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「福祉」にミーツした話。

このことを書こう書こうと毎週のように思っていたのに、気づいたら1ヶ月以上も経ってしまいました。
あっという間のクリスマスイブだし、というか一年終わろうとしてるし。いけないいけない。
言語化にもう少し時間がかからないようにしたいなぁ。


さて。
約1ヶ月前の11月9日、私は兵庫県尼崎市の橘公園野球場で開かれた、ミーツ・ザ・福祉に当日ボランティアスタッフとして、そしてその翌日の10日にミーツ・ザ・福祉サミットに参加してきました!
高校の時からずっっと参加したかった、私の参加したい尼崎の3大イベントの一つに!ついに!(ワーイ)
単刀直入に言うと本当にめちゃめちゃに楽しい学びの2日間だったのですが、その2日間を通しての思ったこと、考えたことを書きたいと思います。

①『ミーツ・ザ・福祉』とは?

まず初めに、ミーツについて少し。
ミーツ・ザ・福祉(以下、ミーツ)とは、「福祉にであう、福祉とまじわる」をテーマに一年に一度開催しているイベントです。
もともとは1982年より尼崎市が「市民福祉のつどい」として行われてきたもので、事業を通して障がいや障がいのある方を理解していくこと、障がいのある方が様々な分野の場に参画していくことを目指しています。

②ミーツに参加しようと思った理由


そもそもなんでミーツに参加しようと思ったのか。
正直、私は福祉に対してそこまで関心はありませんでした。
どちらかといえば福祉のイメージは低い方だったし、身近なものではなかったし、なんなら一生関わらない分野かなぁ、なんて思っていました。ただ、私の母方の叔母が特別支援高等学校の教師をしていたこともあり、会話の中に福祉について叔母と話したり、考える機会は何回かありました。

そんな中で、高校生時代にコミュニティデザイン学科を志していくうちに、ミーツの主催者の1人である藤本さんのことを知りました。そして、藤本さんの活動について調べていったところ、「ミーツ・ザ・福祉」を知りました。この活動を初めて知った時は本当に驚いたことを覚えています。
ホームページに載っている写真は、子供からお年寄りの方も、障がいを持った方も、みんな楽しそうで、キラキラしていて、笑顔で、見ているだけでワクワクするような、そんな写真が沢山載っていて。「いつか、いつか、ここに行きたい!参加したい!」と強く思いました。
そして、今年の8月に尼崎を訪れた時、ミーツ・ザ・福祉のコアメンバーMTGを見学させてもらいました。ただ見学をしているだけだったけれど、それでも楽しかった。笑顔が絶えなくて、あたたかいMTGでした。そしたらますます行きたい気持ちが大きくなり、「これは今年行くしかない!」と決断しました。
これが私の参加の経緯です。

③1日目『ミーツ・ザ・福祉』の当日ボランティアをやってみて

ミーツの当日ボランティアのお仕事は「ミーツ・de・パンデミック」のスタッフやステージ脇のドリンク売り場、とりあえず人手が必要なところをぐるぐるしてスタッフをしていました。


「ミーツ・de・パンデミック」は誰でも楽しめる謎解き要素があるお化け屋敷で、お化け役の方々全員何らかの障がいがあります。この企画を最初に知った時に「それってありなの?!大丈夫なの?!」と思ったと同時に「めっちゃ面白い!行きたい!」と思っていた企画の一つだったので、そこに最初に配属してもらったのは嬉しかったです。企画代表のすーさんこと鈴東さんに「お客さん第一号になっちゃう?笑」と声をかけていただき、お客さん第1号にもならせてもらいました!!ゾンビに扮したキャストの皆さんの特殊メイクや服装は本格的で、思わずビクッとしてしまいました。お客さんも楽しんでいる様子だったし、謎解き要素やお化け屋敷の中の雰囲気もバッチリで、怖いけど面白い、そんなお化け屋敷でした。

ドリンク売り場では一緒にシフトだったインターンの学生さんと音楽ライブの音楽に合わせて踊ってみたり、一緒に歌ったり、手拍子をしたり、楽しみながら販売していました。売り場からミーツに来ている人たちの様子を見れたのもとても良かったなぁ。

