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【ネタバレあり】HELLO WORLDから学ぶ世界創造Vol.2

こんばんは、さるです。

今日も引き続きHELLO WORLDの感想を書いていこうと思うのです。

古本市を無事に終えた直実と瑠璃は交際を始め、3か月後の花火大会を迎えるのです。直実は先生の指示通り、瑠璃を花火大会には誘わずに瑠璃の家の近くで瑠璃を見守ります。アルテラの中では瑠璃がこの日に脳死状態になるという結果が記録されているので、世界の修復力として保護プログラムが瑠璃の家に集まります。直実はグッドデザインの力でプログラムを追い払うのですが、強制的に落雷が起こる橋の上に瑠璃とともに転送されてしまいます。またまたグッドデザインの力でブラックホール的何かを作って雷を吸い取り、瑠璃を助けることに成功するのです・・・!

瑠璃を助けられたことを心底喜び、瑠璃に抱き着く直実。必死に自分を助けてくれた直実の優しさに恋をする瑠璃。全てがうまくいったハッピーエンド。

そうおもったのですが・・・

突如瑠璃の頭上から檻が降り注ぎ、瑠璃が閉じ込められてしまうのです。直実は何が何だかわからないといった状態になるのですが、

先生:器と魂の同調が必要だったんだ。

先生:今、彼女は君に恋をした、あのときの状態に戻ったんだ。

先生の真の目的はアルテラの力を使って現実世界の瑠璃の脳を再生させることだったのです。瑠璃は先生によって現実世界にデータとして転送され消えてしまいます。それと同時にデータの破損(瑠璃の消失)により、元の形を保てなくなったアルテラがシステムリカバリーによって崩壊していきます。

自分もアルテラに保存されたデータである直実は自分が死ぬことを悟ります。それでも直実は「彼女(瑠璃)がほしい」という思いからリカバリーの波に飛び込み・・・謎の空間でグッドデザインに再び会い、瑠璃を取り戻す力を手にする直実。

一方、現実世界ではデータの転送に成功し、現実世界の瑠璃が目を覚まします。瑠璃が目覚めたことに歓喜し、抱きしめる先生なのですが、

瑠璃:堅書さんじゃない・・・!

瑠璃は先生の中身が自分が好きになった直実ではないことに気づいて先生を突き飛ばします。

直実の優しいところを好きになった瑠璃にとって、優しさを失って、大切な人を取り戻すためなら誰かの表情を曇らせてもいいという気持ちになった先生は、姿形は直実と同じでも自分の好きになった人とは別人だったのです。

現実世界に瑠璃の体と瑠璃の魂が同居することによって、本来ないはずのデータが存在することになり、保護プログラムが押し寄せてきます。

先生:まさか・・・ここもデータの中なのか・・・!

先生が現実世界だと思っていた世界は直実が生きた世界と同様にアルテラの中だったのです。ここで、先生が最初に行っていた現実とデータの真偽を気にすることは無意味だという言葉につながります。

保護プログラムに取り押さえられ、殺されかける瑠璃を謎空間から転移してきた直実がグッドデザインの力で助けます。

自分の都合で瑠璃を連れ去ろうとした先生を直実が無言で殴り、瑠璃を背負って病院を後にします。

京都駅にたどり着けば元の世界にコンバートできるというグッドデザインの言葉を聞いて、直実と瑠璃は京都駅を目指します。途中逃げきれずにプログラムに囲まれるのですが、車で駆けつけてくれた先生の助けもあって一行は無事に京都駅にたどり着くのです。今まで本心を隠して行動を共にしていた直実と先生が瑠璃を助けたいという思いから協力するところはほんとに熱かったのです。

京都駅にたどり着き、コンバートする準備を整える直実。瑠璃に上着をかけてあげる先生。

先生:さぁ、いくんだ

瑠璃:あなたは・・・私を愛してくれたのですね。

先生を一瞬だけ抱きしめて走り去る瑠璃。

先生:僕は・・・君のことが好きだったんだ・・・!

ここがよくわからなかったのですよね。先生はなんで瑠璃が好きという気持ちを過去形で語ったのか、瑠璃を救うためなら誰かの不幸もいとわなかった自分の行動を悔いたのか、自分の行動は愛ゆえのものだと許してほしかったのか。

瑠璃のコンバートに成功したのですが、保護プログラムの勢いはとどまることを知れず、直実と先生に襲い掛かります。本来一つのはずのデータである堅書直実というデータが二つ存在することによりプログラムは対象の排除を止められないのです。それを悟った先生は直実にグッドデザインの力で自分を消すことを提案します。直実は断固それを拒否するのです。先生の行動は何を引き換えにしても瑠璃を助けたいものだということがわかったから、自分と同じ思いだったことに気づけたから、「信じれば必ずできる」という先生の言葉に勇気をもらってきたから。

プログラムの勢いを抑えきれず、プログラムの操る刃が直実に襲い掛かります。先生はアルテラアクセス実験の後遺症で動かなくなった左足を動かして直実を突き飛ばします。動かない足を動かすという奇跡を先生はやってやったのです。

先生が助からないことを悟った直実はグッドデザインの力で先生を消します。同時にプログラムが停止し、直実はコンバートされます。

これと同時期に千古博士がアルテラの自己防衛プログラムを強制停止させます。これにより情報の自己拡大が止まらなくなり、アルテラがどこかへ消えます。

ここから結末に行くのですが、最後は物語の不明点や考察も書いていきたいので、残りは明日に回すのです。おやすみなのです。


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