しゃんゆえ

好きな事: 台湾 NZ 南の島 英国 十二国記  遠い昔に語学留学でNZとCanada…

しゃんゆえ

好きな事: 台湾 NZ 南の島 英国 十二国記  遠い昔に語学留学でNZとCanadaに住んだ事あり。またいつか時間ができたら台湾で、今度は台湾華語を勉強したいと密かに思ってます。instagram.com/xiangyue.21/

マガジン

  • 月的風景

    台湾で心に残った風景や場所のこと、その他 台湾に関することの雑記帳。 あくまでも観光客的視点からなので、台湾通の方、現地にお住いの方からすると「はあ?何言ってんの?」的な部分もあるかもしれませんが、どうぞご寛恕ください。 完璧なる誤解や失礼にあたる間違いに関しては、こっそり教えていただけると嬉しいです。

最近の記事

春聯

日本のお正月ムードが落ち着いたかと思いきや、旧正月が近づいてくると再びネット界隈が華やいでくる。 特に写真系SNSではその傾向が顕著だけれど、その中で私がいつも魅了されてしまうのが春聯だ。 春聯は中華圏での春節の風習で、長細い赤い紙に縁起のよい句を書き、家や店の入り口の右、上、左に貼るというもの。 本来は全て各7文字でそれぞれ関係のある句、更に韻を踏んでいないといけないなどいろいろ決まりがあったらしいが、今はその辺りは少し自由になってきているようにみえる。 市場などではそ

    • 2020年最後の日に

      気がつけばもう大晦日。 昨年は台南旅行から帰国してすぐに2020年がやってきて、 そのままの勢いで 「今年は台湾に行きまくるぞ。台南以外のところにも行くぞ。」と 4月下旬のチケットを予約した矢先にパンデミック。 大好きな土地への道を急に断たれたもどかしさを 台湾の本を読みまくることで紛らせた1年になってしまった。 日本で出版されている台北メインのガイドブック的な書籍では物足りなくなり、遂にはわかりもしないのに台湾で出版されている繁体字の書籍にも手を出す始末。 おかげでミニ図

      • またまた最近買った本

        原書(繁体字)日本語の本よりも原書の方が多いとは、これいかに。 ちなみに私は中国語はわからない。まだ。 言い訳じみているけれど、日本で出版されている台湾関係本は、映え狙いのおしゃれなリノベカフェやスイーツ、有名店紹介など似た内容のものがまだ主流。 台北以外の小さな街のことをもっと詳しく知りたい、できれば台湾に住んでいる人たちの日常生活を垣間見たいと思うと、どうしても現地台湾で出版されている原書のエッセイなどになってしまう。 それに台湾の本は安い。海外輸送費込みでも日本の単行本

        • なんてことない日常

           こんなに長く海外へ行く事ができなくなるとは思っていなかった。  台湾、特に台南という街の沼にずぶずぶと足を取られ始めていた私には、この状況はもう苦痛でしかない。それは皆同じだとは思うけれど。  よく「ストレスは貯めすぎるとよくないので適度に気分転換をしましょう」などというアドバイスを見るけれど、私にとって台湾旅行(を含む海外旅行)はその気分転換の最たるものだった。 「海外に行けないなら国内のどこかに行けばいいじゃない」とベルサイユの王妃様は言うだろうけれど、帰ろうと思え

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        • 月的風景
          19本

        記事

          最近買った本

          ここのところ諸事情でいろいろと焦る気持ちが収まらず、ゆっくりと記事を書く時間が取れない….。 というか、記事を書こうとするとその他の「やらなくてはならない事」が気になって集中できない。 けれども、全然投稿しないのもちょっと嫌だったので、とりあえず最近買った本を記録しておこうと思う。 原書(繁体字) 鄭開翔 「速寫台灣」 陳貴芳・李慧玲 「訪古・台南・行:府城手繪書」 ほぼ読めないに等しいのに、増え続ける繁体字の原書。 絵や写真だけでも惹き込まれるものがあるし、どうし

          最近買った本

          安平老街

          その日、私は台南市街地から徒歩で安平へ向かった。 どうやら普通はバスかタクシーで行くらしい。 バスを使えば30分そこそこで行けるにも関わらず、なぜかその時はそういう選択肢が私の中にはなかった。 結果、1時間半ほど近くかかって辿り着いた安平。 3月下旬、既に暑くなり始めていた頃ではあったけれど、まだ「猛暑」ではなかったからよかったのだろう。 安平地区に入ってすぐのこと、気怠い午後の陽射しの中、老女が居眠りをしているその光景がなぜか無性に懐かしく、「来てよかった」と思った。

          嘉義で金環日食を見たかった…とぶつぶつ呟くつもりが、なぜか夢の話になりました

          6/21は嘉義で金環日食が観測できたそうで、 曇り空の奈良にいた私は 「昨年だったら台湾にいたのに!嘉義に行けたのに!」と、1日中ぼやいていた。 一生に一度かもしれない天体ショーを、自分の好きな国で見られるなんて最高じゃないか。 それも夏至の日に。 元々私は天文が好きで、小さい頃からの天文系の夢がいくつかあったのだけど、その内、 ・ 南十字星と大小マゼラン星雲を見る ・ カノープスを見る ・ M31を肉眼で見る この三つはおかげさまで既に叶ってしまった。 なので、後は

