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老眼鏡とレーシック


気がつけばnoteを始めて2周年が過ぎていた。

1周年の時は記念の記事を投稿したけど、もう1ヶ月以上過ぎてしまったし特別な企画も浮かばないから通常運転で書くことにする。


さて、皆さまは自分のカラダにどれくらいお金をかけているだろうか。
身体全体はもちろん、たとえば
「私は足のリフレクソロジーと脱毛とエステ、その他もろもろに年間〇万円使ってます」
などと、身体の特定部位に対してこれまでどのくらい資金を投入しているか計算してみたら、その金額に仰天するかもしれない。


私の身体で最もお金がかかっているパーツは、おそらく目だと思う。
美容整形にいそしんでいるわけではない。
視力を矯正する為の費用なので、近視や乱視の人には必要経費とも言える。
では一体どんな経緯でお金を使って来たのか、少しお話させて戴きたい。



小学校低学年まで視力は2.0だった。
それが勉強もしていないのに高学年くらいから落ちてきて、中学へ入るころには眼鏡デビューさせられていた。

そのうちドライアイのため角膜が炎症しやすい紫外線アレルギーであることが発覚し、薄く色が入った紫外線カットの特注眼鏡をかけるようになって、既製品のレンズより費用がかさんだ。

やがて更に視力は落ち、高校入学の時に検査をすると0.01になっていた。
0.1の10分の1しか見えない世界は、眼鏡無しでまともな日常生活を送れるレベルではない。

でもお年頃になった私は牛乳瓶の底みたいなレンズの眼鏡をかけたら絶対モテないと思った。
そこで当時はまだ高額だったコンタクトレンズを無理やり親に買って貰う。

始めて装着したとき、視界がぼやけずに遠くまで見渡せるのがこれほどにも素晴らしいとは!と感動したのを今でも覚えている。


それからしばらくは眼鏡とコンタクトレンズを併用する生活が続いた。
眼鏡は新たに今までの半分の厚さで同じ視力が出るレンズが開発されたり、コンタクトレンズはソフトから酸素透過性ハードや、2ウィークにワンデイなどの便利な製品が販売され、費用も少し抑えられるようになった。

とはいえ、視力を矯正するためにお金をずっと払い続けなければならないのは変わらない。
視力の良い人が心底うらやましかった。



社会人になって何年か過ぎたころ、レーシックなる新しい視力矯正術が上陸したという記事を雑誌で読んだとき、私は手を叩いた。
いちど手術を受けてしまえば理論上は一生視力が悪くならず、コンタクトも眼鏡も不要になるという。
だが日本ではまだ認可されたばかりで費用が高く、安全性も定かではなかったから、二の足を踏んでいるうちに時間は過ぎて行く。

レーシックがある程度世間に認知され、初期の頃より費用が安くなったのを見計らって手術を受けたのは、最初に記事を読んだ時より10年くらい経ってからだった。

もちろん手術の結果にはとても満足している。
朝晩にレンズを付けたり外したりせずに済み、車の免許証にも眼鏡等の記載がなくなった。
手術から10数年経過した今でも健康診断の視力は1.5だし、たぶんこれからも視力が落ちることはなさそうだ。


ただ1つだけ問題がある。
医師からは術前に、
「レーシック手術を受けて視力が回復すると、今度は老眼が強く出る可能性がありますよ」
と注意を受けていた。
でも老眼なんてまだまだ先じゃん、と考えていた私はまったく気にもしていなかった。

しかし、その時は案外早く訪れる。

5~6年くらい前から文庫本やスマホの文字が読みづらくなって来て、
「もしかするとこれがあの老眼というやつではないだろうか」
と気がついた。
試しに100円ショップの老眼鏡をかけてみるとハッキリ文字が読める。

せっかく眼鏡から解放されると喜んだのも束の間で、種類は違うけれど眼鏡を手放せない生活に逆戻りしてしまったのだった。
(ちなみに、老眼に対応したカメラレーシックという技術もあるらしい)



私は最初のころ100円ショップ製の老眼鏡を使用していた。
同じのを何個か購入し、家の中で持ち歩いたりしなくていいようリビングや寝室に分散して置いた。
だがやはり安物だからかサイズや度数がうまく合わなかったり、目の疲れが酷かったりする。

なので最近ネットでデザインが良くてサイズの合いそうな老眼鏡を探していたら、少し楽しくなってきた。
ファッションアイテムの1つとして考えれば、老眼鏡も悪くなさそうだ。



こうして振り返ると、私の目にかかった費用は〇百万円をくだらないだろう。
そして現在も少しずつ金額は増え続けている。

でもこれからの事を考えれば安い支出なのかもしれない。
年齢を重ねるにつれ、今後もっとお金のかかるパーツが出てきてもおかしくはないのだから。

その時になって困らないよう今のうちに直せるところは矯正しておきたい。
文字通り、鮮やかな未来を見届けるために。




最後に
2年間、不定期ながらも投稿してこれたのは、こんな記事でも気にかけてくれたフォロワーの皆さまのおかげです。
本当にありがとうございました。

心より感謝を込めて。



仕事用ろうがん・・・いや、シニアグラス




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