドofヘブン、そして端のオレンジカフェまでたどり着きました。ここで昼飯を食って座って休憩しようという目論見です。幸い、屋根のあるベンチとテーブルのエリアは広大なので満員ということはなく、座ってだらだらしました。周囲を見渡すとまさにあらゆる国から人が来ているような、老若男女がそろっているような、しかしさすがに山や傾斜や石ごろごろ道で車いすは来れないなあとか、いろいろ思いましたね。富士登山みたいに、登山道とは別にブルドーザー道とかがあって、およそどんな人でも物でも運ぶことができれば、どこでもとりあえず行けるのですが。難しい問題です。フリーアクセスという概念は簡単ではないということでしょう。そもそも私の感想にしても、越後湯沢からバスにのって来たものの、バスを降りた場所からリストバンド交換まで、こんなに遠いの?と少々おどろいたのです。それは駐車場が広大(長細い)でそこを縦断していくからだと思いますが。まあしょうがないですね。足が丈夫な人は歩く、そうでない場合にはフジロックには来られないということになっているわけで。子供さんがカートにのせられているのも、あれはあれで乗ってるコドモの体力も大変だろとか思いましたが。

だんだん夕方になり、ニール・フランシスのはじまりということでオレンジからヘブンへと移動しました(隣)。とくに聴いたことはなく、フジロックの公式サイトでの紹介を読んだだけでしたが、なんというかピアノ・オルガンを操るロック・ジャズ・フュージョンを融合したようなバンドセッションで、すごく楽しい感じでした。演奏の本人たちが楽しそうなのです。それが伝わってくるのです。そしてフィールドオブヘブンは丸いエリアが木々に囲まれて平らで、ぐるっと後ろのほうでも見えるし、折り畳みイスでのんびり見てる人も立って踊る人もいて(エリアわかれて)、なるほどこういうもんかと思いました。いちおう境があり、はみだす(通路へ)と係員が丁寧に注意しにくるところもあり、でもゆるいというか曲中に酒をのみ飯をくい雑談している人も多く、それはそれでいいのではと思いました(でも正直いって夜のアウスゲイルみたいなシリアスな感じのムードの中で雑談されるのは勘弁ではありました)。

さて冒頭の写真はホワイトの手前からヘブンへの近道である木道で、ご存知、ライトがカラフルに照ってオブジェもゆらゆらするところであり、夜になると光で一変します。森のビアノは飛び入りで弾く人らしく、ニールさんも土曜に弾いてたみたいですね。
光といえばヘブンからアバロンへの通路で林の頭上にミラーボールがあり、夜の森のミラーボールの風景はすごく非現実的で、そこは大好きで何回も通りました。

もちろんホワイトでのカネコアヤノバンドはキリキリとしたテンションをつくって演っており、私は7月沖縄ライブ以来のカネコさんだったのですが、ライブハウスでの演奏とフジと何が違うかというとフジはショーケースのようないろいろありの世界でした。(沖縄はアルバム発売ツアーでもあり新アルバム中心だったというのもある)

カネコさんはたたずまいと歌とが解離があるというかすごい人なんですが、かならずほぼぜんぶワンピースで出てきて激しい曲をやるのでそこがいいですね。

夜は更けて、ヘブンでアウスゲイルさんをみて、途中で疲労のピークとなり帰ったのですが、かえるルートでLIZZOを見ることとなり(グリーンを通るから)、まあ楽しそうな多幸感のステージでした。その後にパワハラ報道とか出ていますが、正直よくわからない面もあるのでそれについて何か思うのもなあ=~と思っています。

ついでにその日の宿が、じゃらんで探していたら湯沢駅周辺のたまたま空きのあった宿でしたが、タクシーでいかないとぜったい入口わからなかったな、というところで、クーラーがなく、おお、暑い、どうなるか、と思っていましたが疲労困憊のためフロあがりで扇風機を浴びていたらそのまま寝てしまいました。
ここはスキー場隣接の合宿宿で、「こたつかします」とか貼り紙があり、むろん部屋にトイレも水道もなく、廊下で共同で、だいたい新潟県のスキー場併設宿ってこういう感じですよね。長野県はどうだったか、もう記憶があまりありませんが、まあホテルじゃねえんだからな、という感じです。

たのしいフジロックを終えて、来年またくるとしたら「深夜を体験したい」「レッドで前のほうにいきたい」「湯沢じゃなくて苗場の宿を確保したい」「あるいはキャンプしたい」などの希望があります。今回は豪雨にやられることはありませんでしたが、大雨になればまた感触も違うでしょうね。

かえってきて8月になり、実家の親関連でいざこざがあったり、かろうじての職場で異動があらわれたり、いろいろありますが、どっちかといえばLIFEはいろいろいざこざがあるほうがノーマルということで、それに立ち向かう気力を音楽からいただくようにすればいいのではないでしょうか。音楽はそれだけの力がありますし。あと一人で参加しても音楽は音楽です。まあ歩きまわる体力は仕事で涵養していたのが幸いしているかもしれません。フェス飯が肉中心というのは本当でした。野菜不足になるかもしれません。トイレは期待しないのが当たり前でした。登山する人にとってはあるだけいいというものでしょう。

理想としてははやく自由業になって3日間ぜんぶ参加できるようになりたいものです(目標)。

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