見出し画像

Grade 9 -Activity Week: Part 2

支離滅裂になるけど許してほしい。
ただただ、ニュージーランドでの思い出の羅列。濃厚な1週間だったの。とっても。

■現地ツアーガイドとの戦争

これはほんとーにひどかった。
ニュージーランド!!ってかんじ。がさつ。ワイルド。

Part1のとおり、羊が群れをなす野原でキャンプしていたわけだけど、地面によくよく見ると大量に羊の糞が落ちてた。
現地ガイドの当時18歳とか?実はそんなに歳が離れてたわけではなかった金髪美青年(ジョーダン)が糞を拾ってモヤシやHage、マッチョにむかって投げた。
イケメンが好きなIちゃんは猛烈にジョーダンに一目惚れしていて、彼らと一緒に「糞ドッジボール」をしていた。
私や恐らくFちゃんととんぼちゃんも、日本人男子とつるんでたものだから標的になってた。
男子たちは皿洗い用のバケツから水をすくって応戦してたかもしれない。

逃げまどっている中、後ろから現地ツアーガイドのリーダー格(成人男性)が後ろからタックルしてきて私を逆さまに担いだ(!!!!)
頭上にはお皿を洗うために用意しているバケツ。

ここで一つ私の当時の容姿について説明しよう。
当時から私は髪が長くて、この時は二つ結びとかをしてたんだと思う。身長は平均。細身で、ガタイのいい男性からすると私は「ちびっ子」に見えたと思う。

さて、もう一度おさらい。
私の今の状態は成人男性、推定身長180-190cmの間、に逆さまに持ち上げられている。
私は150cm代女子。ロングヘア。
頭上/地上には水がたっぷり入ったバケツ。

どうなるか?

髪の毛がバケツの水に浸かるのである。

叫びまくったのですぐに解放してくれたものの、ツインテールがびっちょびちょである。

私は男子と普通に仲が良かったけど、「男友達」として扱われるのではなく、「異性」という認識がある上で仲良く接してもらえてるタイプの女子だった(という自己評価。合ってる?笑)
なので一部男子(※鹿しかいない)に小突かれたりしてはいたけど、基本的には荒い口調で話しかけられないし、もみくちゃにされることもなかった。はず。

どっちかと言わなくてもいじりキャラ(現在で旦那が言うには「自覚のないいじめっ子」笑)だったので、このみんなの前でこういう「醜態」を晒されるのは非常に不名誉なことだった。

糞ドッジボール及び水かけ戦争の結末はどうなったか覚えてないけど、私が地に足をつけた時点で陽が沈んでて「ボール」が見えなくなってたので終戦したのかもしれない。

あの時に漬けられたバケツの水が晩御飯前の時間帯だったことを願うばかり。

■Bonfire

初日の夜だろう。キャンプサイトでみんなで焚き火を囲んでガイドさんたち、全生徒、引率の先生それぞれ自由に談笑した。
前回の記事にも登場した先輩ベトナム人先輩が持参したギターで何曲か弾いてたような気もするなあ。

引率の先生は、当時スクールカウンセラーでGrade9が終わる頃に学校を辞めてしまった先生だったとおもう。
恐らくスペイン系で、とても優しく話しかけてくれる生徒からも人望のある女性だった。

私はIちゃんと他何人か女の子と、その先生となんとなく喋ってたような気がする。
学校にいるカップルたちの話をしてた中で先生が参入してきたのかもしれない。

突然、先生が「So how are you and E?」と聞いてきた。

凍る私とIちゃん。

Iちゃん: HOW DO YOU KNOWWW??? (なんで知ってるんですかっっ?!)
先生:OF COURSE I KNOW!  I’ve seen you two holding hands and going up the school stairs in the morning!
(知ってるに決まってんじゃない!朝に手繋いで学校の階段上ってるのみたことあるわよ!)

Iちゃんと SO TEACHERS DO TALK TOO~~~🤔🤣
先生たちも噂話するんだねぇと笑った。

先生は、I’m happy for you for finding someone like E. He is a sweet boyとも付け加えた。
Eくんみたいな良い子をよく見つけたね。と

この記事でも触れたけど、Eくん自身は自覚がなかったみたいだけど人の注目をいつも陰ながら浴びていて、そしていつも好かれてるそんな人だったのだ。

■Rafting shenanigans

ラフティングにも慣れてきたころ。
ちょっとした段差や、滝もあるような中級者向けの川を下った。
この辺の岩場はロードオブザリングの撮影でも使われたんだよというガイドの話を聞きながら。
(※もちろんだけど現地のガイドさんが各ラフティングについてた)
へーこんなところで。そう思った。
Activity Week中ずっとニュージーランドは晴天で、自然に溢れた場所だったので空がずっと広く丸く見えた。

ボートはごつごつした岩が川の水面から頭を出しているエリアに到達した。
水の流れもどんどん早くなる。岩にぶつかるとボートが大きく揺れる。
川幅も狭くなってくるのでラフティングボートが二つ以上並ぶとボート同士が当たってゴムの擦れる音がした。

まだまだ遊び盛りの高校生たち、ワイルドなニュージーツアーガイド。

IT’S WARRRRRRRRRRR!!!!!!!!!!!!

