見出し画像

お金ないない病と本当の幸せ

お金がない・・・・

そう思ってしまうことってありますか?

私は、お金がないと思うことによって、できないこと、
精神的なブロックが大きいです。

というのも、親の発言や自分が見聞きした経験から
うちにはお金がないと思い込んでしまったから。

小さい頃は、それなりに裕福で、欲しいものはなんだって買ってもらえていたし、

むしろ、それほど欲しいと思わなくても、

毎週末、デパートに行って、何かしら新しいおもちゃを買ってもらえることがデフォルトでした。

しかし、一転、常に安定してお金がある状態ではなくなってしまいました。

物心がしっかりついて、社会にも出ていろいろと理解できるようになった昨今、

これは、日本経済からの影響が不断に受けてきたのだなという結論に至っています。

戦時中、物がない時代に育った祖父と祖母

高度経済成長に乗って、事業を大きくしてきました。

右肩上がりの日本に生まれ育った父と母

世の中はどんどんよくなると信じていました。

私が生まれたのは、バブルの時代が去ろうとしていたころ。


1991年~1993年くらいにかけて、
幼心に気づいたことがありました。

「福袋の中身が、満足いくものではなくなった。」

小さい頃でしたから、買ってもらっていたのは、おもちゃや文房具などの詰め合わせ。

タカラの福袋だったと思います。
お人形2体にお洋服がもりだくさん!
色とりどりの品物に目を奪われていました。

文房具の福袋は、サンリオだったと思います。
いろんなキャラクターのノート、タオル、ペン、筆箱、鉛筆けずり、
おけいこごと用のトートバック。

楽しみにして買った冬。
中身がとても残念なものになっていた記憶があります。
全然、テンションが上がらない、言っちゃ悪いが、
売れ残りが詰め込まれた袋…

1991年頃から、バブルが崩壊したのです。

子どもなので、今年こそは絶対!とそのあと数年、期待を込めて
購入しましたが、福袋の中身が豪華になることはありませんでした。

そして、それ以降、私は福袋を買いません。

それでもバブルの名残を受けて、

私は、不自由なく成長していったのですが、

小中学生頃から、家庭の経済状況が以前とは異なるぞ、ということを感じるようになりました。

この頃から、家にお金がないと思いすぎてしまったのです。

できる限り、生活に絶対必要な物以外を買わないようにしました。
私はお金がないからもう買えない、と思っていましたし、
欲しいという感情さえなくなっていました。

今になってわかるのですが、当時私は、小学校後半から中学前半にかけて、同級生にフリーライダーをしていました。

私は、同級生から提供されるものを惜しみなく受け取り、
自ら与えるということを知りませんでした。
たとえば、貸してもらえる月間漫画とか、当時流行っていたシール交換とか。(私が持っているものは少しだけで、特殊技法の何も使われていないベーシックなシールだけ。おそらく等価交換ができていなかった。)
私は、持っていないので、与えるということができなかったのです。
親は私が欲しいとも言わないので、買い与えることもしませんでしたし、
フリーライダーになっていることももちろん知りませんでした。

私は、家のために、正しいことをしていると信じていたので、
知らず知らず、フリーライダーになっていたことも自覚がありませんでした。

ティーンエイジャーになりたての同級生には、私は負担だったと思います。
今となっては、ストレスを与えてしまって本当に申し訳ないです。

買わないことがいいこと、だったため、
今でもなお、物を買うことに心理的罪悪感があります。

自分が豊かになるもの、セルフケアできるものが全然買えませんでした。

「○○ちゃんは、かわいいものをたくさん持っているのに、
あんたは全然興味がないのね。」

私が中学生の頃に、母が何気なく言った一言に多大なショックを受けました。
私は、家のために、お母さんのために、かわいいものや生活に直結していないものを買わないように一生懸命我慢してきたのに・・・!!!!
身体が固まってしまって、何も言えませんでした。
ただただ悲しかったです。

社会人になっても変わらず。毎日節制ばかり。
最低限、生活に必要な物しか買えない。
自分の心が上がるような食べ物や、自分の癒しになるものが買えない。

お金がないと思ってしまう。無駄遣いとは無縁な生活。
お金を使わないことによって安心を得る。

食べ物を買うときも、自分の欲しいものではなく、
値段で決めてしまう。もちろん、より安いほう。

かと言って、社会人になってボーナスをもらうようになったので、
普段の憂さを払うように、毎年、毎年、海外旅行に行って
まとまった金額をボーンと使っていました。
それも今思えば、円高だったおかげ。

日本にいるときは、贅沢をしない。
ボーナスが出るまで、ずーっと我慢をして、
年に1回だけ、海外に使って大きく使う。

もしくは、何十万円もかかる講座に投資する。
使うときは、どーんと一気に。
でも、それで本当に、幸せを感じているのかわからなくなりました。

5.6年前、このやり方では、自分で自分をご機嫌にすることができないと知り、なんとかしなければと、何度も生活の中で自分を満足させられるお金の使い方にシフトしようとしました。

今日、食べたいものは何か、値段ではなく、食べたいかどうかで決める。

でも、全然できなった。買ってしまうことへの罪悪感。

家族に贅沢と言われるという強迫観念。(いや、一緒に住んでいないから何をしていてもわかるはずないのだけれど。)

今、ようやく、始めています。

今は、時間もあります。宮古島に行く話や、ヴェトナムに行く話もありますが、それに行くのが、自分が本当に満足できるお金の使い方なのかと。

私は、思いとどまりました。
旅で得られるものはたくさんあるけれど、
15の国と地域を旅してきた私は、もう十分に旅をしてきた。
旅に行くことで、心ゆくまでの満足を味わっていたか。

いや、そうではないと思いました。

何もないこの毎日をどれだけ幸福に生きていくことができるか、
今は、それが大事だと思っています。

私が好きなものは?食べたいものは?味わってみたい感覚は?

大きな買い物はやめ、日常のほんの小さなことにお金を使い始めました。

まずは、好きなチーズから。
ブラッターチーズやモッツァレラチーズ、フランスのブルサン、クリームチーズのキリまで。
結局、海外のものなんかい!と自分で突っ込んでおきます。

自分が健康になれるもの。
日常生活に取り入れるには、ちょっとお高くて、でも身体にいいもの。
天日塩とか、ルイボスティーとか。

アボカドやパプリカ、オリーブオイル、バルサミコ酢、生ハム、
サーモン、全粒粉のパン。

カロリーが高いから贅沢としてきた、バターたっぷりのクロワッサン。

自分を元気にするために、食べなくちゃいけない、じゃなくて、
食べたいと思うものを食べる習慣を

絶対に生活に必要ではないけれど、
自分を満足に幸せにするために必要なものを!!

そんな習慣を身に着けていきたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?