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別れ話

中島「あ、あの彼氏さん今右上向いたね、嘘ついたんだ、別れ話かな」

蓮見「あんまジロジロ見ない方がいんじゃない?」

中島「うーん、聞いてる限りなんか彼女さんが悪そうなんだけどね」

蓮見「だからあんま聞かない方がいんじゃないのそういう話は」

中島「ほら!今見た?」

蓮見「見てないよ」

中島「彼氏さんやっぱり右上向く」

蓮見「あんまジロジロ見んなって」

中島「「別れよう」って言う時だけ右上向くよやっぱ次は腕組んでるし」

蓮見「なんだそれ、彼氏側は別れたくないのか」

中島「そうっぽいね〜彼女さんかわいいもん、あ!次は彼女さんが左上向いた!左向いてたからなんて言ったのか聞こえなかったな、」

蓮見「左上だから嘘じゃないみたいなことなんか?」

中島「あー彼氏さんが彼女さん連れて店出ちゃった、、結局どうなったんだろ、、」

蓮見「ていうかあのさ、俺さいつも思うんだけどそのカップルの彼氏彼女呼ぶときにさん付けするのなんなの?敬ってんの?なんかずっと煽ってるみたいですっごい気持ち悪いぞ、お前」

中島「いやなんか敬ってるとかじゃないけどさん付けした方がなんか収まりがいいじゃん」

蓮見「どんな理由だよ収まりって、なんか気遣ってますよ感出したいだけだろ」

中島「何その言い方ひど、呼び方一つでいろいろ気にしすぎだから」

蓮見「じゃあ逆にお前は気にしなさすぎだよ、この前のZenlyの話だって」

中島「いいじゃん結局あんたも認めて入れたんだから」

蓮見「別に認めてはねぇよ」

中島「じゃあなんで入れたのよ、入れたってことは認めたってことでしょ?たしかに待ち合わせとかに便利そうって言ってたじゃん」

蓮見「いやまぁ、そうだけど、、」

中島「何?やましいことでもあんの?」

蓮見「やましいこととか別にないけどさ」

中島「うわ、浮気してんだあんた、それがバレそうで焦ってんだ、明日にでも会う予定があんでしょだから今このタイミングでふっかけてきたわけだ」

蓮見「浮気なんてしてねぇよやましいこともないよ」

中島「じゃあなんでよ!なんでZenlyに対してそんな乗り気じゃないの、浮気してる以外考えられないんだけど
なんか隠し事してんでしょ?」

蓮見「してないよ (右上を向く)」

中島「はい〜、今右上向いた、嘘ついてんのねあんたバレバレだから、なに?誰と浮気してんの?」

蓮見「だから浮気もなんもしてねぇよ」

中島「じゃあなによ!なんでZenlyが嫌なのよ」

蓮見「お前の誕生日プレゼントが買いに行けないんだよZenlyで位置情報バレてると!そろそろ誕生日だろ?欲しいって言ってたマフラーあれ店じゃないと買えないからサプライズで渡したいのにZenlyでバレてると買いに行ってる時にバレちゃうから、それだからあんま乗り気じゃなかったんだよ」

中島「あ!(右上を指差す)」

蓮見「え?なに??」

中島「はい〜また右上向いた一今のも嘘なんでしょ?」

蓮見「ちげぇわ笑今のはお前が向かせただろ笑」

中島「ていうか女の子がいつまで経ってもサプライズで喜ぶとか考えが甘いから、別にZenlyも停止させればいい話だし」

蓮見「何その言い方こっちが一生懸命考えたのにそんな言い方ないだろ、Zenly停止したらしたらでどうせ質問攻めしてくるくせに、もうダメだお前とやってける気しない、プイッ!(右上を向く)俺たち別れるか」

中島「一生懸命考えた結果サプライズしか出てこないのが今後付き合ってく上でバリエーションが少なすぎて心配って話よ、ていうか嘘で言ってんのバレバレだから」

蓮見「それはこっちのセリフだろ、ほんとはサプライズ嬉しいくせに」

中島「別に〜?嬉しくありません〜」

蓮見「プイッ!(腕組んで右上を向く)なんだその反応それ以上言うなら別れるかほんとに」

中島「もういいよ笑やめて腕組んで右上向くの笑」

蓮見「ごめんごめん笑じゃあこの後一緒に買いに行くかマフラー」

中島「プイッ!(左上を向く)いいよ」

蓮見「素直に行くって言いなさいよ笑」

彼女を連れて店を出る

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