12月18日　日曜日にはインフルエンザから復活し、奇跡的なタイミングというか物凄くずるいタイミングで冬休みをスタートさせた。

土曜日とかにはEくんは日本語の先生が趣味でやっていた演劇を他の同級生や先輩たちに誘われて観に行ったもののみんなカップルが成立していて1人Eくんだけ離れて座ったんだそう。
劇場寒いし俺だけ1人やしまじしょーもなかったわー。と不満がられた。

さてそんな夜、MSNでHageから連絡が来た。

調子どう？カラオケ来れそう？
たぶんねー
そっか、無理せんときや。
たぶん行ける。でも行けなくても(自分がいなくても)エンジョイしてよw
(お前が)居た方が楽しいじゃんw

22日　木曜日に、Grade9の日本人生徒たちと彼らのGrade10の彼女たち、そしてEくんとみんなでカラオケに行く計画を前からたててたのだ。
言い出しっぺはモヤシだったと思う。冬休み暇だからみんなで遊ぼーと誘われた。
(モヤシは提案するくせ自分では動かないので結局Hageが舵を取ってたんだと思う)

Eくんも一緒に誘おうと決めながらも、私は彼が「年下」たちと仲良くできなくて楽しくなさそうにしている姿が既に想像できていた。

Eくんにどうする？行くー？と聞くと「うーん俺行ってもいいんかな？w」「だってG9だけやろー？」と渋っている様子だった。だけど、Sarryちゃんが行くなら。という理由で来ることにしてたんじゃなかったか。

無理して行くって言わなくていいんだよ　と伝えても「だってどうしたらいいかもわからんもん。。。。」と返されてその煮え切らない態度に私も不機嫌になった。
そっか。としか答えない私に対してきっと何かを察したEくんは「今日は早く寝るね。早く寝ないと身長伸びないって聞いたしw」といってオフラインになった。

カラオケ当日。結局Eくんは来た。
前夜にポケモンマスターくん(そして私の一個下の親友のお兄ちゃん)のお家にお邪魔させてもらっていると話していたのでその子の家から直接来たのかもしれない。

どうしても同級生がいる中にEくんの隣に座ることが恥ずかしくてできなくて、お座敷になった大人数用の個室で私はTちゃん、とんぼちゃん、Fちゃんと一緒に座ったと思う。
きっとGrade9たちと一緒にいる私は男子達と一緒にこの世で1番どうでもいいことを言い合ってゲラゲラ笑い合うような女子で、Eくんと一緒にいる時の私は物静かで、シャイで、羽目を外さない子を演じていたから。同級生の男子たちに「普段と違う」姿を見られたくなかった。

とんぼちゃんにHYのAM11:00をEくんとデュエットさせられたけど、途中でEくんはHageか誰かにマイクを渡して諦めてしまった。
Eくんは歌が上手で、低音が気持ちよく響く声をしていたから全部歌って欲しかった。

対面に座ってたHageが、「歌うの緊張する〜♪」とこれ見よがしに私たちの「ドキドキ♪ワクワク♪」をやってきた。

それに安易にノッてしまう私。
Eくんはそんな様子をみて一体どう感じただろう。
Eくんは25日のフライトで実家に帰る予定だった。限られた時間をできるだけ私と過ごそうと思ってたに違いないのに、私は目の前の楽しさに釣られてしまう。

私の順番が来て歌った浜崎あゆみの「walking proud」。
Fちゃんが「Sarryちゃんの歌うこの曲好きだなあ」と褒めてくれた。

Eくんは、このカラオケでずっとつまらなさそうな顔をしていて凄く惨めな気持ちになった。
カラオケの後、みんながどうする〜？と話し合ってる中、私とEくんはそれぞれ帰るねーと言って解散した気がする。
Eくんとは何も決めていなかったけど、みんなの前でそんな態度取るならやっぱり来なければ良かったじゃん。と思った。
Eくんは「2人だけのほうがいいね」だったか、「Sarryちゃんずっと一緒にいてね」だったか、そう言った気がする。
人に頼らないでだったら自分で行動してよ。と。
学年なんか気にしないで、普段のEくんのままみんなといる時も振舞ってくれれば良かったのに。
Hageはいつもどんな時も皆んなと楽しそうに過ごすのに。
FちゃんとHageは人がどんだけいてもいつも2人一緒にいて楽しそうなのに。

クリスマスイブまであと2日。
Eくんと一時帰国前に会えるのはその日が最後。
いつもと違ってEくんが朝の10:00に私の家まで迎えに来て映画を観に行くプランをたてていた。

「未来」がくるまであと18日。
私はEくんへのクリスマスプレゼントを何にしようか悩んでいた。