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題名 「生きる鼓動」

限られた僅かな時
かけがえのない
刻まれていく出来事は
止まることを知らない。
すべては流れていきながら
掴むことも許されず
儚く消えていくように
過ぎ去っていく。
ただ、心を鳴らしていく度に
記憶の中へ深く残され
心の変化と共に揺れ動く鼓動は
音の波や圧を変えていく。
何かへ激しくぶつかる度に
微かな音の波に変わり
静止しようとする。
夢であって欲しいと願う心は
虚しく掻き消され
その音を小さくしていく。
そして消えそうな灯火は
また自分の心により
忘れない意志が芽生えた時
底から突き上げるような音を上げ
熱く燃えるように自分を取り巻き
深い音を鳴らしていく。
平坦な道は存在しない心の空間と
生きる旅路を見つめる現実は
いつも隣り合わせにある。
人の心はいつも迷路の中を彷徨いながら
音を鳴らして思いを見出していく。
この音が続いていく限り
大切な鼓動を絶やさずに繋げていこう。

              紗羅

生きていく…
どれだけ大変なことだろう。
一言では語れず
考えるほど無心になる。

でも、自分は生きていると
呼吸をする度に思う。

歳を重ねていき
いろんなことを見てきた思いは
鼓動の大切さを知っていく。

日々の感情に左右され
その音は小さくなり、大きくなる。

それでいいから
最期までこの音を聴きながら
自分を全うしたい。

散歩道を歩きながら
空を見上げて
呼吸の音に耳を傾けていました。

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