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馬本来の生き方

父の職場は、何というか不思議です。
まず、山の中にあります。
そして飼い犬が落ちた鹿の角を拾ってきたり、猪の親子が食べ物を求めて畑を掘り返しにきたりします。
それから馬も飼ってます。(雑草対策のため)
先代「花子」が寿命を全うしたため、新しく「2代目花子」がやってきたのは、5年位前でしょうか。

馬はメスの方が気性が荒くて飼いにくいと教えてくれたくれたのは、自称「他給自足」をしている馬と共に暮らしている女性でした。
※通称「馬子さん」
(空き地を借りてビニールハウスを建てて、食料は知人にもらう定職を持たない自由な方でした 笑)

何でオスの方が飼いやすいなら、オスにしないのさ

私の心のツッコミを無視して(当たり前)、
名前から分かる通り2代目もメスの馬です。
しかも1歳と若かったため、やんちゃというか困ったさんでした(T_T)

3年位して、また新しい馬を迎えることになりました。
今度はオスです。 
名前は「太郎」(安易…(^_^;))
2代目花子はポニーで太郎もポニーなのですが、その「太郎」すごく小さいんですね。
ゴールデンレトリーバーを1回り大きくしたサイズです。

私はまた勝手に心の中で思いました。

太郎、大丈夫か!?

花子と仲良くやっていけるのか、意地悪されないかなんて、要らぬ心配をしていました。

ところが。
びっくりするほど臆病な太郎は、人間を
ものすご〜く怖がります。
近づこうものなら、すぐさま逃げられる。
1日目から花子にぴったりくっついて、すぐ仲良しになりました。(ちょっと意外…)

でも普通に考えたら、そうかもしれません。
馬って古来から戦場で活躍していたり、競馬の影響でかっこいいイメージがありましたが、本来草食動物ですもんね。
群れで生活するし、敵(肉食動物)から身を守るため、臆病な性質があります。

無知な私の心配は、杞憂に終わりました。
いつも2頭いっしょにいて、甘える太郎と
まるで母親のような花子。
初期の暴れっぷりは、母性へと変化したのでしょうか(*^^*)
そんな太郎ですが、やっと人に触らせてくれるようになりました。
ちょっとだけですが 苦笑
本当に花子がいなかったら、どうなっていたんでしょう。
(そんなもし…をまた想像してみたり)

そういえば「初代花子」は1頭飼いだったため、時折寂しそうな目をしていました。
だから2代目花子も太郎も、
「馬本来の生き方」をしているのですね。
馬は群れで生きるように、人も人と交わりながら社会の中で生きる。
時に避けたくなることもありますが、至って自然なことなんですね。

人脈を極めると例の馬子さんのような「他給自足」も出来るんだ、と感心したところで
この記事を締めくくります。
まあ、それが「人本来の生き方」なのかは
分かりませんが(^_^;)


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