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副賞の宮崎牛と定食屋さん

大好きな定食屋さんがあります。

陸上部発足に伴い、寮へと引っ越した1年前に遡るのですが。
冷蔵庫なし、ガスコンロなし、電子レンジなし。まだ何も家電を揃えておらず、田中さんと夕食を食べるお店を探していました。そこで、「定食」と書かれたお店を発見。第一印象は、この街のことは何でも知ってます、と静かに語っている昔からあるお店。ディープな佇まいから、私達ふたりでのれんをくぐるのには少しだけ勇気がいりましたが、お腹の音は嘘をつかず、迷わず入店しました。

「よく入って来れたね。」と店主に褒められ、豚肉野菜の味噌炒め定食が目の前に出されたときの感動は今でも忘れません。とんかつがメインのお店ですが、メニュー豊富でとにかく何でも美味しいです。通うようになったのは言うまでもなく。

席は6席。空いていたらラッキー。空いていなくてもお客さんの配慮で席を譲ってもらえたり、店の奥から折り畳み椅子を出してきてもらったり、お客さんもお店もとても温かいです。

常連さんが東京湾で鰆を釣ってきたと言えば、店主がその場でさばいて新鮮なお刺身を分けてくださったことも。お店のアットホームな空気に本当に癒されています。いつも恩恵しか受けていません…。

ちなみに、私達の会社のこと、オーディオブックのこと、陸上のことにも興味を持ってくださって、いつも応援していただいています。audiobook.jpの会員になってくださった方もいらして、落語を聴いていただいているとのこと。身内以外の方にオーディオブックを紹介して実際に使ってもらったのは、このお店が初めてです。また、陸上部の記事が新聞に掲載されたときには、切り抜きをしてお店に保管してくださっていました。泣けます。

https://twitter.com/ssugawan/status/1064141438965841920?s=19

つい先日も、自転車を漕ぎながらお店に向かいました。いつももらいすぎなので、今回はちょっと手土産を持って。

手土産とは、延岡西日本マラソンで副賞としていただいた宮崎牛。表彰式でパネルを渡された際は、これはいいお土産になるぞとにやり。

後日、賞状やカップを始め、ありがたい副賞がたくさん送られてきました。宮崎の特産品もたくさん入っていて、個人的には「九州産どんこ」に一番ときめきました。でも、段ボール箱の中を漁ってもひっくり返しても、メインのあれがないことに気づきます。

宮崎牛…夢だったのかもしれない。

一抹の不安を覚えつつ、同じ寮で暮らす田中さん高澤さんにどこへ隠したのかと詰め寄り、それでも届いていないことを確認。やっぱり夢だったと割り切った数日後、佐川急便さんがしっかり届けてくれました。感謝。

満を持していつもの定食屋さんに持ち込み、皆さんで食べてください!とどや顔で渡すことができました。店主がいつも通り素早く調理してくださって、その日店にいらした方々と一緒に味わうことができました。

喜び、楽しさ、美味しさ、いろんなポジティブなことを共有できることは本当に幸せなことだなと思いました。もっといい報告ができるように頑張ろうと強く思った次第です。

この定食屋さんに出会って、店主や常連さんの温かさに触れて、改めて自分の小ささを知りました…。(MONGOL800『あなたに』の歌詞、好きです)

人にやさしくされた時 自分の小ささを知りました

自分だけじゃなくて周りの人を笑顔にできるように、そして周りの人の幸せを素直に喜べるように、そんな人間になりたいなと思う今日この頃です。

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和風ハンバーグ定食がお気に入りです。
おわり。

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