HWSG

これが何かわかる人は世界中に誰もいないはず。
判った人がいたら凄い。
なぜなら僕が昨日考えた物だから。

戦争ごっこをやってる人ならすぐにわかる人もいるだろう。
HWはヘビーウェイトの略だ。
鉄砲の玉を通常より重いものにすると直進性や威力が増す。
空気銃の場合は押し出す圧力を強めても、空気抵抗に負けて曲がるので、到達距離が短かく、威力の低下を招く。
そこで大きさは同じでも比重の高い弾を使用する。
これがHW弾。

MMAは掴みや寝技が許さるので、指が使えないと競技にならない。
故に拳部分を保護しながら指が使用できるオープン・フィンガー・グローブが開発、使用されている。OFGに必要性が有る。

しかし、これをボクシング等の掴みの無い立ち技格闘技で使用する必然性がどこにあるのだろうか。使用する理由は?

MMAに人気が押されがちなムエタイやキックボクシングがこれを真似をして使用し始めた。そもそもムエタイはカバーされていないヒジを使用する競技なのでカットなどの残虐性が高い危険なものだった。しかし一般にムエタイはギャンブルの対象であり、相手を傷つけることが目的ではなく優勢なら試合を流す事も多いショーでした。

最近のキックボクシングは人気が低く、低迷打破の為にOFGを真似して使用する事に踏み切る団体が出てきた。あきらかにこれはバイオレンス性に着目したものであり、選手の安全は二の次の苦肉の策であろう。

掴みがあるムエタイならまだしも、日本のキックボクシングはムエタイとの差別化の為にクリンチからの展開を排除した。その事によって日本人でも王者になれるスポーツを確立することができた。RISEでもK-1でもほとんど、あるいは全て掴みは禁止になっている。それなのに指を出す必要があるのだろうか?

おそらく、商売のみを考えてその先の安全性など何も考えない人達がやっているのだろう。思考停止はこの業界の体質。パクリ体質。

確かに大きなボクシンググローブはディフェンスに役立つ。素手やOFGではBGと同様のディフェンスはできない。それによって稚拙なテクニックでも当たるようになる。事実RISEのOFG選手達はキックルールでは大した実績も上げていないような選手ばかりだ。

ただ必要も無いのに指を出したOFGを使用していれば、早晩重大事故が発生するだろう。当たり易くするだけなら指を出さない小さなグローブを使用すれば良い。これがSG,スモールグローブである。OFGは、裂傷や流血などが増えて残酷になる反面小さなダウンは奪えてもスカッとノックアウトするシーンは減ってきたように思う。

技術的に稚拙な選手の場合、手の骨折を恐れずブンブン振り回せばKOもあるのだが、骨折しないようにパンチが打てる選手の場合、パンチ力の面で豪快なノックアウトは生まれにくくなる。これは小さく軽い事による弊害面だ。

であれば小さくて重いグローブを使用したらどうなるか。
重くて小さなグローブは威力が大きく、当たり易い。
今のOFGは指が目に入り易く危険、当たり易いが、威力が小さい。

そこでヘビーウェイトスモールグローブを考えた。
HWSGは当たりやすく、威力が大きく、選手の目や自分の拳を保護できる

材質を丈夫で厚く固い本皮の16オンス程度の重量を与えれば、一撃必倒の彼らが目指すグローブになるのでは無いだろうか。彼らは重ければ安全だと考えているようだが、やってみれば分かるだろう。

ただ、重いもので相手を殴った時の問題は出てくるだろう。プロ野球でもホームランが出易い、「飛ぶボール」使用の議論があった。「残虐性の高いブローブ」、「防御し易いグローブ」、「安全性の高いグローブ」、「ノックアウトが生まれ易いグローブ」。どれが次世代の標準になるのだろう。

HWSGを採用したい団体は連絡くださいw

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?