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食べたことを忘れる・・そして過食

漢字が書けない、みんな忘れてしまう・・・という不安から一時はほとんど食欲がなくなり、みるみる小さくなっていった母。

でも漢字の不安がなくなったことと、認知症が進んだことも重なり、今度は過食が始まりました。

その頃は、先にキッチンで母にご飯を食べさせ、その後に家族が食べていました。

すると、私たちが食事をしている時にやってきては・・・
時計を見る→何かを怒っているようににらみつける→意味もなく手を洗い、シンクに水をかけ続ける・・という動作をする事が何回かありました。

今思えば、食べたことを忘れてる訳なので、自分だけ食べさせてもらえない、と思い込んだことによる行動でした。

もともと母は料理が苦手だったため、だからと自分で作るわけではありません。

そこで、お盆に乗せて母の部屋で食べさせることにしてみました。
私たちが食べ終わるまではそのお盆は片づけません。
もし自分で片づけて持ってきても、そのまま洗わずに置いておきます。

すると食べたことは忘れても、お盆を見れば「ああ食べたんだな」と思うのか、以前のようなことはなくなりました。

ただ、夜中や家族が仕事に行っている間に、あちこち探してお菓子などを食べるようになり、過食気味に・・

なので、なるべく母に見つからないような場所にしまうようにしています。それでもお菓子だと思ったか、コーヒーの袋を開けたりすることも。

いつだったか、冷蔵庫のゼリーを勝手に食べたことに罪悪感があったのか、その空き容器にミニトマトが1個入っていたことがありました。

脳って不思議・・・






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