小野寺美咲|ライター・インタビュアー

日記を書いています

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最近の記事

「vibesだけでも感じて帰ってください」小野寺|日記

友人が書いているはてなブログを読んでいると、音楽や本にまつわる教養、知見とユーモアに溢れた情報が詰まっていて、かっこいいなあと素敵だなと自分には書けないなと羨ましいなとまた会ってくれるだろうかが渦巻いて半目で流してハートマークを押す。 私がこのnoteに書いているよしなしごとは、教養みたいなものはたいして含んでいない。生きていれば皆大なり小なり感ずること、そういうものを書いているから、友人の文章とは違う情報量。というか読むより感じ取ってもらわなくちゃならない、不親切で中途半

    • 「カウンセリングを受けた」日記|小野寺

      クリニックのオンラインカウンセリングなるものを受けてきた。メンタルが病んでいるということでもないのだが、 これらの課題を解決する方法をずっと探しているので、思い立って予約を入れてみた。保険適用外なので45分で4000円程度(初回料金)。もともと、精神科に行く理由はないけれど、人に自分の話を聞いてもらうことに強い興味があったし。 先生は各資格を取得されている優しい女性で、特に喝とかは入れてこなかった。淡々と話を聞いてくれる感じが良かった。これは私だけかもしれないけれど、不用

      • 「思ったことを言うな」日記|小野寺

        「思ったことを言って何が悪いの」というスタンスの親のもとで、聞きたくない言葉を受け取ってきた学生時代だった。 私個人の考えとしては「思ったことをそのまま言うのは危険」である。何を危険に思っているのかというと、自分・関係者・それを見かけた他者それぞれすべてを傷つける恐れがあるので。私はできるだけ不要に傷つきたくないし、傷つけたくもない。それを危険なことだと思っている。 ペンは剣より強いことを、私もみんなもすぐに忘れる。言葉は柔軟に形を変え、剣より強い武器になり、盾より強い防

        • 「幸福に依存しない」日記|小野寺

          人の「幸福な話」、まじで誰が聞いて読みたいねん、といつも思う。そういうものは、私からすると全然、ちっとも、面白くない。 幸せであること、それを発信すること自体は、実生活において当たり前に素敵なんだけれど。それを文章にして「幸福なんだね、良かったね」と受け取れるのはさすがに見知った人が限界である。そもそもおそらく「いかに幸せか」話をしたい人は、そう広い範囲に届けたいとも思っていないだろうし。見知った人、その円のもうひとまわり外周くらいまでを射程圏内にしている気がする(そもそも

        「vibesだけでも感じて帰ってください」小野寺|日記

          【やったね告知】所属しているコワーキングスペースのパンフに寄稿しました

          横浜市青葉区にある、コワーキングスペーススプラス青葉台さんの4月分パンフレットに文章を載せてもらいました!やったぜ! 会員さんだけでなく、近所の方にも見てもらうパンフだそう。どんな形でも自分の文章が人の目に触れるのは嬉しいので、また載せてもらえるように徳を積んどきます! 全文↓です。 題:余裕 執筆・ライター 小野寺美咲 もうちょっと気持ちに余裕があれば、色々できるんだけれど。 なんて思いながら、つい、余裕をすり減らすように生活してしまう。恋愛に仕事、家事や育児。人の

          【やったね告知】所属しているコワーキングスペースのパンフに寄稿しました

          「趣味の良さなんてない」日記|小野寺

          姉とは仲が悪く、最近は顔を合わせることもないのだが、ふとした瞬間に彼女が学生時代に聴いていた音楽の趣味は良かったな、と思う。というか、バランスが良かった。スピッツやRADWINPS、加藤ミリヤとシド。邦楽ロック、いわゆるロキノン系と、ギャルムーヴ、V盤それぞれの文化を彼女を見ながら知らず知らずのうちにインプットした私は、今特段音楽好きではないけれどなんとなくどのジャンルにも一定理解のある人間に育った。 よくよく考えれば彼女の趣味が良かったというわけではなく、単に流行りの、と

          「趣味の良さなんてない」日記|小野寺

          「立て」日記|小野寺

          知人が言うには、戦後、日本人は平和な世の中で軟弱になっている。ので、数十年前の20歳が現在の30歳くらいの精神年齢に相当すると思う、とのこと。昔の若者は大学で自分探しをしていたけれど、現代ではアラサーが社会人をしながら自分探しをしている。ソースはないが、知人の唱える説に私も同意する。29歳になった今も、私は自分のこと、子供だなあと思うもん。 子供の定義とは、これは私が思うに、意思の弱さ。いくら友人との話題が好みの異性のタイプからふるさと納税のおすすめになったって、知識が増え

          「意味わからんちん」日記|小野寺

          便利に使われることと愛されていることは時に似ている。し、優秀なことと人に囲まれていることと多くの愛を受け取っていることはすべて別の話だから、勘違いしないように生きていきたい。 平成生まれの私の学生時代には「自分を褒めてあげよう」みたいな風潮はなくて、慎ましく生きていきましょう、と教えられてきた昭和の親から育てられたので、褒められることなんてなかった。 自我がすっかり形成された頃、母から「あんたは偉いと思う、でもそんなことを直接伝えたり周りに吹聴するのはアホのすることやから私

          「意味わからんちん」日記|小野寺

          「人間関係をサボらない」日記|小野寺

          合うとか合わないとか好きとか嫌いとか許せるとか許せないとかそんな単純な言葉で人間関係を語ることなんてできない。 先の見えない暗い川のような悲しみが目の前に横たわっていて、怒りの炎で焼けた喉から言葉がでない、胸に鉛を抱える夜だって、単純な言葉に甘えずに明日の朝飯のために米を炊く。 台所の包丁を持ち出して、感情のままにこの人を刺したら一体どうなるのだろう、とわざと考えてみて、そうじゃないよ、と思う時もある。 それは「この人なんかのために人生棒に振るのは嫌だわ」という選択をしたわ

          「人間関係をサボらない」日記|小野寺

          【青葉台スプラスラジオ】お話しさせていただきました!

