2024年1月5日、ロッタン負傷により武尊の対戦相手が正式にスーパーレックに決定しました。2024年1月28日に行われる試合はタイトルマッチが予定されていますが、スーパーレックは2023年9月のムエタイルールタイトルマッチのロッタン戦でウェイトオーバーし、タイトルマッチ中止、減点のペナルティーが無い中、３R判定勝利しています。

その試合は明らかに大きいスーパーレックがヒジによる１ダウン奪取により判定勝利しましたが、通常ならペナルティの減点で判定がひっくり返るはずの内容でしたが、減点なしでスーパーレックの勝利となりました。

フェアにウェイトを合わせていたらロッタンが勝利していたと思います。そうでなくとも体格以外、二人の間に大きな差は無いと言える内容でした。

スーパーレックのフレームは明らかに武尊より大きく、水抜き無しのONEChampionshipの計量はかなり苦しいと思われます。ロッタン戦でもクリアできなかったのですから。もし今回もオーバーするようならタイトルマッチは中止され、キャッチウェイトでやるとなれば武尊は体格的に苦しい展開を強いられるでしょう。

逆に言えば懸念点はそこだけで、スーパーレックがフェアに計量をクリアしようと努力したなら、苦しい減量は彼を不利にするでしょうし、これから説明する戦績から考えても豊富な武尊のキックルール経験には全く及ばず、普通に武尊が勝利すると予想します。

ONEChampionshipキックルールでのスーパーレックの全戦績を示します。

ONEChampionshipでのスーパーレックのキックルール戦績は3年4ヶ月の間にたった4試合。最近のキックルール試合は10ヶ月前の2023年3月、ロッタンからの変更選手との試合が組まれた。この試合のみ明確なKO勝利で、他の過去3試合は2勝１敗ですが、その２勝もドロー気味の判定辛勝でした。

●対ファディ・カレッド　Sep 11, 2020　明確な差無し判定勝利

●対イリアス・エナッシ　Feb 26, 2021　５R　タイトルマッチ判定負け
勝利したエナハチはその後タイトルを返上し、空位になった王者をスーパーレックとダニエル・プエルタス（ピュータス）と争う。

●対ダニエル・プエルタス Jan 14, 2023　５R　空位王座決定戦判定勝利タイトル奪取
この選手はISKA 65kg世界王者の時、武尊が新生K-1ルールで1R 2分程度でKO勝利している選手。フレームの大きな選手で、彼と互角に戦ったスーパーレックは弱くはないと言えますが、ドロー気味の内容でした。

●対ダニエル・ウィリアムス Mar 25, 2023　５R 3R KO勝利　

来歴
キックボクシング
2013年7月20日、RISE94で宮城大樹と対戦し判定負け。

2014年12月6日、Caged Muay Thai 5に参戦。CMTスーパーバンタム級タイトルマッチでアンディ・ハウソンと対戦し2-1の判定勝ちでタイトルを獲得した。

2015年6月6日、Domination 15でサクシットと対戦し判定勝ち。

2015年9月22日、K-1 WORLD GP 2015 ～-55kg 初代王座決定トーナメント～に参戦。1回戦で瀧谷渉太と対戦し判定負け。2015年9月22日、K-1 WORLD GP 2015 ～SURVIVAL WARS～に参戦。K-1 WORLD GP -55kg挑戦者決定戦でチャールズ・ボンジョバーニと対戦したがKO負け。因みにこのチャールズ選手は武尊に２R KO負けしている選手です。

総合格闘技
2018年5月26日、EMMA - Eternal MMA 34に参戦。アマチュア総合格闘技ルールでCody Haddonと対戦して一本負け。

2018年9月22日、EMMA - Eternal MMA 37に参戦。Mark Familiariと対戦してKO勝ち。総合格闘技プロデビュー戦を勝利で飾った。

ロッタン欠場の為、世界王座防衛戦の代替選手　階級下ストロー級のMMA選手

このように、明確な勝利はMMAに転向した選手で階級下のダニエル・ウィリアムスしかありません。この戦績でなぜスーパーレックが有利と言えるのか、言っている人の理由が理解できません。

ムエタイルールでやればスーパーレックが武尊に楽勝するでしょうが、
キックルールでフェアにウェイトを作って試合すれば、武尊の有利は明らかです。

第２ラウンド、武尊の左ボディショットでKO勝利と予想しておきます。

おまけ
スーパーレックはロッタンに勝ったんだぞ～
すげーんだぞ～
ぜってースーパーレックだよ

はいはい、ムエタイルールで体重があの時と同じならね。
細川バレンタインさん。