息を数えるプラクティス。
坐禅や瞑想あるいはマインドフルネスのときの数息観は、自分の呼吸に集中することで心を落ち着かせ、現在の瞬間に意識を集中させる最もポピュラーな修行方法です。
このプラクティス(練習)は初心者に推奨されることが多いですが、経験者にとっても深い精神性へと誘う道具となります。
✅数息観の基本
数息観は、自分の呼吸に注意を向け、呼吸を数えることから始まります。
通常、吸息と吐息が一組と数え、これを繰り返します。
一般的な方法では、一から十まで数え、それを何度も繰り返します。
呼吸に集中することで、普段気付かない自分の体の感覚や、心の動きに気づくことができます。
✅実践方法
姿勢を整える: 正しい姿勢をとることが重要です。坐禅は通常、床に直接座るか、座布団を使用します。椅子に座ったままでもいいですが、背筋をまっすぐに伸ばし、両手は腹部の上で軽く組みます。
呼吸に集中する: 目を閉じて、自然に呼吸を続けます。呼吸に意識を集中し、自然に吸い込む空気の感覚や、体が吐息で緩む感覚を感じ取ります。
呼吸を数える: 吸息と吐息が一組となります。吸い込む息を「一」と数え、次に吐く息も「一」と数えます。これを十まで続け、気が散ったらまた一から始めます。
✅効果
数息観は、心を落ち着けることに役立ちます。日常生活で感じるストレスや不安から少し離れ、心が静かになることを助けます。
また、集中力を高める効果もあるため、学習や仕事の効率が向上することが期待されます。精神的なクリアさや、内面的な平和を感じることも多いです。
✅心の変化
継続的に数息観を行うことで、心の動きが見えるようになります。
普段は気付かない小さな思いや感情の波が、はっきりと捉えられるようになるでしょう。
これにより、自己理解が深まり、より豊かな内面生活を送ることができるようになります。
✅まとめ
数息観は、誰でも始めやすい瞑想法です。
日々の生活において、わずかな時間を見つけて行うことで、心の静けさや集中力の向上、自己理解の深化など、多くの恩恵を受けることができます。
現代社会の喧騒から一時的にでも離れ、自分自身と向き合う時間を持つことで、心身の健康を支える一助となるでしょう。
わたしは今でも数息観だけです。
呼吸の出入りだけに意識を集中します。
ときおりニミッタと呼ばれる光や靄が見えてまいります。
これにも決して囚われないことが肝要と存じます。
ご覧頂き有難うございます。
念水庵
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