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Grade 9: Back in school

先生にしんどかったら午後から登校でいいよと言われたならそのチャンスを有効利用する他ない。
Eくんに連絡して、明日はお昼から行くねと伝えた。

ランチタイムに合わせて登校した私は、ちょうどKuriがGrade9生の溜まり場でクラスメイトたちに向かって:

HEY. HEY!! WHERE’S SARRY?!?!?
She’s not in school today??

とキョロキョロ私を探してるところに居合わせた。


ちょうどこのへん。
左から:Kuri、Hage、Y
今になって初めて気づくけどKuriの手って女の子みたいに細かったんだね

Iちゃんが、I think she’s coming from afternoonと返していた。彼女は優等生なので朝からちゃんと登校してたらしい。

WHAT?! How come??とKuri。

やばい!Kuriがヒートアップしてる!!と思って私は横からKURIII!!!! I’m here now!! と声をかけた。
私の声と姿を確認した彼は、満面の笑顔になって
OH HEYYYY!!!!!と言った直後急に冷静になって Sup?と言った。
「え、今までめっちゃ探してたくせにそれだけ?」と思った記憶があるからきっとそんな感じだったんだと思う。

さらに後から登校してきたFちゃんは、ニュージーランドで負った日焼けがひどすぎて、スニーカーが履けなくてスポーツサンダルで登校していた。


放課後、久しぶりにEくんと対面した。
なんだか小っ恥ずかしくて、モジモジしてしまった。
Eくんが、「はい、誕生日プレゼント」ということでカバンの中から小さいピンクの箱を取り出した。

ANNA SUIの香水だった。
Dolly girl。当時のANNA SUIシグネチャー香水。初めての香水。
甘いフローラルな匂いで、とても女の子らしい匂い。Eくんからたまにする匂いと似てた。


Dolly Girlの香水はもう廃盤になってしまってAmazonとかの卸売でしか買えなくなってしまった。

匂いと記憶は鮮明にリンクしていると心理学的にも言われている。
この匂いを嗅ぐと、Eくんがガサゴソ鞄を探る仕草や、キャンパス前のバス停の光景を思い出す。似た匂いを嗅ぐとEくんのことと今後起こる忘れられない記憶がリンクして切なくなる。

あれからもう随分月日が経ってしまった今も私の特別で日常的に使用する香水はこれ。

あの頃から1mmも成長していなくて情けなくなる。

その後どう過ごしたのか覚えていない。
Sarryちゃん今日は疲れてるだろうからまた今度あそぼっか、と言ってくれたのかもしれないし、私の家に来てお母さんが用意してくれたケーキを家族と一緒に食べたのかもしれない。



この翌日には、KuriもGrade8のときに引き続き誕生日プレゼントをくれた。

なんとなく、この頃流行っていたビーズクッションとかぬいぐるみだったような気がする。

追記:
いや、ちがう。
この時のプレゼントはきっとピアノの形をしたオルゴールだった。
このプレゼントを見たGrade10のソフィアちゃんと、ソフィアちゃんたちと仲の良かった韓国人の子がOh my god!! So romantic!! 彼はあなたのことが好きなんじゃないの?と囃し立てた。

数日間、How much did you like my present? Like, really?と何度も聞かれたし、I like it!だけだとOh come on, tell me honestly. と言われた。

なんとびっくりなのはこの年、モヤシからも「はい誕生日プレゼント」といって現金2ドル(当時の100円程度 笑)をもらった。
でもその晩MSNで「もっといいものあげるよ。てか、いる?」と唐突に脈絡もなく言われた。
「あー!誕生日プレゼントのこと?」と察した私は勘がいい。
その後結局何ももらえてないと思うけど 笑

Iちゃん、Cちゃん、TちゃんやKちゃん、Fちゃんたちからもプレゼントをもらっているはず。


Iちゃんから、「Eからなにもらったの?」と聞かれたので香水をもらったよーと答えた。
インドネシアでは恋人から香水をプレゼントされることは ”bad luck” という迷信があるようで、「Aww, he shouldn’t have gifted that🥺」と言われた。
そんなの関係ないよ。とカチンと来たけど、冬休みに入って急に穴に落ちたように私たちの関係はあっという間に粉々になるので、あながちこの迷信は誤りではないのかもしれない。

「それ」が来るまであとたった1ヶ月と3日。


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