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水の音、鳥のさえずり、人の声。

今日の午後NHK BSで「雨あがる」という映画を観ました。
黒澤明脚本で寺尾聰主演、仕事の合間に途中から横目で何気に観てたのですが、なんと最後まで見入ってしまいました。
昨日のPERFECT DAYSに引き続き清々しい映画でした。
侍の映画ですが、現代に通じるものがあります。

最後の方での奥方タヨ(宮崎美子)の言葉が刺さりました。
「夫が何のために賭け試合をしたと思っているのですか?」
寺尾さんが、お父さんの宇野重吉さん似な柔和で鋭い剣の達人を好演されてました。渋い役とか「ルビーの指環」のイメージが強かったので意外です。

最近、テレビの映画の科白が聞き取りにくいので字幕をいれてます。
「♬~」とか「水の音」とか「鳥のさえずり」「・・・」
最初は違和感がありましたが今ではすっかり慣れました。
この機能、友人に聞いてやってみたところ優れものです。

気づかないことは悲しいことかもしれません。
耳の不自由な方のことを思って作ったのでしょう。
何のために、それをやるのか?やったのか?
その視点が欠けているだけで何と悲しく愚かなことでしょうか?

奥方タヨが凛として家老に向けて放った一言を繰り返します。
「木偶の坊!何のため〇〇したと思っているのです?」
とつぜん自分に言われたような気がしてハッとしました。

何のために (水)

↓の画像とても気に入ってます。

木漏れ日に映える鶯

今日もご覧いただきありがとうございます。
念水庵

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