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ベトナムでTOEIC受けてみた

皆様こんばんは、副代表の川崎です。

日本も大変暑い日が続いていると聞いておりますが、当地ハノイも連日35度を超えて38度、時に体感では40度を超えるのではないかというような暑い日になっています。
ハノイは一応雨季にもあたるので、雨が多い時期でもあるのですが、日本の梅雨のようなしとしとした降り方ではなく、突然どしゃーっと30分から1時間程降ります。午前中というのはあまりなく、お昼時か夕方、または夜という感じで、雷を伴ってまさにバケツの水をひっくり返したような豪雨。

そんな雨の降り方なので、ほぼ毎回道路は冠水し、車が水しぶきを上げながら走っているのですが、ここの恐ろしいところは、その雨の中普通にバイクも自転車も走っていること。前が見えないでしょと思うのですが、天性のドライビングセンスで日ごろから運転しているベトナムの方にとっては、何ともないのでしょうか。一度友人にでも聞いてみたいと思います。

道路冠水中


さて、今日のゆるふわ日記はそんなハノイから、「ハノイでTOEIC受けてみた」をお送りしたいと思います。

そんなの記事にするほどのことでもないでしょ、という程度の話題ではあるのですが、いろいろ想定外の経験だったので、いつかベトナムでTOEICを受けなければならなくなった日本人が、検索してこの記事にたどり着いていただければ、何かのお役に立てるのかなと思った次第です。
(一番の理由はちょっとネタ切れなだけなので、ご興味ない方は、他にたくさんある有用な記事をご覧いただければ幸いです。)

ちなみに、そもそもなんで今回ベトナムでTOEICを受けることにしたのかですが、前回受験から10年が経つからというのが理由です。この10年というのは、開発コンサルタントの方ならすぐにピンと来るはずですが、JICAのコンサルタント業務において評価団員となる場合の語学評価が、10年以内のスコアを基準としているからなのですね。

以前「開発コンサルタントのお話(キャリア編・後編)」で触れていますが、英語をはじめとした語学力の評価はJICA案件のプロポーザルで大きな配転を占める、かつ、TOEICなどのスコアがあれば確実に点を取れるところなので、開発コンサルタントとしてJICA案件に従事したい場合は、10年以内のTOEICなどのスコアを持っていることは必須の要件となります。

ということで、2013年に受験したスコアの有効期限が今月切れるところで、いつ日本に帰れるかわからない身でもあるので、当地で受ければいいかと思った、ということでした。



1.まずは受験登録

「Hanoi」「TOEIC」というようなキーワードで検索すればすぐに出てくるのですが、ベトナムではIIG Vietnamという機関がTOEICやTOEFLなどの受験を請け負って実施してくれています。

英語サイトもちゃんとあり、受験申込もオンラインでできるかなと思ったので、Test Registrationみたいなところから進んでいくと、まずアカウントを作ることを求められます。
ここはまぁ必要なのかなと思って進めます。

アカウントができると、再度Test RegistrationからTOEICを選ぶのですが、ここで何度登録しようとしてもエラーとなりました。
実は、右欄外に写真やパスポートデータなどを登録しなければならなかったのですが、何をアップロードすればいいのかわからないという。。。
ベトナム語サイトをGoogle翻訳しながらようやく理解できるという感じでして、この時点で、これはちょっと難解そうだと思い始めます。

右にいくつか「必須項目」として四角が並んでいますが、説明書きもなく何をアップロードすればいいのやら、、、
(結論、上から3X4の顔写真とID(外国人であればパスポート)の表・裏でした)

そしてこちらを登録していたら気になる部分を発見。

英語のページにベトナム語が残っているのも困りものですが、登録を完了するにはIIG Vietnamのカウンターに来てね、来る日を選んでねということで、これは何だかめんどくさそう、、、となります。

とはいえ、言う通り行かなきゃならないのだろうなと思って登録し、無事に登録完了みたいなページにたどりつき、メールも届きました。
ちなみに、登録完了メールはベトナム語オンリーなので、Google翻訳とローカルスタッフに手伝ってもらってようやく当日の持ち物などの内容を理解できました。


2.試験申し込み

日本で受けたときには、登録のためにどこかに出頭するようなことはなかったと記憶していますが(受験票が郵送で届いたかなと)、上記の通り物理的に窓口に行かないと登録ができないというので、窓口のある所まで希望した時間に出かけます。ここでは、3X4の顔写真3枚(裏にパスポート番号、名前、生年月日を記載)とパスポート、オンライン登録済みの紙とメールで届いた用紙を持っていくことになります。

ところで、このベトナムで撮影・印刷する証明写真というのが実に面白くて、写真屋さんにデータを持っていくと、漏れなく勝手に加工して見栄えよくしてくれるそうです。普段着で撮った写真が、シャツを着て印刷されてきたとか、勝手に眼鏡をかけていたとか、背景が真っ白になっていたとか。

