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生活(僕の現実と理想、そして蜘蛛)

23時まで仕事をして、家に着いて食事をして、YouTubeを見ていたらもう2時とか3時。
風呂に入るか迷い、明日でいいやとなって寝てしまう。ひどい時は寝ずに窓外の景色が明るくなっている。

こんなんでいいのか僕の生活よ!
と思って最近はちゃんと朝に起きて朝ごはんを食べて、本を読んだり、仕事の時間まで映画を観に行ったり、文字に起こしても理想的だと思える生活を頑張って送っている。
(風呂もちゃんと夜に入っている)

職場の人に、休日は何してるの?と聞かれて、映画を観に行ったり、本を読んだり、美術館に行ったりしてます。1人で。
と、ついつい見栄を張った答えをしてしまう。
『perfect days』の平山さんみたい。と言われて、あの人の生活は僕の理想そのものだなあと思った。

生活って、頑張るものだっけ?
よく分からない。
僕が理想と思う生活を、平然と過ごせる人もいる。平山さんみたいに。
毎日深夜4時に風呂も入らず、ただただスマホをいじっている僕からしたら、羨ましいことこの上ない。
深夜に何してるんだろう。と自己嫌悪に走ってしまうこともないのだろうな。
僕は理想と現実との矛盾に苦しむタイプ。と暇つぶしにやった性格診断でそう答えられた。
当たっているのかもしれない、、、

2年前のこと、2ヶ月か1ヶ月半くらい引きこもっていた時、一匹の蜘蛛が壁にいたのを見つけた。
誰にも会わず、1人でただただ時間が過ぎていくだけの生活(記憶はない。本当にただただ時間が過ぎていた)を僕にとって、久しぶりの僕以外の他者との交流。
僕はその時、その蜘蛛がひどく羨ましく思えた。
蜘蛛は、ただ蜘蛛で、僕みたいに自己嫌悪に苦しむこともなく、理想と現実に揺れ動くこともなく、誰に命令された訳でもなくただ生きている。必死に。

僕も生きていきたい。
蜘蛛がただ蜘蛛として生きていたみたく、僕もただ僕として生きてみよう。

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