Vol.8 新宿のおばさんもすなる組手!
組手と型は別物ではない。どちらも空手です!
長い人生で、人を殴ったり蹴ったことはありません(ひっかいたり、叩いたり・・・、あ、向こう脛は蹴ってみたことはありましたが・・・)。
そんな私が、組手なんぞをやるとは、考えもしませんでした。
空手については、ずっと「野蛮な激しいどつきあい」というイメージが強く、「痛いの嫌いだし、無理!」、「女子は型をやれば良くて、組手はやらなくてもいいよね」みたいな勝手な解釈をして、入門当初は「型」と「組手」は別ものと勘違いしてました。
しかし、型も仮想敵を想定した組手を一人で演武しているのであって、型の稽古は組手のためにあります。
組手は、型で身につけた動きをいっぱい取り入れて実戦する――それでこそ空手なのです。(👈とわかったようなことを言ってますが、それができるレベルにからはほど遠いところにいます💦)
痛くない組手を探求!
組手はどつきあいだから痛いと思ってしまいます。
でも、理論上というか稽古次第で痛くない組手ができるようになるのだといいます(👈まだ、その域に達してないので、よく自爆して痛い目に遭ってますが💦)
普通、パンチで突かれたら打ってきた相手の腕を叩(はた)いて、打ち落とす感じで防御したくなります。
でも、道場の先生は「それは、その辺歩いてる新宿のおばさんを今ここに連れてきもできるよ!」とサトされてます。
それだと、相手にもダメージを与えるけど、自分も痛い思いをする。
空手の稽古して身につける受け(防御)は、痛くなく、柔らかいんです。
確かに、新宿のおばさん(レベル)同士で対人稽古をすると、痛くてたまりません。腕にどんどん青タンができます。
でも帯上の先輩や指導員の先生が相手をしてくださるときは、当たったときに痛くない!
そして、腰が切れてて(要は鼠径部がしっかり折りたたまれてて、帯がびゅんびゅん左右に動てる)、ああ、パンチ突いてきても腕で受けてないんだなと感動します。
どうやったら、そーゆーふうにできるんですか?
と先生に質問したら、「とにかく、シンプルな稽古をたくさんたくさんやってください」と!
理論は頭で理解できても、空手は身体に染み込ませることが大事。
先生いわく「それが無意識にできるようになるまで!」何回もだそうです。
何回もっていうのは、二桁、三桁ではなく四桁レベルの回数のようです💦
オフェンスではなく、ディフェンスの組手
攻めて攻めて攻めまくる!――攻撃的な戦い方――その方が格好いいという思われがちですし、「強い=攻撃的」なイメージもあるでしょうが、
「空手に先手なし」という船越義珍先生の有名な言葉があることを、最近教わりました。
それは深い概念がある言葉なので、昨日今日空手を始めた新宿のおばさんダッシュのJKJが語るレベルではないのですが・・・
それでも、60代の熟年空手女子が目指す組手の方向は、相手に攻め入るスキを与えず、攻撃をもらわず、もらったとしても逸らして、一発で仕留めるディフェンスに重きを置いた組手しかないと思えるようになりました。
もちろん、これは、私が通っている道場が特に熟年層を指導するときに、示してくださる方向性であり、熟年クラス担当の先生の考え方です。
最初はなかなかそれも理解出来ませんし、女子だからこそ、おばさんだからこそ、ガシガシに強くなりたいみたいなアグレッシブな気持ちになりがちでした。
でも、「むやむやたらに体力を消耗するのではなく、しっかりした土台を築くことが大事ですよ」と、先生にサトされて、そーか、すべては、そこ!
土台なんだとようやく判って来たJKJです。
土台とは、足腰の鍛錬! 結局そこに行き着くのですね!
いつかはPDJKJ(完全防御熟年空手女子)
試合の場合は、攻める空手も当然アリなわけですが、歴史に残る名勝負には相手に攻めるスキを与えないディフェンスに徹した試合もあると聞いています。すご!
そういえば、アクション映画でも、ヒーローが敵地に乗り込んだとしても、
最初に手を出すのは悪党の方で、次々にかかってくる敵をばったばったと倒すのがヒーロー。やはり守りに徹してるし、あるときは、お姫様を守りながら闘ってますからね!
さて、新宿のおばさんダッシュは、守ってくれる王子さまもいないので、自分のことは自分で守る!
そう! 組手の目的は究極の護身に行く着くと思います。
望ましいのは「闘わずして、何ごともなく平和裡におさめる」とことです。
今コツコツとやってる組手の稽古を積み重ねて、70歳になったJKJが、JKJなりの「PDJKJ(パーフェフェクト・ディフェンス・熟年空手女子)」を標榜できたら、良いなと思って、稽古のモチンベーションを上げています。
押忍👊
では、最後に、いくつかの組手の稽古の動画を!
いかがですか?
ヘナチョコなりに、新宿のおばさんなりに、組手に向かい合うとこうなっていくという変化を少しはおわかりおただけたでしょうか?
実は、最初は拒否気味だった組手、今は大好きになっています。
空手を習いたいけど、組手はねえ・・・と躊躇してるのであれば
痛くない組手を探求しませんか?(途中痛いことは多々ありますが💦)
でも、大切なことは、60代の組手は若い人の組手とは違って、健康長寿のための土台作りの上にあるもの、それに適った稽古をコツコツと続けていくことなのです。
自分が壊れやすいガラスのような身体であることを意識して!
(骨年齢や循環器、内臓のことなども考えて・・・)
どーなるか? 3年後、5年後、10年後・・・ますます
組手の深掘りの道に!
熟年空手女子の組手は一歩を踏み出したばかりです。
押忍👊
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