こんにちは！西日本ヘリオセントリック協会です。

この記事では、混沌としつつも夢見の星、
海王星にの読み解き方について考察します。

天王星の記事はこちらです。

トランスサタニアンとは？

西洋占星術の世界では、
太陽から土星までの7惑星で成り立っていました。

古典占星術と呼ばれるものですね。

天王星が発見された18世紀といえば、
フランス革命の時代です。

まさに「革命」を象徴する星ですね。

でも不思議だなーって思うのは、
マヤ文明やアステカ文明などの、
西洋とは全く異なる天文学を扱っていた文明の文献には
天王星などの存在が残されているとか。

摩訶不思議な世界ですが、
宇宙の不思議はいっぱいありますね。

天王星の次は海王星。

この二つの星は、
対立しているような、仲良しのような、
そんな不思議な性質をしています。

良く占星術の記事や本では、
海王星は「夢・幻想」みたいに表現されています。

眠りというか、妄想というか、
ボーっとした意識混沌のような印象です。
良く分からん感じです。
物事についても、人についても、
何事も輪郭がない幻、未知の世界って感じなんです。

一方で天王星は覚醒した天才のような印象です。

眠ってるのが海王星、
起きてるのが天王星とも言えるかも。

対照的な惑星とは？

火星と木星とか
水星と金星とか

対照的な惑星ってあります。

このグループに当てはめると、

金星・木星・海王星
水星・火星・天王星

こうなると思います。

個人天体である金星で、
感覚をもたらし、
社会天体である木星で、
それを社会に開いて拡大し、
外宇宙である海王星で、
精神面を大いに開く・霊性開花する

そんな感じです。

でも拡大しっぱなしでは、
どこにも行けないし。

拡大するためには、
緊張して的を得ないといけない。

だから対極であり、仲間でもある
上記の組み合わせが大切なんですね。

海王星のパートナーは天王星。

天王星のパートナーは海王星。

そんな感じで捉えてみてください。

人間意識を超えた先にあるのが海王星

惑星には公転周期っていうのがあります。

天王星の場合は
84年なので人間の人生そのものって感じなんです。

でも、
海王星からそこを超えていきます。
海王星は165年。

惑星の意図というか、
何を示しているのか？みたいなところを
本当に理解しようとすると、
体感・体験が重要なんですね。

でも、人間の肉体の生命は
持っても100年ちょっとなんです。

だから海王星の示すところは、
1回の人生では理解しきれないし、体験出来ないほどの情報量。

個人意識・人間意識のはるか先を行ってるので、
把握もできないし、
もちろんコントロールもできない。

筆者は非常に
海王星パンチが効いてるネイタル（出生図）の持ち主なのですが、

人間意識では何のことやら
全く分からない情報がバンバン入ってきます。

まさにこれがTHE海王星だと思ってます。

ただ受け取るしかない。
理解もできない。
理由もない。

でも情報がくる。
現実が引き起こされていく。

分からないけど「そうするみたい。そうなるみたい」
それ以外の手段はない。
そんな世界です。

海王星と、次回書こうと思ってる冥王星は
まさにそんな存在です。

人間を超えた力の作用とは？

自分が想像できること。
自分の力が及ぶこと。

その先というのは、
集団・集団無意識のような世界です。

海王星の作用は
「人間全体」とか「地球全体」とか
「日本人」「男性」「女性」みたいに、
属性そのものの集団無意識へアプローチします。

その混沌と混ざり合った無限の空間の中から
答えや情報・可能性を拾ってくる力を持っています。

何かの問いを投げて、
その答えになる物事を引き出すためには、
一旦同化しないといけないんです。

ドボンと海王星の海に潜るような感じです。

潜らずに外から見てるだけでは、
答えを拾うことはできません。

潜って同化して、
見つかるまで探し続けます。

そしてこのドボンと潜っている役割を果たすとき、
個人であれば人間意識を失います。

「わたし」という個人感覚が消えて、
境目がなくなります。

天王星のような天才的な覚醒した意識は、
これが大嫌いです(笑)

なぜなら、
シャープに覚醒するという役割は、
ドボンと混沌としてる空間に
同化しているとできないのですから。

天王星と海王星のパートナーシップ

同化して潜る海王星と、
覚醒してる天才の天王星。

この二つの惑星の作用とは、

無意識の中で泳いで眠ってる状態と、
覚醒して飛び出してメスを入れる状態を繰り返します。

だからいつも
これまでになかった新しいアイデアを発見することができます。

海王星が同化しているとき、
「わたし」は一度消えますが、
天王星によって
再び目を覚ましたとき、
同化していたことによる影響をそぎ落とし、
より的を得たシャープな姿になれるのです。

