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化学物質過敏症予防のためにできること

こんにちは。帯電障害相談室さっぽーの すずとも です。

近年、学校でも香りに苦しむ子どもたちについての話題が出ており、化学物質過敏症で苦しんでいる子どもたちが全国にいます。

私たちが体に取り込む化学物質は、飲食物から2割程度、残りはほとんど空気からのものなので、長時間過ごす自宅や教室などの生活環境を安全に保つことは大変重要です。

子どもは大人よりも体重あたりの呼吸量が多く、揮発する化学物質を吸い込みやすいといわれていて、化学物質に対する許容量も大人より小さく、より影響を受けやすくなります。

現代は、多くの化学物質がいろいろな形で生活に使用されているため、化学物質の摂取をゼロにすることはできませんが、子どもたちの体に取り込む化学物質の総量を減らすために、日用品のなかで香りを控えること、換気をすること、学校の教室、家庭の床ワックスや除草剤など化学物質の使用をできるだけ減らすことで、生活環境を安全に保つことが発症予防につながります。

それと同時に、化学物質に負けない抵抗力、免疫力をつけ、食事、運動、休養と規則正しい生活をして、強い体をつくることも大切です。子どもは、自分の体調や症状を上手に伝えることができないので、的確な情報把握、判断、配慮が私たち大人に求められています。

香り付き製品があふれているこの社会で、ひとりひとりの選択をかえることは簡単なことではないですが、香りで苦しんでいる症状が出る人や化学物質過敏症の人が身近にいるときは、洗濯用洗剤など香り付きのものの使用を控えていただくご配慮、発症を予防することの大切さを知っていただけたらと思います。


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