で、その登録所に着いてみたら、想像の通りベトナム語しか案内がない。
どうしようと思っていたら一応受付の方は英語ができたので助かりましたが、オンライン登録しているはずなのに、再度用紙に手書きで申込内容を記載することを求められます。(用紙が英語だったので助かった)

そして、順番待ちの呼び出し番号をもらって登録窓口に行くわけですが、ここで突然「試験、この日のこの時間ね」とこっちの都合も聞かずに1週間後の日を指定されます。どうしてもダメなら別の日にしてくれるのかもしれませんが、有無を言わせない感じで、オンリーワンの選択肢を提示してくるので、勢いに負けてOKと言ってしまったか弱き日本人。
しかも、1週間後なので、申し込んでから受験対策しようと考えていると全然時間がないので、受験対策が必要な場合はある程度済ませてから申し込み手続きを進めることがよさそうです。

もう一つ驚いたのが、両手の人差し指の指紋まで登録されまして、どうも噂では替え玉受験とかスコアの売買が裏ではなされているようなので、個人の確認は徹底しているようでした。(だから本人が出頭して受験登録しないとならないのかなと。日本でパスポートの申請と同レベルの管理ですね)

最後に、言われるがままに支払いをして登録は終了です。㏋のどこを探しても受験料が見当たらなかったのでいくらかと思っていましたが、147万VND(約8500円)でした。ちなみにクレジットカードは受け付けなくて、現金かアプリ払い。
ベトナムで受験したほうが安いと勝手に思っていましたが、日本(7,810円)より高かった。。。(円安め、、、)

ここまでで、ようやく受験登録が完了です。


3.受験当日の手順

受験当日は、登録手続きをした事務所とは別のテストセンターのようなところに行きます。登録の際に利用した用紙とID(パスポート)のみ持参すればよいとのことです。

会場に着くと、これまたほぼベトナム語の案内しかなく、受付にいるガードマンはもちろんベトナム語しかしゃべらないのですが、鍵を渡されて、どうやら荷物類はロッカーにしまえということのようです。スマホとかはもちろんのこと、腕時計まですべてしまうようになりましたが、それも特に説明ないので、最初はどこまでしまえばいいの変わらず、結局何度かロッカーまで往復させられました。

テスト開始15分前になるとスタッフがやってきたのですが、恐れていたとおりここでの説明もすべてベトナム語、、、これはいよいよやばいと思い始めたら、幸いスタッフの方が英語で個別に要点のみ説明してくれたので無事に進むことができました。(ここで腕時計も会場に持ち込めないことを知らされ、パスポートも余計なものは挟むなと言われたという感じです。確かにパスポートは冊子状なのでカンニングペーパーにできるのかもしれませんが)

試験室に入る前には、3度IDの顔写真と受験票の顔で本人確認をされ、さらに靴まで脱いだ上で全身金属探知機でボディーチェックもされ、ようやく試験室にたどり着きました。試験室は、衝立のあるブースのような座席で、これはこれで回りが気にならずテストに集中できてよい環境でした。

で、もうひとつ驚いたのが、なぜかテスト前に全員靴を脱いで横に置いておくようにという指示がありまして、いまだに理由は謎です。カンニング対策なのか、貧乏ゆすりで音をたてないようになのか、勝手に退室できないようにしているのか、、、

テスト前の注意事項もすべてベトナム語でしたが、ここでも唯一の外国人の私のためにスタッフの方が英語で要点は話してくれたので、無事に受験も完了できました。また、日本人用に、「日本人はこことここにこの数字をマークしておけ」というサンプルを特別にくれたので、それなりに日本人の受験者はいるのかと思います。

試験が始まってしまえば、リスニングも特に聞き取りづらいことはなかったし、残り時間は個別に英語でも教えてくれるし、特に問題なく終了できました。ただ、試験官がやけに多いのと、ずっと見回っていて、近づいてくるたびに手元までのぞき込んでくるので、最初はなんか悪いことしたのかな、とびくっとしました。(それだけ徹底的なカンニング対策が取られているということ、ですね)

なお、いろいろ手際は悪くて、予定より30分以上テスト開始が遅れたのはご愛敬。毎日試験実施しているはずなので、もっと効率的にやればいいのにとは思いますが、あれだけ徹底して本人確認していたら時間通りには進みません。


4.結果は郵送か取りに行く

無事にテスト受験を終えて、結果は郵送か取りに行くことを選択します。ベトナムの郵便事情は決して悪くはないのですが、万が一なくなったら困るので、今度取りに行く予定です。
そこでは、これ以上面倒な手間はないとは思うのですが、トラブったら後日談をお伝えしようかと思います。


以上、大半の人には何の役にも立たない情報ですが、ベトナムでTOEICを受けなければならなくなった数名の日本人の方に、ご参考となれば幸いです。
なお、個人が一度体験しただけの話なので、あくまでご参考まで、としていただけますようお願いいたします。


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