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日本語って難しい ー 地名編

とかく日本語は難しい。英語を母国語とする人が他国語を取得するのに時間が掛かるランキングトップ3に入っている。

理由はそれこそ沢山あるが、中国由来の漢字。これも一役買っている。なぜなら、

読み方が音読み・訓読み

この2つがある。それどころか「普通はそう読まない」なんて特殊な読み方も珍しくない。さて、タイトルに触れよう。

「安曇野(あづみの)」ー これは、長野県にある市の名前である。安曇野市は「天蚕(てんさん)」と呼ばれる緑色のシルクの生産で有名な地だ。世にも美しくまた貴重なため、国内の他の生糸の約100倍の値段がする。詳しくは→ https://azumino-maki.com/tensan

ところで私の実家の滋賀県に「安曇川」という地名がある。読み方は「あどがわ」だが、

知らない人が読んだらまず読めない。

雲には「ど」なんて読み方はない。そして「安曇野」が有名なため、「あづみがわ」と間違えて読む人が多い。私は子どもの頃から知っていたので、ある時「難読地名」と聞いて「そう言えばそうか」と思った位だ。良ければこの機会に覚えて頂きたい。(話のネタになるかも)

そしてお隣の福井県には、「虹岳島温泉」なるものが存在する。読み方は「こがしま(おんせん)」で、これは近くにある山の名に由来するという。断言する、

これもきっと読めない。

虹は音読みで「コウ、グ、ゴウ」と読む。名前には「コ」の読み方が使用出来るらしいが、知らない人が殆どだろう。(私も知らなかった) ちなみに検索すると、難読温泉地の第一位だった。そして余談だがここは、2013年に考古学・地質学の年代測定の「世界標準」に採用された「水月湖」に近い場所にある。興味のある方は一度訪れてみることをオススメする。

話が少しズレてしまったが、日本語が難しい理由。それはズバリ言うと

伝わりやすさを第一に考えていない

からだろう。二の次どころか「むしろ何番目?」「そもそも伝える気ある?」とまで思ってしまうのは言い過ぎだろうか。もし私が外国に生まれていたら、余程のことがない限り日本語を勉強しようとは思わない。日本語は難しい言語と言われ、日常的に使用している私達は凄いとふと錯覚してしまう。しかし日本語を母国語としない外国人が日本語を流暢に話す方が、はるかに凄いのは紛れもない事実だろう。

そして天蚕(←これも読めなかった)を調べていた時に「山野(さんや)」を「やまの」と読んでしまい大いにツッコまれたことを最後に記す。私が物を知らなさ過ぎるのか、はたまた日本の漢字が難しいのか。日本語だけでなく日本語の良さを理解するのも、難しいとつくづく思う…

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