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パフォーマンスいわれ22 サディスティックサーカス14 「2016/春」

先に話すと、ライトな感じの「春サディスカ」は今回でラストである。おそらく会場の問題であろう。今回はびっくりの場所、銀座ライオンの5階宴会場である。え、ここで切腹か〜〜!

椅子席で洋風な会場。そして伝統のビアホールということで、即座に思いついた曲はオペラ「椿姫」の「乾杯の歌」。


 となれば衣装はドレス。展開は洋風となる。紫色のビーズとレースたっぷりなドレス。ここまで王道ドレスは披露したことがない。ま、たまにはいいかと思うが、洋風はその後の展開に困る。ドレスを脱げばすぐツンブラ(パンツ=ツン、ブラジャー)、いわゆる裸同然である。これじゃ時間が持たない。しかもドレスからのハラキリ。これはもう、意味などない。完全にショーとして構成することになる。


オペラ「乾杯の歌」の曲後は、和気あいあいと行きたいので、アースウィンド&ファイヤー「宇宙のファンタジー」とした(意味はないが)。ここで脱ぎとお客様とのアクト(絡み)となる。春サディスカは系列店舗「ヴァニラ画廊」「ブラックハート」「タブー」のお客様がメインとなるので、お客様の年齢層が私と近い。なので私が選択した曲はほとんどのお客様が知っている。だからこそ盛り上がる。
 ここでドレスを脱いだ後、ツンブラにジャケットを羽織る、という風にした。このジャケットは白のレース生地で、燕尾服のように丈がアンバランスな作り。これで場内を踊りながら回る。

その後、ブリッジ的な曲を入れ、ラストハラキリは、コモドアーズ「永遠の人へ捧げる歌」。このバラードは大好きな曲。アメリカでは結婚式にも使われるそうですが、この愛の歌を私は「幸せな死への旅立ち」と考えた。日本語訳「君は1度目、2度目、三度生まれ変わっても巡り会いたい女性なんだ」というフレーズがあり、これは生まれ変わりを約束する、という意味づけにした。
 私は愛の歌をラストにすることが多い。「今が幸せなんだ」ということをアピールしたいから。私のハラキリは、残酷でも無念でもない。夢と希望を持っているからこそのハラキリだから。

このステージは皆のノリが良かったことを覚えている。まるでこれが最後なのを知っているかのように(もちろん知らないけど)。いや「宇宙のファンタジー」が意外にウケたかな。

会場が銀座ということもあり、今回は二次会もあった。場所は「ブラックハート」だ。常連のお客様など多数が参加し、初めてショー後に感想など意見がきちんと聞けた。私にとっては楽しい二次会であった。


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