見出し画像

「カウンセリングを受けた」日記|小野寺

クリニックのオンラインカウンセリングなるものを受けてきた。メンタルが病んでいるということでもないのだが、

①他者から見た自分の解像度を上げたい
②甘え、怠惰な自分を変えたい
③ストレス耐性がない、自分を解放できない性格をなんとかしたい
④皮膚毟り症を克服したい

これらの課題を解決する方法をずっと探しているので、思い立って予約を入れてみた。保険適用外なので45分で4000円程度(初回料金)。もともと、精神科に行く理由はないけれど、人に自分の話を聞いてもらうことに強い興味があったし。

先生は各資格を取得されている優しい女性で、特に喝とかは入れてこなかった。淡々と話を聞いてくれる感じが良かった。これは私だけかもしれないけれど、不用意に共感してこない感じも、良かった。

上記①〜④を問診票に書いて事前に提出していたので、それらを深掘りする形でカウンセリングが進行した。以下、実際に先生から質問された内容と、それに対する私の回答・派生して広がった意見である。

〜〜

先生 甘えている、怠惰だと思うのはどんなことに対して?

 本当は大谷翔平選手の1日のスケジュールのように超ストイックに生きたいけれど、ちっともそうはいかないでダラダラしているから。
好きなことはガッとギアを入れて集中できるけれど、そうでないとなかなか手が付けられない。そういう自分が結局嫌いではないが、愚かだと思う。いつかどこかでダメになる、という不安感、無意識っぽいストレスがずっとある。

派生した話になるけれど、我関せずの父、「頑なにどんなことにも自由を与える」母(それは彼女なりの愛情で、私も納得している)のもとで育った。母は夜通しゲームをしたり、ささくれを剥いて指先を血塗れにした私を見ても、「やめや」と軽蔑はしたけれど止めなかった(くどいが、事実として。止めて欲しかった!というつもりは無い)。徹底された生活習慣の備わりが浅いし、それでも今まで生きてこれてしまって「いつかどこかでどうにかなる」と世界をなめている節もあって、甘く怠惰な自分が出来上がっていると感じる。やめたい。

→大谷選手ね。まあそれは無理だから。とバッサリ言ってくれたのが良かった。そりゃそうだ。

先生 小さな頃に家族から褒められたことはあった?

 十代後半、ないし二十歳をすぎるまではほとんどない。社会に出てから、母からは「小さい頃から美和(姉)も美咲も他の子よりしっかりしてて偉いなと思うところはあったけど、そういうのを本人の前で言うのはアホやと思ってるから褒めんようにしてた」的なことをネタばらし的に言われたくらい。
小さな頃から、基本的にできること、わかり易く評価される得意なことがなかった(書きながら思ったけど、それは周囲がそれに気づかなかっただけで、普通に私にも秀でてることはあったよ…とほほ)ので、褒められてない。

先生 ストレス耐性がないと思うのはどうして?

 重度のHSP。そもそもそういう気質があって、それに加えて姉が癇癪持ちで家で10年くらい暴れていたので、布団に潜って息を潜めていた幼少期を過ごした。それも相まって、大きい音とかたくさんの声とかが怖いから、学校の教室とかもう最悪。息できないくらい嫌だった。今でも知っている人がガヤガヤしてるのは、条件によってはしんどい。

これも派生した話だけれど、母は姉にかかりきりだったから、家で自分の考えを聞いてくれる人はいなかった。幸い話を聞いてくれる友達がいたからなんとかなったけれど、それでも今になってもまだ、自分の話に価値があると思わない。ちゃんと笑える言い方にしたり、オチをつけたり、適切に筋道を立てないと、聞いてもらえるわけがないと思っている(聞いてもらえるととびきり嬉しい)。

先生 友達とかと話していて、基本的には聞き役になる?自分のストレスをわかってくれる人はいる?

 完全に聞き役。とはいえ、話したらみんな聞いてくれるからそこは良かったです。でも、何かに迷っても基本的に相談とかはしない。人に自分のことを決めて欲しいと思わない、まあそれは悪いことではないと認識しているけど、思えば小さい時から、何かを誰かに相談しても「好きにしたらええよ」としか言われなかったし決めてもらえなかったからだと思う。それで良かったけど。

先生 何かを決断するってことは、無意識のうちに不安とストレスを受けることなので、それをずっと一人でやってきたということですね。それはしんどいね。

→この意見、なるほど〜と思った。自分の中に全くない考えで目から鱗だった。

 そういう無意識のストレスが原因なのかわからないけれど、小さい頃から皮膚毟りが治らない。今も、足の裏の皮とか血が出るまで毟ってしまう。もう癖になっていて、無意識ではないんだけど「やめなきゃな」と思いつつ手が伸びてしまう。

→ここら辺は、ラップでグルグル巻きにして回避しよう、みたいな話になった。

まとめ。先生は私のことを「自分に厳しいんだね」と表現した。生育環境を聞いているとそうなるのも無理はないと。ただ、人はみんなスケジュール通りにことは運ばないし、話がつまらなくても別にいい。がんばらなくていいですよ〜。とのこと。

以上、あっという間に45分がすぎた。

勉強になった。そもそも私が現在進行形の「ガチガチに意識だけは高い人間」でいることで、周りの人に無意識で迷惑をかけたりしているかもしれない。不要にストイックだと、きっと人にも押し付けてしまう。意識的に丸くなろう、できない自分を許そう、と思った。

カウンセリング、自分について深掘りしたり壁打ちしたりして解像度を上げられるので、やって良かった。おすすめです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?