パターン認識での会話

酒を飲んだら問題はエタノールに溶けてなくなるもんだと思っていた。しかし酒は問題を先送りにしているだけなのである。

そもそも問題だと思っていないことが問題なのかもしれない。メタ問題。

さて、記号接地問題というのがある。

記号システム内のシンボルがどのようにして実世界の意味と結びつけられるかという問題

ウィキペディア

「犬」という単語と、犬を見たり触れたりしたときの感覚との結合があってはじめて、我々は犬を理解したと考える。しかし、感覚を持たないAIも犬を理解しているかのような会話が可能である。これはパターン認識によるものだ。犬という単語がどのように使われているか、言い換えれば、他の単語との関係性さえわかっていれば、犬を理解しているかのように会話できるのである。

私の会話も、実際、ほとんどがパターン認識なのかもしれない。

ここではこんなことが良しとされている、こんなことを言った方が良いとされている、これは言わない方が良いことになっている、などと無意識に判断して会話する。しかし、そこに実際の「理解」=価値観の共有は必要ない。相手の気持ちにさっぱり共感できなくても、パターン認識による会話は可能だ。

しかし、これには何かが欠落していると思うのである。

それは何かを考えるのが今後の課題。

この記事が参加している募集

自己紹介

今月の振り返り

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?