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ゲゲゆずりずむ

「こりゃ、まだそうですかね?」

前回、最後の検診に出かけてくる!と書いた。その検診時、助産婦さんは私のお腹のハリや子宮口の様子を探って言った。

「ん〜まだかなぁ・・・」

どうやら経過が遅れているらしく、予定変更になりそうだ。最後と意気込んでやって来たのに...と拍子抜けしながら、次回の検診の日取りを決めるのだった。

予定はあくまで予定だ。早まることも遅れることもある。なのであまり気にはしていないのだが、5月の二週目に入っても兆候がなければ入院となるというので、それはちょっとイヤだなーと...それまでに、どうにかポコを出したい。

気張ったら出るかな・・・

助産婦さんによれば、大股で歩くとか、スクワットの体勢をとるとか、乳首への刺激とかするといいらしい。さっそく帰り道は大股で歩いて、帰ってテレビを観るときはスクワットの体勢をとって、乳首をつまんだ。

予定日の前から、ゲゲの母...つまり義母が身の回りの世話しに来てくれることになっている。
産後は家事がままならなかったり生活のリズムが狂ったり、何かと大変になるから、仕事の都合をなんとかつけて長期休暇とって、遠路はるばる来てくれるというのに、産まれてくれないと何しに来てもらうのかわからない。

義母「何か手伝えることがあるかしら?」
私(どうしよう・・・無い・・・)

ポコ・・・頼む・・・出てきてくれ!

でもまあ、一緒に美術館行ったり、義母の好きな蚤の市に行ったり、せっかく東京に来られるのだから、義母の行きたいところをまわったり、産前の楽しい時間を過ごすのもいい。
あとは、産後どれくらい家事が出来るかわからないので、一緒に料理を作って保存食を備えるのもいい。

私「蚤の市やってたら行きましょう!」

ポコがお腹の中で何を考えているかわからんが、どうやらのんびり屋さんのようだ。性格はゲゲゆずりらしいので、昔(思春期)ひきこもりだったゲゲと同じくポコも子宮にひきこもっているのかもしれない。そんなところ似なくてもいいのに...

いつまでも居座られても困るが、二心同体のうちは二心同体をかみしめながら、気長に待とう。ポコにはその分、元気な産声を聞かせてもらおう。



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