11月号の制作が終わり、編集部はそのまま『スーパーマリオブラザーズ完全攻略本』の制作にかかります。とはいえ、すでにMAPイラストの制作は終わっておりますので、作業としては攻略本用のデザイン、原稿をどうやって仕上げるかだけでした。

当時、MAPのイラストは横長の1枚絵で、１つのものが全長で１メーター以上あったと覚えています。基本はビデオ撮影したものを、モノクロのプリンター（医療用のエコー写真とかをプリントする、熱転写用紙のもの。これが一番早かった）でプリントアウトし、つなげます。これだと全長が３メートル近くになるんですが、それとビデオをイラストレーターさん（漫画家さんのタマゴ）にお渡しして、MAPを作っていただく。こちらは11月号ですでに完了していますので、攻略本の作業としてはここからです。

作業としてまず、台紙に拡大コピーしたマップのイラストを貼り付けます。そこに、ブロックの中身を引き出して書いていく。これは新しく入ったアルバイト連中が担当となったかと思います。それを台紙のマップに、引き出しとして記入していきます。

次に、敵の出現位置を記録。『スーパーマリオ』は逆スクロールがありませんので、基本敵の出現が崩れることはないんですが、それでもキノコ類を出したりしていると、スプライト出現枠のオーバーで、はねられたりするのでそこは慎重に。これも新人アルバイトの担当だったと思います。これも台紙上に記入していきます。

で、私はデータ確認用のビデオを撮影したり、攻略原稿を書いたり、まとめたりという担当。攻略解説が必要な箇所にアンダーラインを引き、そこに書いた原稿を貼り付ける。序盤は他の人間も原稿を書いておりましたが、難易度が高くなるステージは、ほとんど私が書いたと思います。