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首とつくところは温めたほうがいい理由♨️首、手首、足首

手根管(しゅこんかん)症候群て聞いたことありませんか?

手のひらから指まで痺れや痛みが出る症状をいいます。手根管とはこちら、『イラスト解剖学』から。

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手首の断面図です。(ピンク部分ではないよ、手根管を見てね)

この手根管の中に、指を曲げたり伸ばしたりする筋肉が入っていて、それらを動かす神経(正中神経)も一緒に入っていますこの神経が圧迫されることで痺れや痛みが起こります。

圧迫される大きな要因だと私が思うのは、肩から手までの肢位(しい≒姿勢)と動かし方です。

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手のひらを上にすると腕の中の2本の長い骨(橈骨、尺骨)がまっすぐになっています。これが手のひらを下に向けると交差するでしょ。これらの動きを回外、回内というのですけれど、良い肢位とされるのは回外なんですよ。だって詰まったところがないでしょ。2本の骨の内側も外側もたくさんの筋肉、血管、神経が通っています。それがねじれているとどうかな?

日常の動きは

こうしてキーを打つのも、手仕事するのも、楽器を弾くのも、物を持ち上げるのも、だいたい回内ですよね。

もっと上、肩から巻き込んでいることがほとんどで、それに引っ張られて自然と猫背になり、背中に負担がかかり、それに応えようと頑張り続けると腰も痛めます。すると股関節の位置も変わって来るので腸腰筋も縮んだままで、膝も伸びず、ふくらはぎが緊張したままで・・。という負の連鎖が起こるんですよね。体幹がしっかりしている間は持つんでしょうけどね。対策には一定の動きや静止した姿勢を取り続けないように注意するのが一番です。

ずーっとねじれている状態でいるのが良くないのです。

正中神経の走行を見てください。肩から腕、腕から手のひら手のひらから指へ。

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手根管症候群は比較的簡易な外科手術で改善できますが、一ヶ月のリハビリはなかなか辛いようですよ。

へバーデン結節、プシャール結節の肥大は遺伝的要素が強いですけれど、痛むまでには手の使い過ぎ、回内肢位のし過ぎがあると思います。

回内がほとんどの今の生活様式では、意識して回外にする、肩を後ろにする、とか工夫していかないとね。


足も膝から下は2本の長い骨があり、その下に足首があります。

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足の脛骨(けいこつ)、腓骨(ひこつ)は回内回外がなく、腕のようにねじれることはありませんが、全身の荷重がかかる足首の負担は大変なものです。手首もそうですが、足首はさらに多くの大小複雑な形をした骨によって衝撃から体を守ってくれています。

そして筋肉よりもさらに強い靭帯でガッツリと固めています。だから靭帯損傷って本当に痛いのですよ。靭帯は血管が通ってなくて栄養分を吸収できないので治りにくいんです。

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『プロメテウス解剖学アトラス』参照


そして首、5kg相当の頭を細い首で支えています。頭と体幹を支えている骨は7本の頚椎(けいつい)のみ。この中を太い神経の束が通るという。

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いい絵柄が無くてごめんなさい💦


首とつくところはこのように神経や筋肉をぐっと収束させているので痛めると影響大。首も手首も足首も柔軟であってこそ、本来の働きができるのです。

だからね、温めてほしいです。

モートン病(足裏の激痛)の方が、どんな治療より温泉が効くっておっしゃっていました。どっぷり浸かって温まってください。

情報によるとマグネシウム入りのお風呂がより温まり効果あるようです。

手首足首には温熱サポーターがありますよ。

首にはネックウォーマーですが、首の下から背中に寒さが入りやすいので、冬場は特に肩甲骨間に縦にカイロ貼るのをお勧めします。こんな感じ。肩を動かしても肩甲骨に引っかからないのがいいです。

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温まって寒い冬を乗りきりましょう!


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