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遥か盛岡から祈りを込めて~J3第19節 対いわてグルージャ盛岡戦プレビュー~

 最近信じられないくらい仕事が忙しくなって、試合の振り返りとかに時間を割けなくなっている状況に涙が止まりません。どうしてnoteを始めたタイミングでこんなに忙しくなってしまうのでしょうか。
 宮崎の弱点を完璧に暴かれてしまったYS横浜戦の振り返りもじっくりしたいのに、時間取れるかな…。すみません!そちらはしばしお待ちを!

 と言うわけで今回はいわてグルージャ盛岡との試合前レビューです。

1.岩手との前回対戦

 前回対戦は皆さんもしっかりと覚えていらっしゃると思います。そう、我らがテゲバジャーロ宮崎のJ3リーグ初戦!ホームにこのグルージャを迎えての一戦でした。結果は……0-1。プロリーグとしての最初の試合、そしてユニリーバスタジアム新富のこけら落としと言う意味でも大切な試合でしたが、負けてしまいました。

 0-0の膠着状態のまま終わった前半を経て、後半16分、エンドライン近くまで流れていったスローインのボールの折り返しを岩手MF中野が冷静に沈めて先制。そのまましっかりと守備を固められ、テゲバもなんとか食らいつこうとしますが、ゴールネットを揺らせず。Jリーグ参入初戦を勝利で飾ることはできませんでした。

 ただ一つ、ただ一つ忘れないでいただきたいのは、この試合とにかく可能性のあるシーンをたくさん生み出していました。枠に嫌われたり、スーパーセーブだったり、わずかに外れたり。試合全体を通してみても、「あれ!?もしかしてJ3でも結構やれるんじゃないか!?」と思った方、たくさんいらっしゃると思います。僕もそうでした。

 実際にJ3参入初年度で上位に食らいついているテゲバの今の姿を見れば、決してその予感が間違いではなかったことが分かるでしょう。

2.岩手のフォーメーション的特徴

 それではグルージャについて掘り下げていきます。試合を見れば見るほどマジで強い。このチーム相手に1失点で済んだ前回のテゲバが凄い。

前節鹿児島戦の陣容

鹿児島戦

 グルージャの基本フォーメーションは3-4-2-1。CFにはフィジカル豊富でボールキープを得意とするブレンネル、あるいは18年に鹿児島ユナイテッドFCで11ゴールを挙げた、高さのあるストライカー韓勇太を置きます。
 オフェンシブハーフにはとにかく前目から警察犬の如くボールを追い回す色摩と、トップ下にポジションを移動して、CFをおとりにした際にポストプレーの起点となる加賀美
 鍵になるのはWB、中村有永。サイドからの攻撃の起点になりつつ、ディフェンス時には5バックとなり、5-4-1の3列と陣形をタイトにし、守備を安定させます。タッチライン際を激しく上下しながら攻撃のタスクと守備のタスクを両方達成させていきます。

 基本的には相手にボールのポゼッションを渡しつつ、ショートカウンターを狙いに行く形。人数をかけて中盤でボールを奪いに行き、最前線の韓が終盤に戻ってまで守備を行う。まさに「熱血」。秋田豊監督が就任した2020年から、この戦い方が板についているように思います。

 「J3は3バックが多い」ことを以前話したと思うのですが、なんだかこのチームの3バックは他のチームとはちょっと違う気がする。ここまで5バックを徹底しているのはあまりないところかもしれない。4バック⇔3バックの変化はよくあるのですが、両ワイドがしっかりと最終盤まで戻っているのはあまり見ていない気も。(分析が足りないかもしれない。すみません。)
 個人的には湘南で見慣れている部分もありとても好きなフォーメーションです。5-4-1。

 前回対戦時の陣容

宮崎戦

 岩手はメンバー変更は少々あるものの、フォーメーションは変わらず。やってくることは変わらないでしょう。
 この時と比べると、結構テゲバも陣容が変わりましたね。

3.注目したい選手

 中村太亮選手です。

中村

いわてグルージャ盛岡公式Twitterより引用)

 今シーズンは16試合に出場。2節鳥取戦で退場処分となり、その次節長野戦に出場停止となった以外は、全てスタメンでフル出場。不動の左WBとしてグルージャの屋台骨を支えます。

