サルタック・シクシャ

私たちは、世界中の全ての子どもたちが、人種や信条、性別、出身家庭等にかかわらず等しく「サルタック・シクシャ(ネパール語で)有意義な教育」を受けられる社会の構築を目指しているNGOです。http://www.sarthakshiksha.org/ja/

私立教育論争を考える上でのHenry Levinのフレームワーク

以前畠山が私立教育を巡るThe Economistの記事とその論争を紹介し、彼の持論を展開しました。私立学校の割合が世界的に増加傾向で、この増加に対して、The Economistは政府の施策として、①私立教育を禁止する、②私立教育を規制する、③官民連携(バウチャーや補助金)でパートナーシップを結ぶの3つの立場があると紹介していますが、最終的には私立教育を敵とみなすべきではないと私立教育との連携を

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途上国における教育のための援助額はX円?

先週の畠山の記事では、冒頭で途上国の教育予算に占めるドナー国からの支援割合が「意外と低い」ことが紹介されていました。確かに、先日東京大学で開催したセミナーでも、畠山のプレゼンの中で「ネパールの教育予算に占める援助割合はどれくらいか」という質問を投げかけたところ、多くの参加者が50%程度だと答えていましたので、実際の数値を見ると「意外と低い」と感じる読者の方も多いかもしれません。(実際に何%かは、畠

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途上国の教育予算に占める先進国からの支援はX%?21世紀に求められる国際教育協力とは?

1. 持続的(Sustainable)な、途上国に対する教育支援とは?

みなさんこんにちは、理事の畠山です。私事(仕事?)であれですが、現在世界銀行のコンサルタントとして幼児教育のセクターを分析するのと、サルタックの現地スタッフ&インターンと一緒に研究をするためにネパールに来ています。

サルタックとしても、国際機関のスタッフとしても、ミシガン州立大学の博士課程の院生としても、私が一番考えている

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学校ランキングは何のため?~全国テストの日英比較

こんにちは!イギリスでは7月の学年末が近づきつつあります。そのため、学年末のテストがあちこちで行われており、小学校でも一定の学年では全国テストが実施されていました。そこで、今回は、イギリスにおける全国テストとそれに関係の深い学校評価制度を通して、日英の学校を巡る状況について考えてみたいと思います。

学校に緊張感があった日のエピソード ~OfstedとSATs

イギリスの公立小学校(Commun

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学校教育の私立化でネパールに何が起こっているのか―教育の質と教授言語の観点から

こんにちは、サルタックネパールでインターンをしている宮本です。

ネパールではEducation for All(EFA:万人のための教育)に向けた取り組みの甲斐あって、公立学校では授業料が無償化され94%以上の子どもが初等教育で学べるようになりました。その一方で富裕層や中産階級を中心に、より質の高い教育や英語での教育を求めて子どもを私立の学校へ送る親が増えています。

この教育の私立化は、公立学

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1分でわかる「教育のためのグローバル・パートナーシップ(GPE)」と日本

突然ですが、先日の畠山のブログを覚えていますでしょうか?「私立教育は是か非か?」というタイトルでしたが、記事の中で何度か「Global Partnership for Education(GPE:教育のためのグローバル・パートナーシップ)」という組織名が登場しました。記事の雰囲気から、何となくGPEが国際教育開発の世界で重要な役割を担っていることは伝わってくるかと思いますが、「そもそもGPEって何

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