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デリケートゾーンの悩みを我慢しない。ワタシの『あったらいいな』をカタチにするプロジェクト、はじめました。

みなさんこんにちは、日本初のおりものシート サラサーティ note編集部です。そろそろクリスマスがやってきますね。今年は誰のためにサンタさんをやりますか?家族、恋人、友人、それとも自分?誰のためだったとしてもサンタさんになるのは楽しいですね。「これピッタリ!」とか「これ欲しいって言ってたぞ」とか…。プレゼントを渡したとき、どんな顔をして受け取ってくれるのか考えながら商品を探すのは、大変ですけどワクワクします。
そういえば、サラサーティブランドチームって、サンタさんみたいだなあと、この文章を書きながら思いました。一人ひとりの『あったらいいな』の思いに心を寄せて、商品化してお届けする。クリスマスプレゼントを選ぶ時の思考や行動を、年がら年中、行っているのかもしれません(笑)

本日、ご紹介させていただく、ワタシの『あったらいいな』を商品化するプロジェクト『ワタファク』はその代表例と言えるでしょう。デリケートゾーンについてのみんなの悩みを丁寧に集めて、悩みを持つ方々と一緒に商品企画を行っていく。そんな目標を掲げてワタファクは生まれました。すでにプロジェクトもいくつか走り出しています。一体、どんな風にして、消費者の方々と一緒に商品を開発していくのか。ワタファクの運営担当者である、サラサーティブランドチーム、高階良(たかしなりょう)に取材をして参りました。ぜひ、ご覧ください。


ワタファク運営担当者 高階良(たかしなりょう)

Q.ワタファクのはじまりは?

2022年の春頃だったでしょうか。サラサーティブランドチームの中で、コミュニティサイトをつくろうという話になりました。
デリケートゾーンの話は、その名の通りとってもデリケートですので、なかなか直接、声を聞く機会が少ないです。もちろん、サラサーティブランドチームは定期的に女性の声を集めていますが、それだけでは拾いきれないような、『本音』を集めていきたいという狙いがあったんです。そこで、いくつかのスタートアップ企業にお声がけさせていただき、その中で私たちの考えに近い発想をお持ちだったランドリーボックスさんと共同でコミュニティサイトの開発をはじめました。そこから怒涛の勢いで開発を進め、2023年9月末にワタファクをリリースしました。(公開初日の記事はこちら)

ワタファクという名前は、ワタシ+ファクトリーから名付けました。「ワタシの『あったらいいな』をみんなでつくりたい」という想いを込めています。「ワタシ」は、コミュニティに参加してくださるユーザーのみなさまや、運営メンバーも含めた一人ひとりのこと。デリケートゾーンのお悩みは、なかなか人に相談できず、一人で抱え込んでしまう方も多いです。ワタファクでは、同じお悩みをもつ人たちと、デリケートゾーンのお悩みについてコメント投稿やコンテンツで理解し合うとともに、製品開発会議などを通じて、ユーザーのみなさんと悩みをケアする商品を共創していきます。


Q.ワタファクのこれまでの活動は?

コミュニティサイトの企画開発と並行して、ランドリーボックスさんと共同でワタファクの0号的な取り組みを行いました。#Tライナーはじめます。というプロジェクトです。サラサーティではTバックショーツ用のおりものシート『SARA・LI・E(さらりえ)Tバック用』という商品があるのですが、この商品のリブランディングに一般消費者の方々にご参加いただくことにしました。具体的には商品パッケージのリニューアルを消費者の方々と共に進めていくというものです。

#Tライナーはじめます(ランドリーボックスページ)

まず、ランドリーボックスさんのサイト上でTバックユーザーの意見を集めました。そして、ご意見をいただいた方々と座談会を開催。「今日はTバックについて、そして、Tバック専用おりものシートのパッケージについてアレコレ語り合う会です」という挨拶を皮切りに、みなさんに意見を発散していただきました。Tバックを履くメリットとして、「ボトムを履いたときショーツのラインが出ないように」「履き心地がいい」「テンションがあがる!」「運動するときに動きやすい」「黒ずみ対策」といった声が上がる一方、モヤモヤとして、「食い込みが気になる」「Tバックの種類が少ない」「おりものシートがぐちゃぐちゃになる」「おりものシートの選択肢が少ない(近くに売ってない)」「セクシーなイメージをもたれる」といった声も上がりました。「Tバックが当たり前のものとして、ヘルシーな印象になれば、こういう恥ずかしさもなくなるのかも」という意見にみんなが共感。その上で、既存の『SARA・LI・E(さらりえ)Tバック用』の商品パッケージをご覧いただき、意見やアイデアを出していただきました。