パドルで水の流れで近づいてくる「敵」のボートを小突いたり、水をかけたりして転覆させるべく戦争が始まった。

今でもはっきり覚えてる。先頭の舵取りポジションにもやしが座って、私は前列の右側だった。
割と無頓着なもやしが意外にも1番燃えていて、立ち上がってめちゃくちゃ相手ボートを攻撃していた。

相手への攻撃に全集中力が持っていかれたそのとき、大きな岩に私たちのボートが衝突して、転覆した。
さっきまで戦ってた相手たちが YEAHHHHHH と勝利の雄叫びをあげてる。
こう言う時のために完全防水のリュックを買わないといけなかったんだね。

ボートの頭がせり出して、もやしが真っ先に落ちたのが見えた。
次に私たち。
ニュージーランドは真夏といえど水は冷たい。
急に水に放り出されて一瞬息ができなかった。
どんどん川の勢いに流されていく私たち。怖い。
(※ライフジャケットは着用してます)

ちょっとすると落ち着きを取り戻して、脚がつくことが分かった。
「あ!でも脚つくよ!」そう私は言って立ち上がった。

でも少し前を同じように流されてるもやしが
「あ〜〜〜これはちょうどいいわ」
「なにもしなくても前進むからいいわ〜〜」
と呑気にさらに流されていっててさっきまでパニックになってたのを忘れて笑った。

最終的にはすでに救出済みの私たちのボートに引っ張り上げてもらってラフティングの旅は続いた。

■雑魚寝

前回の記事でも書いたように、先生が目を瞑ってくれたおかげで(?)私たちJapanese Teamは一つのテントで雑魚寝した。男女混合。
どんだけ仲良しだったの?

カップル率が高い組み合わせだったので、当たり前に以下の順番になる:
テントの1番入口に近いところから順に(たぶん)→Hage→Fちゃん→マッチョ?→とんぼちゃん?→私→もやし

ただでさえ少人数用のテントにぎゅうぎゅうに雑魚寝してるので皆んなと肩が当たったり、少し体を動かすと隣の人に体重がかかったりしてた。

この旅用に購入した寝袋で各々寝た。
でもすんなり寝るわけもなく。ずーっとくだらない話をしてた。学校では普段しないような話も。
なんだか一気に距離が近づいてすごく青春していた。

私はこの頃日本を離れてすでに6年が経過していて、「冬」の寒さを覚えてなかった。
冬に日本に帰ることも全くなかったし。
20度代になるだけで寒くて住んでた常夏の国でさえ毎日上着を着てるような具合だった。
ニュージーランドは夏といえど夜は10度以下になるくらいすごく冷え込んで、私は耐えられなかった。寝袋自体が冷たい。

だけど、もやしの寝袋は中に毛布がついていてめちゃくちゃ暖かそうだった。

S:「なんでモヤのだけそんなあったかそうなの?いいなー」
も:「縫ったのさ」
S:「え、まじ?」
も:「これでも一応医者の息子だからね。裁縫だけは昔から練習させられてた」
全員:「うぉーまじかーー!」
も:「子供の頃とかテディベア買い与えられて手術の練習とかさせられてたからね」
全員:「まじ!やべー!!」

寒い寒いと騒ぐあまりもやしの寝袋を貸してくれたような気がする。ぶっきらぼうな態度が多いもやしだったけど実は優しいところもあったのだ。
ミドルスクールのときは絡みが全くなくていい印象がなかったのでその頃の自分がこの様子を見るとドン引きするだろう。

雑魚寝中に、なぜか出来上がったネタがある。
私は例にもよってこれがめちゃくちゃツボにハマってActivity Week以降も私を笑わせるためにHageが繰り返し言ってた。

時刻はもう深夜。他のテントのみんなはもう寝静まってる。
日中ラフティングでへとへとなのに、特異なこのシチュエーションで変なテンションになってた。
都会ではありえないほどの暗闇で、だからこそ余計に私たちは話すのを辞めれなかったんだと思う。
そんなとき、Hageが突然ミッキーマウスの声真似をしたり火垂るの墓の「誇張した」物真似をしはじめた。

野太い声で:「節子.....!それ、薄荷やで!」
裏声で:「..…あんっちゃんっ!」

これが唐突すぎて、また面白すぎて私たちは笑いが止まらなかった。もやしもこれがツボでよく真似をしていたみたい。

NZから帰国後もしばらくこのネタは続いていた


”だってウチもやと妙に仲良いじゃん“
冬休み中にEくんとG9生でカラオケに行こうと言う話をHageとしていたときの会話。絶対気まずいよね〜という話だった。

こうやって俯瞰して思い返すと、自分の発言一つ一つにこうやってリアクションしてもらえたらそりゃ嬉しくなって何度も笑かしてあげようとなってしまうよね。
そりゃ「異性」扱いをしつつも普通の友達並みに仲良くなれるわ。

Activity Weekは1週間。
最終日はちょうど私の誕生日がくる。















この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?