自分以外の誰かになって「私」を書く①

なんとなく書いちゃおう!
ええそうしますとも高橋源一郎先生。

チャンポン(飼ってる犬)になって書いちゃおう。

「私」というのはまず、僕を抱きあげたり撫でたり、話しかけてくる「ヒト」です。まずは名前をつけましょう。僕をチャンポンという名で呼ぶのは彼女だけですから、僕も彼女を、自分だけの呼び名で説明します。うーん、チャンポンという響きは、大体いつもベッドの上で寝っ転がっている僕の姿に由来して、とぼけた感じにぴったりだったのかしら。あとは声に出した時に、2度の破裂音が心地よいからだと考えます。

彼女の名はブンチョウとしよう。
いつも泣くか眠るか喋るかをしていて、忙しない様子と、小さくて弱々しいイメージを持ったから。よく本を読んだり、最近は文字を書くので、ブンチン(文鎮)という名も浮かんだけれど、彼女はそんなにどっしりと構えていないからやめた。

さてでは「文鳥」について書こう。
長いので漢字表記とさせて下さいね。
文ちゃんは、(その方が呼びやすかった)薄明かりの部屋で過ごすのが好きです。
僕とはいつも、ゆっくり眠たそうに話すけれど、電話してる時はころころ声音が変わります。相手がついていけてるかも忘れて早口だったり、ひどく無口になってから、悲しそうに恨めしそうに一言二言呟いたり、頭の中を正確に伝えようと慎重に話したり。
きっと色んな文ちゃんが、彼女の中で共同生活している。

それから彼女はよく夢を見て、起きてから僕に話します。楽しそうです。

あとは僕を枕にして本を読んだり…毎朝仕事に行く前には、香水をワンプッシュで両腕に付ける努力をしています。

彼女について僕が書けるのはここまで。もっと書けと言われたらそれもいいけれど、そろそろ眠たいからこんなところで。文ちゃんは僕のことを結構、可愛がってくれていると思います。

書きました!

…が、重大なミスがあり
アホで情けないのですが、②に続きます…。

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