2022年10月に開催した座談会の様子

本企画開催当時、私はまだワタファクのプロジェクトに参加していませんでしたので、座談会を直接見ることはできませんでした。しかし、みなさんのご意見を改めて拝見すると、本当に正直な気持ちを語ってくださったのだなあとつくづく思います。「Tバック用と目立つのはいいけれど、レジには持っていくのに少し抵抗がある」「機能性やコットン100%の表面シートということが伝わりづらい」「色の組み合わせが苦手。もう少しシンプルな方が嬉しい」「コスメみたいなパッケージにならないか」などなど、メーカーの担当者としてはグサグサと心に来るコメントばかりですが、そういう本音を伺う機会を頂けたことは、我々に取って大変有意義なことだと思います。
この声を元に、パッケージデザインのリニューアル案を3つ制作。座談会に参加いただいたメンバーだけではなく、WEB上で投票を募り、新パッケージデザインを決定しました。ちなみに、2万件を超える、ご意見と投票をいただくことができました。下の画像が新パッケージです。2023年3月末、この新パッケージで発売しました。

「サラサーティコットン100 Tライナー」。3月23日(木)よりオンラインストア、ディスカウントストアにて販売開始。

2023年9月末日よりマツモトキヨシ、ココカラファインにて限定発売も行っています。興味を持っていただけたようでしたら、店頭で手に取ってくださると嬉しいです。消費者のみなさんと一緒につくった商品をぜひ、ご覧ください。

Q.ワタファクのこれからの活動は?

ワタファクでは、デリケートゾーンについての基礎知識(よみもの)の配信のほか、トークテーマに対してみんなで語り合う場(トークルーム)や、商品開発への参加を案内するコンテンツがあります(みんなで商品開発)。知識を広げる→みんなで語り合う→商品を開発していく、といった一連の流れをワタファクでは行っていきます。また、座談会などリアルイベントを通じて、より詳細に、丁寧に、消費者の方のご意見やアイデアを受け止め、商品に反映して行きます。
この流れを組んで、今、月経カップ、生理周期を予測してくれるアイテム、おりものケアアイテムの開発プロジェクトが動いています。先日、月経カップ開発の座談会を開催しました。参加者約20名、普段、月経カップを使用されている方も、そうでない方も交えて意見を出し合っていただきました。この座談会には私も参加したのですが、生理に悩む女性の方々の切実な声をお伺いし、目からウロコが落ちたような新鮮な感覚に打たれました。たとえば、月経カップの硬さや大きさなどの違いで、不安や不快を感じられているんだということを知りました。統計やデプスインタビューといった普段のマーケティング活動だけでは感じることのできない言葉に触れ、改めてみなさんの思いを丁寧に拾い、一緒によりよい商品を開発していきたいと考えました。もちろん、まだまだ、これからも多くの方の声を集めていきたいと考えています。ぜひ、ワタファクに参加してください。ご一緒にワタシだけの『あったらいいな』を形にしていきましょう。

編集後記

取材時、高階さんと、『フェムケア』について、意見交換をしました。
女性の社会進出が進んだ一方、生理や妊娠、出産、更年期といった女性特有のライフステージによるカラダとココロの変化は、社会に大きな影響を与えています。経済産業省の試算によると、女性特有の体調不良による労働損失は1年間で4900億円に上ると言います。このような問題から、女性のQOLを向上させていこうと言う考えが広がり、フェムケアが支持されるようになりました。また、SDGsの目標の一つでもある「ジェンダー平等の実現」や、昨今のジェンダーレス運動などもあり、『フェムケア』への意識は高まっています。

さて、これらは事実ではあるのですが、字面として見てみると、少し怖いなあと思いました。では、一体、何が怖いのだろう?と考えてみたのですが、『フェムケア=社会問題の解決』という文脈になっていることが怖いのではないかと思いました。この文脈に立脚してフェムケアを見つめてしまうと、とてつもなく意識の高い話で、自分には参加資格がないのではないかと思ってしまいそうです。もちろん、社会問題を解決することは重要ですが、誰しもがその思いを持ってフェムケアに向き合う必要はないはずです。自分自身のカラダやココロが、今までと違う声をあげている。その声に従って、自分に少し優しくなろう。そういう『いたわり』でいいと思うんです。

高階さんは、ワタファクはヤフコメくらい、多くの方々がいろんな意見を発散する場であってほしいと語られました。言い方を変えると、それは、一部の意識の高い人が集まるコミュニティではなく、誰しもが自分の気持ちを素直に語れるコミュニティを目指していると言うことになります。

気負わず、怖がらず、あなたの思いをワタファクに語ってください。胸の中にあるモヤモヤを話すことから、自分自身への『いたわり』をはじめていただければと思っています。

みんなにも読んでほしいですか?

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