 今年で32歳。渡り歩いたチームは京都、新潟、山形、千葉、磐田、大宮と上位リーグでの経験が豊富な選手です。特に京都、磐田ではJ1でレギュラーを獲得するなど、能力は非常に高い。おそらくは京都時代の監督であった秋田豊を慕って岩手に入団したのでは。

 今シーズンはWBにもかかわらず既にチームトップとなる5Gを挙げています。

 最終ラインの駆け引きやよし、

 決定力やよし。

 1つ目のゴールなんですが、どうしてここにいるんですか。と声を出してしまうような位置取りですよね。まあそう言われても、WBの本来のタスクはこれなんだよ、と言うことしかないんですが。とにかくスペースの埋め方が上手で、それでいて上下動激しく守備時に最終ラインを張る。サイド攻撃の起点となり、左サイドからの攻撃の芽をいち早く摘む。

 このポジションに求められていること全てを高いレベルでこなす選手の印象があります。

4.テゲバはどうする

 正直めちゃくちゃ膠着すると思います。テゲバはポゼッション主体のサッカー、岩手はリアクション主体のサッカーで、お互いにそれはもう「どうぞどうぞやってくださいよ」という感じと言うか。
 戦い方としては4バックですしテゲバは長野とちょっと似ているのかな~と思っているのですが、その長野も岩手相手には1敗1分け、いずれもロースコアのじりじりとした試合(0-0,0-1)と、あまりスコアが動かない、お互いにフラストレーションの溜まる試合をやっていると思います。(確認したところ、岩手と長野の通算対戦成績は6勝6敗6分。完璧なイーブン。)
 
 ですから単純な地力勝負になってくるのではないでしょうか。ただ第1節とは違うんだよ、と言うことを見せつけてやらなければ、ワンチャンスを攻め込まれ負けてしまいます。まして今節から岩手は3試合の出場停止が解けるブレンネルがベンチ入りメンバーに名前を連ねることとなります。(おそらく)ワンチャンス、ツーチャンス。攻撃の迫力は増し、テゲバ守備陣に襲い掛かることでしょう。

 こちらは岩手5バックの洗練された守備を搔い潜って、しっかりとじっくりと、チャンスを構築していくしかありません。個人的には千布と橋本を使いつつ中央とサイドとのボールの受け渡しによって、しっかりと岩手のラインを押し下げて、縦にあまり広がらない岩手の最終ラインの裏を突くような動きを前線の選手が見せてくれたら勝機があるのではと思っています。

 そういう動きが得意なのは梅田なんですが。もしかしたら左サイドに藤岡を置いて、梅田橋本のツートップが復活するかも。なんにせよ無得点じゃどうせ勝てないんだから、点をしっかりと取って第1節の借りを返してほしいですね。

5.余談

 岩手も行ったことないです。アウェー席用意されてたら行く気満々でした。3連休ということもあり、盛岡に住んでいる友人に美味しいご飯屋さんもリサーチしていたのですが、残念、これはまたの機会に、と言うことで…。鳥取マジでどうなるんだ!!!!!!!!ほんとにどうなるんだ!!!!!!!!!!!

***

 グルージャ公式からこんなリリースが。

このたび、弊クラブ公式マスコットキャラクターのキヅールが、全身疲労から無事回復し、退院しましたのでお知らせいたします。

■氏名
キヅール

■退院日
9月13日(月)

■コメント
キヅールファンの皆さま、大変ご心配をおかけしました。
そして大変お待たせいたしました!
このたび、無事にキヅールが4年間蓄積していた全身疲労から回復し、事務所に戻ってまいりました!
入院前の様子と比較をしても、身体のツヤ・キレ共に最高の状態です!

 お前、入院してたのか…
 たぶんJリーグの全マスコットの中で一番のインパクトがある岩手のマスコットキャラクター、キヅール。
 その愛らしい直線系のフォルムと、生への渇望を滾らせた目にみんなの注目を集めたあのキヅールが。入院だなんて…

 全身疲労ならしょうがない。ゆっくり直してきたみたいで何より。

キヅール

 僕は大好きです。キヅール。

***

 先週に引き続きギリギリになってしまったこと、マジで反省してます。いつもならスタメン画像も自作なんですが、ちょっとよそのサイトを引用と言う形になってしまいました…。追々差し替えます。すいません。
 ただYS横浜戦のアーカイブがまだ全然見れることに気づいたので、そのレビューも合わせてしっかり投稿します!頑張ります!

それでは。

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