相互作用によって、
アイデアは言語化され、俯瞰して認識され、
客観的に解釈されます。

このパートナーシップがもたらすものは、
ふたつです。

①海王星→天王星
（海王星）宇宙から、無意識から「情報・答えを引き出し」
（天王星）その情報や答えを「進化させること」です。

②天王星→海王星
（天王星）今までの常識にメスをいれて「自分・常識というものを壊し」
（海王星）新たな大いなる意識を手に入れる「意識の拡大」

海王星⇔天王星は、相互作用します。

いつも行ったり来たりを繰り返して
私たちの個人・社会の進化を手伝ってくれています。

①の流れは、
松村先生いわく「下降」だそうです。

年齢も時代も関係なく、
いつも自然の流れとして起きるそうです。

外側の惑星である
海王星から天王星への流れなので
高いところから低いところへ・・・のイメージなのかもしれません。

知らない間に影響受けてたみたいな結果になるそうです。

対比して

②の流れは「上昇」
進化する方向だそうです。

意識の拡大に向けて、理解力を発達させていくので、
多くの指導者が示す悟りへの道のイメージでしょうか。

海王星がバブルとか幻想とか曖昧とか言われて警戒される理由

鏡リュウジ先生が、
海王星は「酔わせる」とおっしゃってました。

確かに・・・って苦笑いした
ＴＨＥ海王星な筆者です。

海王星が太陽に合とか180度ピタピタとか、
オーブが1度以内みたいなアスペクト持ってる方なんかは
体感しやすいと思うことがあります。

海王星って、
マジで雲の上を歩ませる星なんですよ。
足元も周りが見えない。
そんな霧の中で、転落しそうな細い1本道を歩けと言われる感じ。

でも海王星が示す道を外れると、
おかしなことになります。

ぼんやりと酔わされてる割に、
夢みがちな割に、
あっちこっち寄り道が意外とできない。

だから結果的に「使命を生きる」みたいな
ストイックさに導かれていく感じなんです。

そもそも、
トラサタ天体は、
個人天体・社会天体の先の意識です。
個人が受け止めきれないほど
強力な力を持っています。

だからこそ、
土星（山羊座意識・社会的成功）まで
しっかり頑張ってきた人にとっては
魅惑の星だし、新しい可能性の宝庫です。

しっかりとした、
土星までの器があるから、
トラサタ天体を受け止めることができます。

受け止める器を準備していることによって、
強力な海王星のエネルギーも
警戒するものではなく、

精神的な癒し
精神面のリフレッシュ
未知の興奮
未知の夢や希望

そんなふうに元気や活力を注いでくれます。

でも、
土星までの器が出来上がってないと、
崩壊するんですね・・・。

その事例として松村先生がおっしゃってて、
なるほどと思って、筆者の体験と重なったので
ご紹介させていただきます。

筆者は生まれつき・幼少期から霊能力があります。
大人になってから学び直しましたが、
幼少期のものは修行して身に付けたものではないです。

これはまさに「土星までの意識の進化が未発達」な状態で
海王星のエネルギーが過剰に流れ込んでるケースです。

土星までの器がない状態。
つまりコントロール不能であり、
ただ受け入れるしかないのです。

必要なときに海王星の意識を使う、
そんなことが全くできません。

松村先生によると、
犯罪を犯してしまった人のデータを調査すると、
凶暴なほどに海王星が働いてるケースが多いそうです。

器がないままに、強力でコントロール不能な
エネルギーが注ぎ込まれた。
ただ受け入れるしかなかった。

結果として
海王星によって、
個人意識や人格が破壊されたのでしょう。

受け入れる器さえあれば、
問題なかったと思います。

なかなかこんな体験は
外側から見ると、
本当に不思議だと思います。

でもそれが海王星です。
だから夢や希望の星なのに、
インスピレーションの星なのに警戒されたりします。

天王星・水瓶座意識って、
土星・山羊座意識に比べれば、
かなり人間離れしてます。

それでも海王星と比較すると
もう少し現実的です。
「純粋で完璧で天才的に研ぎ澄まされた自己意識」です。

無駄なものがすべてそぎ落とされた、
変な偏った色のついてない、
超純粋なシャープさ。

すんごいカッコいい。
それが天王星。

人間って、
土星（山羊座意識）まではエゴ・感情・社会常識があるんですが、
いわゆる「社会での成功」をおさめたのちの意識である、
天王星まで進化するとそんなものをすべて脱ぎ捨ててます。

そんな状態のから、
そうやって築き上げた「完璧で透明な自己意識」を脱ぐのが海王星意識。

だからそれなりの器の進化が必要なんです。

一定の社会的な成功はもちろん、
自分のエゴ・感情・社会常識を脱いで超純粋になること。

そのうえで、その自己意識をドボンと投じること。

何かしらの達成感を得たのちに、
人生の目的を失った人たちにとっては、
素晴らしい目的が得られる「夢見能力」なんです。

でもその前提になる器がない段階では、
ただの崩壊になってしまうリスクがある、強力な力です。

※筆者はぶっちゃけ海王星意識を「まともに」使えるようになるまで結構大変でした・・・！でも今では心強い能力になってくれてます！

海王星の夢見の能力を発揮するには？

海王星の能力は、
生まれつきの出生図に示されている人だけのものではありません。

生まれつき海王星の力が働きやすい人なんて、
いっぱいいます。

運動神経がいい、スタイルがいい、そんなただの傾向の一つです。

トラサタ天体全般に言えることなんですが、
とにかく個人で受け止めようと思うと、
大きすぎるエネルギーです。

社会構造まで変えるほどですからね・・・(笑)