          通っているコワーキングスペース、青葉台スプラスのラジオに出させていただきました! パーソナリティの(詩人のさなえさんの妹である)さなふきんさん、ありがとうございました! なんでライターをしているのか、好きな作家先生や心に残っている本についてなど。お便りコーナーではうまく喋れた気がしませんが、自己肯定感なんてある方がヘン、粛々と人生を一緒にやりましょう、などと偉そうに答えてます。ガハハ! ノタノタしてる自分の声が鈍臭そうですごく嫌いなんですけど「案外ヤバくないかも」と思え

          【青葉台スプラスラジオ】お話しさせていただきました!

          「倒れたままの墓石」日記|小野寺

          先日福島に訪れたとき、山奥の墓地で倒れたままの墓石をいくつも目にした。倒れた黒曜石の一つ、佐藤さんの行書体に砂が溜まっていた。 震災の記念館で観た映像で、父を震災でなくした子供が成人し、消防士になったという実話を知った。 癒えない傷とともに歩む人に敬意を払って、尊重したい。 私はものを知らないから、人生は自分で切り拓くもの、と断言して生きてきた。そうじゃない。そうじゃないよ。言葉だけ聞くと間違いじゃないけれど、人生はそんなに簡単なものじゃない、と情けなくなった。そういうこと

          「倒れたままの墓石」日記|小野寺

          通っているコワーキングスペースのイベントで、イラストレーターの河原奈苗さんに似顔絵を描いていただいた!のびのびウルフも顔もかわいく。手元にはペンと小説。奈苗さん、ありがとうございました!

          通っているコワーキングスペースのイベントで、イラストレーターの河原奈苗さんに似顔絵を描いていただいた!のびのびウルフも顔もかわいく。手元にはペンと小説。奈苗さん、ありがとうございました!

          「他意のない愛」日記|小野寺

          先日仕事でお会いした方が、私のささくれだった指先を見て「クリーム塗りなさいよ」と言った。私は見透かされたような気になってどきっとして、「そうなんですよう」と合ってるのかよく分からない返事をして、いそいそとハンドクリームを取り出した。 若い時だったら、多分理不尽に怒っていた。「ほっといてよ」と。私はいまだに不安になったとき指の皮をむしる癖が治らなくて、基本的にいつも不安なので指先から毎日血を流していて、そういうことは多分見れば察せるだろうけれど触れられたくないので「ほっといて

          「他意のない愛」日記|小野寺

          「賢くない人生の工夫ばっかり」日記|小野寺

          つまんね〜書き出しで申し訳ないです。確定申告の書類をまとめ終わった!経理に強い友達に助けてもらったり、攻略本を読み読みチマチマ進め、なんとか去年よりも理解が深くなった。極めて低所得であるが、まぁいいだろう。 疲れた時には文字を書きたい。今も1日打ち込み作業やらなんやらをやっていて疲れた、さっさと風呂に入って横になりたい、でも本当は今日やれたら良かった書きたいことみたいなのが2つ3つあって、時間が足りている日なんてほとんどない。 とはいえ無駄に動画サイトに時間を溶かしたりもし

          「賢くない人生の工夫ばっかり」日記|小野寺

          「マッチョな作り手宣言」日記|小野寺

          リバイバルリバイバルリメイクリメイク、のエンタメ界を見ていると怖くなる。 作者様にとっては嬉しいだろうし、往年のファンももちろんテンションは上がるし、熱意と敬意を込めて制作された作品ならば見ればちゃんと伝わる。お金を落とす。 それでも、どうしても昨今の流れを見ていると「新しいものはどんどん生まれにくくなっているな」と思ってしまう。 監督やプロデューサーが育つ場所はあれど、作り手が育つ場所がなくなるのは恐ろしいことである。「アニメ大国」と世界に発信してきた国でもあるのだし(

          「マッチョな作り手宣言」日記|小野寺

          【やったね】かがみよかがみさんに掲載されたエッセイの、続き

          毎日飛ぶように過ぎていく! WEBメディア「かがみよかがみ」さんにエッセイを掲載していただいた!嬉しい。 コワーキングのスタッフさんとか、同級生とか、読んだよ〜、いいね、と言っていただけて、そのたびに体温が上がり、鼻が伸び、身体が宙に浮いた。 文字数の関係で割愛したけれど、この文章には続きがある。 〜〜 ここからは少し派生した話になるけれど、私が20歳の時に新卒で入社した会社で、上司と折り合いが悪くてどうしようもなくなっていた時。先輩だった女性が昼飯に誘ってくれて、

          【やったね】かがみよかがみさんに掲載されたエッセイの、続き