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笑顔で会いましょう

最後に会ったのが2019年2月16日だったから
しばらく会っていない。

初めて行ったライブの話をする。

日本ガイシホール。当時中学生の私が学校に行っている間、親がチケットの争奪戦に勝ち抜き、取ってくれた貴重なチケットだった。周りに似たようなファンはいなかったので、一人で行った。

見慣れない景色に緊張しながらも、グッズの物販に並び、タオルをゲットしてから車で送ってくれた親に別れを告げ、会場の中へと向かった。

中に入ったはいいものの、広くてどっちに進んだらいいのかわからなかったので、スタッフに聞いて自分の場所にたどり着いた。ちなみに親が取ってくれたのは立ち見席だった。普通に通路だったので、席とは言えないのかもしれない。ほんと、真後ろ!って感じの最後列だったんだけど隣の主婦らしき方が途中で話しかけてくれて、気さくな方だったのがよかった。

ライブが始まってからは、座っていたみんなが一斉に立ち出して途端に あ、こりゃ見えんわ終わったな って思ったんだけどさっきの主婦の方がこっちこっちって手招きして私を見やすい位置に連れ出してくれた。ありがとうございます、とお礼を伝えて一緒に見た。

オープニングの後、始まったのはお得意のマリンバ。Martin DannyのFirecrackerのYMOのカバーのカバー。んーなんともややこしい。
私にとって、この曲は衝撃でしかなかった。これまで彼の曲を色々聴いてきたが直感で本人の曲ではないとわかった。
まず、本人がすごい楽しそうだった。その後発売された別日の円盤の表情が笑顔だったから、記憶が塗り替えられている可能性もあるが、おそらく笑っていた。こんな楽しそうにマリンバ弾く人いるんだ!って思った。

他に印象に残ってるのはこれもYMOのカバーなんだけど、マッド・ピエロ。とにかくアレンジがすごかった。あの恋ダンスの振り付けを担当したMIKIKO先生がプロデュースする女性のダンスグループ、ELEVENPLAYが踊っていた。歌は入らず、音だけが空間に鳴り響き、ただ彼女たちの振りだけを見るというなんとも贅沢な時間だった。今までダンスだけを見るという経験がほぼなかったので、これを見たことによってダンスっていいなって価値観に生まれ変わった。衣装もかわいくて、あんな素敵な服を着れるならダンサーも悪くないな〜なんて空想をしていた。甘く見過ぎ。

もう一つ、ライブを機に聴くようになったのがあって、それはNight Troop。確か、この曲が始まった時、会場内は暗かったと思う。ぼんやりと暖色の照明がステージの脇に照らされていた気がする。

会場の明かり消えぬままに 想えば
来場の方に残す轍その証

歌詞を読んだら、まさにライブの歌なんだなと思った。初めて聴いた私は何ヶ月後かに、収録されているCDを買った。カップリングだったので、メインの曲は持っていたアルバムと被っていたが、これが聴きたいがためにシングルを買った。

終盤でアリーナの真ん中にニセ明が来たとき、目があった気がしたんだよなあ。サングラスしてるからもちろん目線は見えなかったのだけど、首の向きが完全に立ち見の私を見上げていたような気がするんだよな〜〜〜(全部気がする)

ニセは偽るとかキライだから

初めてアルバムを買ったのも彼だし、初めてライブに行ったのも彼。あ、上の人じゃないよ。  

今度、ファン限定のライブイベントをやるそうだ。ライブだけじゃなくてトークも広げるそうだが、遠すぎるので行けない気がしている。バイト代次第では行けるかもしれないが、ちょっとまだ分からない。でも、もし会えなくても、ファンであることには変わりない。結婚してショックで、気持ちが離れたこともあったけど、どんな形になっても応援し続けると決めた。

ちなみに2回目のドームツアーで本人が登場したときに泣いてたら、一緒に行った友達に引かれた。

次会うときは、
笑顔で会いましょう。

源さん、私の知らない音楽に
出会わせてくれてありがとう。

出会いは未来。

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