個人では土星までの器の大きさが鍵だと思います。
そこをどこまで拡大し、
トラサタ天体を脅威から可能性の拡大にしていくか。

それは個人の覚悟次第だと思います。

個人の器をより強い耐久性に、
より大きく育てていくことです。

それを行うことによって、
脅威は大いなる恩恵に変わります。

もちろん、冒頭に説明したように、
海王星・冥王星は

個人の一生をかけて探求しても、
公転周期が一生を超えている時点で

海王星の力ってどのくらいあるのか？
どうやってコントロールするのか？は
人間の意識では理解不能だと思います。

でも、
人間意識をある意味捨てることができれば、
それはある程度コントロール可能だと思います。

人間意識の自分だけの人生に、
物足りなさを感じているのであれば、
宇宙意識・大いなる自分というものを発見できれば。

この海王星の力を借りて
「人間の自分」以外の視点で物事を見たり
体験したりすることができるようになります。

これをするためには、
やはり宇宙意識・大いなる自分の意識を
受け入れることができる器が必要です。

器さえ準備できるのであれば、
出生図はあまり関係ないと思います。

出生図で海王星エネルギー強めであっても、
器がなければ過去の私のように、
自己意識の崩壊みたいになるだけなので・・・。

そのくらい強力な星が海王星です。

また、もちろん土星の意識で
意識の進化が止まっている場合は、
海王星だけでなく、
トラサタ天体の能力発揮はできません。

土星意識とは、
既存の物質社会に存在する範囲しか見てません。

自分自身に対しても
その既存の物質社会に適応するペルソナ人格を作ってます。

それを壊そうとするリスクを
すべてシャットアウトし、排除している間は、
トラサタ天体は使えないです。
心の余白・余裕がないからです。

目に見える物質社会。
ここで一生懸命一定の経験を積んだ後に、
心に余白を作ったその後に。

もっと未来的な、ここにはない何かを。

そう思って、脱物質社会の覚悟ができた人にだけ
エネルギーが脅威ではなく可能性のギフトとして贈られる。

それがトラサタ天体の特徴です。

意味が変わる不思議な天体

海王星の意味を
個人に当てはめて読もうとするとき、
ぶっちゃけ迷いません？

分かりにくすぎますよね。

これはまさに幻想・幻覚の海王星です。
ボヤっとさせる天才。

でもね、
鏡リュウジ先生の「酔わせる」に象徴されるように、
すべて投影だと思ったら分かりやすいです。

そのまんま飲み物なら、お酒が海王星です(笑)

テーマによるのですが、
例えば心理状態を読むなら、
酔っぱらってるイメージなんです。

人間意識：ボーっとする、注意力散漫、集中力の欠如

なんかイマイチですよね(笑)

でもここに、
海王星の「意識拡大・超越夢見能力」のイメージを加えてみましょう。

すると、意識が拡大して
人間以外の意識（非日常・非現実的）も範囲に入ってきます。

拡大意識：時空を超える、ファンタジー、霊能力、サイキック

そんな感じになります。

つまり、
人一倍意識の範囲が大きい人って感じになります。

海王星意識は本当に夢見がちなファンタジスタなのか？

海王星のもたらす、
神秘的で幻想的な夢見の力。

個人的には
すでに海王星持ちの方にも、
海王星的な力をもっと発揮したい人も、
超応援したいと思ってます。

この力を得てこそ、
本当に現実を生き抜くことができるように思います。

なぜなら
本当に叶えたい夢を見つけたり、
未来予知のような嗅覚を身に付けたり
今の現実に対して
大いなる視点から答えを引き出したり

そんなことができるようになるし、
そんなアドバイスを行えるようになるからです。

ただし、
何度も言ってますが、
受け取れる器が必須です！！！

ただの妄想or自己崩壊で終わっちゃうので。

ちなみにですが、
海王星を使いこなすためには、
土星までの頑張り＋天王星の「俯瞰力」は必須だと思います。

自分の考え・感情とか
社会常識みたいなものに囚われず、
そこを丸ごと客観視して
抽象的に理解する力、のようなものです。

海王星は抽象的な星です。
映像・空気・シンボルのようなヒント言葉。
そんなことを教えてくれます。

そんなイメージを、
何かに囚われている土星や水星で解釈すると、
歪みますし、個人に持ち込んで思考してしまいます。

解釈は天王星で行います。

自己意識は人間の最終形態。
超純粋で偏った色のない意識です。

どこにでも、誰にでも通用するような
普遍性の高い解釈を行います。

シンボルのようなものであっても、
あくまでもシンボルであると正しい事実を
客観的に理解できる意識です。

海王星の示す感性の世界に対して、
不純物を持ち込まない意識とも言えるかもしれません。