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フランス留学:ビザ申請

 2022年にフランスの学生ビザ(大学の学士課程)を申請したので2023年に留学予定の方にとっては最新の体験談になると思います。できる限り詳細に書きますが、前年から変更になった点がいくつかあるかもしれませんし、ビザの種類や申請者の状況によって用意するものは異なります。ビザは最も重要なことなので疑問があれば諸機関に問い合わせることをお勧めします(私は留学エージェントのブログなどは一切参考にしませんでした。情報が更新されていないものがあるので)。しかし、繁忙期には大使館から返信が来ず、イレギュラーも起こり不安に思ったことがあるので私の経験がどなたかの参考になれば幸いです。

大学決定からビザ申請までのスケジュール

 3月最終週に、応募した3つの大学から受け入れ可否の通知が来たらいよいよスタートです! しばらく迷った後、5月の2周目に入学先を決定してからはすぐ準備を始めました。ビザ申請の枠は入学月の9月の2カ月前頃になるとほぼ埋まってしまうので、書類準備の前にまず予約枠を確保すると安心です。
6月10日に大使館窓口での申請のため田舎から東京へ行き、7月下旬にビザ付きのパスポートを受け取りました。本来は1週間から2週間程度で返却予定のはずですが私にはイレギュラーが起こり1カ月半待つことになりました。規定より長くかかったら大使館だけでなくキャンパスフランスにも問い合わせることをお勧めします。

キャンパスフランス経由の社会人留学の場合の必要書類

 パスポート、ビザ申請書、証明写真、フランスの大学の登録証明書、1カ月以内に発行された銀行の残高証明(英語で提出)、住宅証明、赤のレターパックを用意しました。全ての書類のA4のコピーも必要です。パスポートもコピーしておくといいです。住宅証明は私が準備を進めている間に追加されたもので、一番初めに確認したときは必要書類には含まれていませんでした。1週間前に最終確認のため大使館のHPを開いて発見し、オーナーに急いで作成してもらって事なきを得ました。そのため原本は用意できずデータを印刷したものを提出。申請に行く前に一度、抜けがないかだけでなく追加はないかも確認するといいかもしれません。というのも大使館のHPに、こうあるからです。

窓口では提出された書類を受け取るのみです。ビザセクションは不足書類を指摘する義務がありません。申請者によって提出されなかった証明書等は、提出できなかった、または提出する意思がないものと解釈します。

https://jp.ambafrance.org/article5527

「受け取るのみ」の言葉は本気です。質問しても私の言葉は質問として受け取ってもらえず、別の申請者の方の質問も同じように、まるで空中に消えてしまったように扱われていました。ルールはルール。徹底していました。

申請当日の注意点

 時間に余裕を持ちましょう。申請窓口にそのときの円・ユーロレートで計算された日本円のビザ申請料金が貼ってあります。お釣りのないようにしてください、とありましたが私はこれが用意できず、警備員の方になだめられました(「最後の時間枠なので小銭あると思いますよ〜心配しなくていいですよ」)。その通り、無事終わりましたがルールを守れずすみませんでした。

ビザ申請書類について気づいたこと(当日のメモより)

  • 住居欄(Quelle sera votre adresse en France pendant votre séjour ?):滞在先の住所に加えて、オーナーやホストファミリーの名前とその人との関係性も書く。「英語かフランス語で」と言われるので綴りや単語を確認しておくといい。

  • EMPLACEMENT DU TALONの欄は、こちらで記入しなくても問題なかったけど大使館の方で入国日を記入していた。飛行機の到着日を決めておいて入国日を固めておくこと。

  • 左上の余白にキャンパスフランスの個人番号を書くよう言われた。

  • サインは基本、パスポートと同じサインで間違いないと思う。申請料金受領書のサインはパスポートと同じものを求められた。

以上です。大使館やビザ申請のHPをよく読んで、必要書類を準備し、とりわけお勤めしている方は仕事の予定と予約枠の確保の兼ね合いがあり、地方住まいの方は東京に行くというステップもあります。パスポートが手元に戻って来るまで落ち着かないと思いますが、陰ながら応援しています。



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