シフトが入っていない時間は出店しているお店巡りを!出店されている方たちのご飯はどれもめちゃめちゃに美味しいし、アクセサリーも可愛いし素敵なものばかりで沢山買っちゃいました。

ミーツも終盤に差し掛かり、最後のミーツのテーマソングでは歌に合わせて踊りました。これがめちゃめちゃに楽しくて!たくさんの人が歌を歌って、音楽に合わせて踊りながら、ハイタッチをしたり、笑いあったり。老若男女、みんなが楽しんでた。あの瞬間、「来てよかった。」って思えました。

そのあとの夜の打ち上げも楽しかったです。
スタッフのほとんどの方が尼崎の方達で、当たり前だけれど初めましてのばかりで、でも人見知りなんてする暇なんて全くありませんでした。お話ししていて、この人たちは本当に尼崎が好きなんだろうなーって、言わずとも伝わってくるような感覚がありました。話をするのが楽しすぎて少し声が枯れちゃったのも思い出。笑

④2日目 『ミーツ・ザ・福祉サミット』に参加

そして翌日はミーツ・ザ・福祉サミットに参加しました。
福祉関係者、福祉を学ぶ方、支援者、地域の方々が集まって「福祉」について考える学びの1日でした。
今回のサミットにおける問い(テーマ)は大きく3つ。
「ブランディングやデザインの力を使って、どのようにして『福祉的購買』を超えていけるか?」
「地域やコミュニティの力を引き出す(エンパワーする)ことで、介護や支援のあり方をどのようにリデザインできるか?」
「支援者と被支援者・当事者と非当事者という区別を超えたフラットな関係性をどのようにして構築することができるか?」
というものでした。

3つとも面白かったです。3つのテーマそれぞれで、それはもう揺さぶられまくりました。「福祉」に対して考えが完全に変わった1日になりました。そして心に残る言葉が沢山あった中、印象に残った言葉がハッピーの家の首藤さんが仰っていた「エゴの社会化」という言葉。この言葉を聞いたときに、心にストンと落ちてきました。正直自分の経験や体験からしか、想像も共感も出来ないと私は思っていて。だからこそ、まずは自分や自分の周りから向き合って、そこから問いを深めたりしていかなければならないのかなぁと。そしてその先に他者との繋がりや社会との関わりがあるのかなと思いました。

⑤2日間終えて思ったこと。


「ミーツ」という場所は、いろんな人の、いろんな想いが滲みでているような場だと思いました。人と人の境界線が曖昧になっていて、色んなところでその思いが共有されているような場でした。

色んな入口があって、そこから色んな人が入ってくる。障がい者、健常者の違いなんて、誰も気にせず純粋に楽しんでいました。「あれ、障がいって何なんだっけ。」ふとそう思った時、何だかちょっと泣きそうな自分がいて。あの場を通して、「何者でいいんだよ」って私自身も教えてもらった気がしました。
でも、そんな環境や状況を美しいと、素敵だなぁなんて思うくらいには、まだまだ普通のことではないんだよなとも思いました。出会いや発見、気づきや示晙とモヤモヤ、思いに溢れた、ものすごく濃密な素敵な時間を2日間過ごせたと思っています。

また、「思いや、想いを見つめ合いながら丁寧に紡いでいく」ことで固定概念や、固定されてしまった印象や個性のに見えなくなった、または見えなくなってしまったものが見えるようになるのだなぁと思いました。そういう意味では福祉も、セクシャルマイノリティーも、農業も、教育もレガシーな領域ももっと多様性が生まれるのではないかなぁとも思ったり。

あとは学科のみんなともいつかミーツに一緒に参加できたらなぁ、なんて思ったりしました!笑来年はまた行けるかはわからないけれど、何かの形で関われたらいいなと思います。

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当日の様子の動画のリンクを貼っておくので良かったらこっちも見てもらえたらなと思います!
https://youtu.be/5HaZ_kOEeY4



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