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寝る前の短いお話②

『ティファニーで朝食を』を読み、
これからは、パンとチーズとホワイトチョコだけで生きていこうと思った。

次の朝、ほうじ茶もありにした。
パンはどうしてもパサパサするから、
飲み物が必要なので。

その次の日。
仕事中お腹が減り、売店でドーナツを選んだ。
白髪の美しい女性店員がバーコードを読み取る。

「ピッ」
"あなた、それを召し上がるのかしら"  


さっと支払いを済ませてデスクに戻る。
砂糖がしゃりしゃりするドーナツを片手に、
すまし顔でメールの受信ボックスに目を通す。


マグカップに入れたほうじ茶から、かすかに
湯気が立っている。

おしまい

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