前は海、後ろは田んぼが広がる南房総での生活。駅までの道にコンビニはおろか店らしきものはほぼなく、一番近いお店は小さな道の駅といちご狩り園という環境です。都会っ子なもので、住み始める前は「徒歩圏内にコンビニが無いなんて、大丈夫かしら？買い物はさぞかし不便だろうなー」とかなり不安に思っていました。

ところが…住んでみたら意外とそうでもなかったんです。

日々の買い物は自転車で15分、車で行けば5分ほど行ったところにある地元のスーパー「オドヤ」に行っています。スーパーの近くに産直のお野菜や魚を扱う「わくわく市場」と「ヤックス」というドラッグストア、コンビニの「ファミリーマート」そしてホームセンターの「コメリ」があるので、欲しいものは全て揃います。

「え？それしか店が無いのに、欲しいものは全て揃うの？」と思われるかもしれませんが、どの店も広くて、品揃え豊富なんですよ。スーパーに百円ショップも入っていたりするし、文房具から大工用品まで、まあ大抵の物は揃います。全然混んでないし、どの店も１階建てなので見回りやすいし。以前は「コスメは２階で、シャンプーは１階で、洗剤は地下１階だ～」と上に下に駆け回っていたドラッグストアも広～いワンフロアでゆったりショッピングできます。

スーパーも都内で通っていた近所のスーパーよりは少し品揃えは劣るものの、まあ大抵のものは揃っています。充実しているのはやはり魚介類コーナーです。お肉コーナーの倍位のスペースが確保されていて、「本日、水揚げ」みたいなシールが貼ってあり、でっかいお魚たちがパックに入って、ぎょろっとこちらを向いて並んでいます。もちろん、お刺身も豊富だし、干物や塩辛などの加工品も充実。生のヒジキとかワカメとか、魚のアラセットとか鯨肉とか、都内では見かけないものも多くあります。値段も安くて、都内スーパーの６～７割位かな？切り身も大きくて、お得感あります。

そしてなぜか、お肉も充実してる気がします。いろんな部位のものがあるし、小分けパックみたいなのが少なくて、ドドーンと大容量なのにお値段お手頃。お野菜の品ぞろえは都内に比べて少ない気もするのですが、もしかしたら、お隣が産直市場なのと、お野菜を作っている人たちが多い土地柄だからかもしれません。

産直市場の方は、生産者の名前のついた獲れたての旬のお野菜が並んでいて、これがまた楽しいです。旬のものが並ぶので、一時期はいちごだらけだったのに、GW明けからはパタッとなくなり、今はビワだらけ。ソラマメだらけの時もあれば、タケノコだらけの時も。産直市場の方には、お魚もあって、こんな感じに激安で売っているのですが…自分で捌かなくてはいけないので、まだ一度も買ったことがありません。カツオとか、美味しそうですよねー！誰かできる方、お願いします！1尾買ったら、しばらくカツオばかりになりそうですが。

パンは、スーパーで買うこともありますが、東京でまとめて買ってきたり、館山の老舗なかぱんで買ってきたり。お隣町の和田にあるWADAPANに買いに行くこともあります。こちらは地元小麦の全粒粉を使ったこだわりの味。美味しいパン店はまだまだあるようなので、開拓したいと思います。

「え？それだけ？」と思われるかもしれませんが、日常の買い物って、この程度ですよね。考えてみれば、東京に住んでいる時も毎日デパ地下や高級パン店に通ってたわけではなく、地元スーパーと駅前商店街で買い物することがほとんどだったわけで、南房総でも日常の買い物に困ることは全くない、ということが分かりました。

服とか本とか家電とか家具とかを買いたい時はどうするのかって？車で30分ほど走らせれば、なんでも揃うイオンがあり、そこに書店やケーズ電器もニトリもあります。が、欲しいものが分かっているのなら、今は自宅でネットショッピングすればいいだけのこと。ポチッとやれば、こんな海っぺりでも、玄関先までちゃんと荷物を届けてくれます。日本各地の名産品だって、白金の洋菓子屋さんのお菓子だって、ちゃんと届きます。すぐに読みたい本はキンドルで。こちらに来てから再びKindle Paperwhiteを使い始めました。

今日は、車で10分のところにある、評判のいいスーパー「ときわや」に行ってきましたが、これまた安くて品ぞろえ豊富で最高でした。店内でパンも焼いていて美味しそうだったし、お肉も安くて驚きだったけど、なにより魚コーナーが安くて新鮮、種類が豊富。魚市場状態ですごかった！！！美味しいと言われていたお寿司を買って帰りましたが、ほんと美味しかった！

というわけで、どうですか？ないものはなにもないぞ、南房総。

まだ「旅気分♪」が抜けてないからかもしれませんが、スーパーでの買い物でも、「ピーナツ味噌」みたいなご当地ものを見つけては、つい買っちゃったりして、楽しいけど、やはりお財布には優しくないよ、という話でした。