感情が揺れ動く様、それはなんとも尊い事なのだろうか。
相対する人が、驚き、頬を緩め、感極まった表情を、感情が揺れる様を目にすることはなんとも尊いことだろう。
花屋をしていると、こんな場面に幾度となく出会いますが、先日の出来事は、間違いなく私の花屋人生で後にも先にも色濃く残ることでしょう。
お花を“贈る人”の想いを最高のカタチで花束に込めて“贈られる人”へと繋ぎます。きっと言葉で伝えることよりも複雑で難しく、でも伝わってしまえばなんとも愛おしく思える気持ちの伝え方。
私には知りえない“贈る人”と“贈られる人”同士の記憶や交わった人生が、スパイスとなり、その人の人生に残るようなドラマチックな“花贈り”になるのだと,,,。
そんな花贈りの一瞬を目の前にした時に私は
“あぁ、花屋やっててよかった。”と心の底から思うのです。
花を見て
送り主の名前を聞き
笑顔になったら
驚いたら
涙が溢れるほど感情が揺れたなら
それだけで
毎日の早起きだって
手が灰汁で真っ黒になったって
冬の冷たい水仕事だって
なんだってがんばれちゃうのが花屋さんです。
何でもない5月の週末。
最高の幸せをおすそ分けいただきました。
そんな幸せをここに言葉で残しておこうと思います。
ササキハルカ
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