          嘉義で金環日食を見たかった…とぶつぶつ呟くつもりが、なぜか夢の話になりました

          『台湾海峡一九四九』を読んでいると、十二国記『白銀の墟 玄の月』に書かれている名もない民の事を思い出したりもする。

          『台湾海峡一九四九』を読んでいると、十二国記『白銀の墟 玄の月』に書かれている名もない民の事を思い出したりもする。

          台湾海峡一九四九

          『台湾海峡一九四九』(原題『大江大海1949』龍應台 著)という本を読んでいる。 1949年に国民党が大陸から台湾へ「逃げ込んで」きた時のことを外省人、台湾人、日本人、その他 名前を知られることもない人々も含めた「弱者」の視線から綴ったノンフィクション。 先日「これから読む本 備忘録」にも挙げた1冊だ。 正直に言うと読み進めるのが辛い。 弱者となった者たちの状況や運命が生々しく鮮明に伝わってくる。 決してグロテスクでも感情的でもなく、起こったことがただ淡々と書かれているだけ

          台湾海峡一九四九

          果的鄉健康鮮果汁の木瓜牛奶

          漢方風味が好きな私が台湾で飲むのはたいてい仙草茶だ。 仏生会の時にいただく甘茶にドクターペッパーを混ぜたようなあの独特な味がたまらなく好きで、夏になると台湾で買ってきたパックを煮出して自宅の冷蔵庫に常備する。 そんなふうなので、台湾旅行の経験がある友人たちから「絶対飲むべし!」と言われ続け、ガイドブックなどでも「オススメ!」とアピールされてたパパイヤミルク(木瓜牛奶)には、それまで見向きもしなかった。 天邪鬼なところがある私は、「イチオシ」とか「マストです!」とか、そういう

          果的鄉健康鮮果汁の木瓜牛奶

          ライチが好き、という話

          初めてライチを食べたのは、まだ小学校に入る前だったと思う。 年に1度のピアノの発表会の後、1年間頑張って練習したご褒美として、木更津の今はなき「王蘭飯店」に寄るのが我が家の恒例行事だった。 そこでデザートとして食べた杏仁豆腐に入っていたライチが、私の人生初ライチとなったわけだ。 クリスタルガラスの大きなボウルに真っ白な杏仁豆腐と一緒に浮かんでいたのは、もちろん生ではなく缶詰のライチだったけれど、 「こんなに美味しい果物があるのか!」 と衝撃を覚えた私は、好きな食べ物を聞か

          ライチが好き、という話

          台南に行きたくて行きたくて、その気持ちを鎮めるために書いていたら、ますます台南に行きたくなってしまった、どうしよう。

          台南のことを「台湾の京都」とたとえているのをよく見かける。それは台南も京都も以前その「国」の「中心」だった事があり、今もなお、たくさんの古蹟が残るからなのだろう。 けれど、私自身はそれを見るたびに少しだけ違和感を感じる。 そもそも台南は「台南」なのであって、日本のどこそこにたとえるのは台南に対して失礼な気もするが、「府城であった台南を、日本の古都と言われる場所にたとえるとすればどこか」という問いがあったとすれば、私は京都ではなく奈良と答える。 空が広く、その青い空と白い

          台南に行きたくて行きたくて、その気持ちを鎮めるために書いていたら、ますます台南に行きたくなってしまった、どうしよう。

          吉慶行

          台湾へ行ったらパイナップルケーキはここで買うと決めている。 お土産用ではなくて自分用。 直径20cmくらいはあるホールサイズの、どどんと大きいパイナップルケーキである。 ちょうどよい甘さのパイナップル餡がたっぷり入っていて、それを包むクッキー生地からも絶妙なバターと卵の香りがする。 カロリーを考えると恐ろしいけれど、台湾にいる時、そして帰ってから台湾を思い出しつつ自分用のおみやげを食べる時は、カロリーに関しては忘れることにしている。 店頭に並んでいるお菓子の種類は驚くほ

          台湾関係 読んだ本&これから読む本 備忘録

          ここ数ヶ月で購入した台湾関係の書籍と、「読みたいリスト」に入れているものを自分用にメモ。 特に気に入っている本にはご参考までに★印をつけてみました。その中でも星ふたつ★★のものは何度も読み返したり眺めてはうっとりしている、まるで台湾にいるように気持ちにさせてくれる、とてもとても大切な一冊です。     エッセイ 辛永清 「私の台南物語~安閑園の食卓」★★ 乃南アサ 「美麗島紀行」  司馬遼太郎          「台湾紀行」  郭怡青 (小島あつこ・黒木夏兒 訳) 「書店

          台湾関係 読んだ本&これから読む本 備忘録

          新化老街

          古いものが好きだ。 なので、海外へ行ってもどうしても古いものを見たがってしまう。 老街、老屋、古厝なんて文字をガイドブックや地図に見つけようものなら、その日の行先はもう決まってしまったようなものだ。 そんなわけでこの日の新化行きもわりと衝動的に決めた。 新化には鉄道が走っていないのでバスが重要な交通機関。なのでバス停「新化站」には立派な待合室がある。 バスを降りて5分も歩かないうちに見えてきたノスタルジックな建築群。 日本統治時代の建物が数百メートルほど続く商店街だ。

          台湾の犬

          台湾では犬の姿をよく見かける。 小型犬や台湾犬だけでなく、日本の柴犬も人気のようでかなり遭遇率が高い。 飼い主と一緒だったり、暑さにうんざりしてタイル敷の床の上にだらりと横になっていたり、時には首輪はついているものの、ひとり……いや一匹で街中を闊歩しているものもいる。 そしてその殆どが、とても自由で幸せそうに見える。 周囲の人たちも必要以上に気に掛ける様子もなく、かといって邪険にするわけでもなく、彼らはそこにいて当たり前というように街の中に溶け込んでいる。 飼い主