京極先生、鎮座
わたしの本棚でいちばん場所をとってる本が、京極堂シリーズである。
あの正方形に近い文庫本が、「みっしり」と密になって本棚に入っている。
「姑護鳥の夏」「魍魎の匣」「狂骨の夢」
などなど漢字も難しく表紙も恐ろしいのであまり女子受けはしないかもしれないな。
さらっとは全然読めない。
全力で読んでも一作品三日はかかる。
京極先生の知識を、これでもかこれでもかと詰め込んだ
京極堂が語る妖怪蘊蓄はかなりわくわくする。
古本屋であり、神主でもある陰陽師の京極堂、
売れない小説家関口、
人の記憶が「視える」探偵榎木津。
キャラが魅力的なので、多少難しくともぐんぐん物語に引き込まれていき、
さいごはなんとなく
妖怪や民俗学の知識がついている。ふしぎ。
厚いし重いし、で片手で本が持てないため、
仰向けに寝て読むのはかなり難しいのを申し添えておく。
しかし、どれたけ幅をとっても
やっぱ京極さんの本は「本」のかたちで所有したい。
こりゃ、本棚問題なかなか解決しないなあ。
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