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会社員の「収入」とフリーランスの「収入」の違い。同じ金額でも「価値」が違うことを理解してますか?

みなさんこんにちは。
笹本康貴(ささもとこうき)です。

今回は、会社員とフリーランスにおける「収入の違い」についてお話します。

私はフリーランスとしてお仕事を頂いて約3年間ほど経ちますが、よく周りから会社員とフリーランスの違いについて質問されます。もちろん仕事の取り方も違えば収入の仕組みも違うので、一概にどちらが良いと言及することは難しいです。

ただし、実際に約3年間フリーランスとして働いていて生々しい経験を沢山してきました。それは「人材業界のブラックボックス化問題」をはじめ、「大手企業における採用問題」「会社員の収入を数倍にするテクニック」など、フリーランスになったからこそ経験しながら学びを得たことが沢山ありました。

この辺りはググっても出てこないので、年末あたりにまとめて書きます。(※フリーランスで生き延びる方法は、ゲームで例えるとクリアし続けることと同じなので、とても再現性があります。)

過去のフリーランス記事を参考にされたい方はこちらからどうぞ👇

❶ 会社員とフリーランスの収入構造の違い

さて今回は、会社員とフリーランスの収入構造の違いについてです。

まず当たり前の話ですが、会社員とフリーランス(自営業)は「働き方」が根本違います。

具体的には、契約形態や給与構造などです。こちらの違いについては既にファイナンシャルプランナーの方やフリーランスに特化したメディアの方々がまとめて下さっているので下記をご覧ください。

簡単にまとめるとざっとこんな感じです。

【会社員】
①契約形態:雇用契約(多くは正規雇用)
②収入  :固定収入(売上は反映されない)
③働き方 :定められた場所・業務内容を対応する
④仕事内容:定められた業務を行う
⑤福利厚生:あり(有休休暇・健康診断など)
⑥医療保険:会社が半分負担
⑦年金保険:会社が半分負担

フリーランス】
①契約形態:業務委託契約(規定がない)
②収入  :変動収入(売上が反映される)
③働き方 :自由に場所と仕事内容が決められる
④仕事内容:自由に決められる
⑤福利厚生:なし
⑥医療保険:なし
⑦年金保険:あるが会社員に比べて少ない

会社員とフリーランスの違いを一言で表すなら「自由を得るなら安定はない」ということです。

これは言うまでもなく当たり前のことですが、時代的にも保険や年金周りもいつまで保証されるか分からないからこそ、自らの人生は自ら守ることが大事ですし、この考えに賛同できる方はフリーランスに向いていると思います。

❷「 同じ月収」でも労働価値が異なる訳とは?

さて、ここからは少し具体的なお話をします。私のフリーランス仲間の友達Sくん👨‍💻 が先日こんな悩みを話していました。

【 友達Sくん👨‍💻 】
業務委託で入っているチームリーダーのMさん💂‍♂️(正社員で上司的な方)から、「ぶっちゃけ君はボクよりも給料が高いんだからもっと働いてもらわないと困る」と言われて、時間外も仕事した方がいいのかな…。でも契約的には与えられ得たことはやってるし、もっとパフォーマンス出す努力をしなくちゃ。

友達Sくんより

既にフリーランスで働かれている方はとてもリアルで共感する悩みかなと思いますし、私も過去に同じことを言われた経験があります。

この悩みは結構複雑ですが、抑えどころは「労働の仕組み」を理解しているか?ということです。少し詳しく掘り下げていきましょう。

1)「労働の仕組み」の違いを理解する

まず収入構造を要素分解して理解する必要があります。

▼会社員の収入
収入(給料)= 支給額(基本給と残業代、各種手当など) ー 控除項目(社会保険料・雇用保険料・所得税・住民税など)

▼フリーランスの収入
収入(業務委託料)= 支給額(成果報酬 or 業務委託契約で定めた金額)

上記をみると分かりやすいですが、チームリーダーのMさん💂‍♂️ が話している「給料」は会社員の収入をベースに話しており、友達のSくんの捉える「給料」は業務委託料を示すので異なっていることが容易に理解できると思います。

なので、「ぶっちゃけ君はボクよりも給料が高いんだからもっと働いてもらわないと困る」と言われても、会社員とフリーランスの給料を単純に金額だけで比較することがナンセンスです。

この会社員とフリーランスの給料(収入)の構造を理解していない人が多いですし、特に会社員の人はフリーランスの働き方や収入構造なんてほとんど理解していません。

なので、もしチームリーダーのMさんののようなことを言われたとしても、「この人は労働の仕組みを理解してないな」と思えばいいです(笑)。

2)パフォーマンスの定義を明確にする

次は仕事におけるパフォーマンスの定義を明確にする重要性です。

これは、会社員もフリーランスも同じですが、特にフリーランスの方は抑えどころです。

フリーランスの方にとっての「仕事のパフォーマンス」とは、業務委託契約にて「この仕事に対して、この稼働時間なので、この金額です」と明確にして業務にあたることが多いです。

ただし、現場に入ったら意外と求められていることが想像よりも大きかったり、期待値が大きかったりと、実務に取り組んでみて分かることが多くあります。

そんな時に大事なことは、随時現場の担当者(またはチームの方々)とコミュニケーションを取りながら「いつまでにこのレベルまで持っていきます」と握ることが大事になってきます。

もしこの擦り合わせがないと、現場担当者の方から「思ったよりもパフォーマンスが出ないな」「想像よりも能力低いな」と判断されてしまい、業務の継続が難しくなるケースがあります。

【 友達Sくん👨‍💻 】
業務委託で入っているチームリーダーのMさん💂‍♂️(正社員で上司的な方)から、「ぶっちゃけ君はボクよりも給料が高いんだからもっと働いてもらわないと困る」と言われて、時間外も仕事した方がいいのかな…。でも契約的には与えられ得たことはやってるし、もっとパフォーマンス出す努力をしなくちゃ。

友達Sくんより

友達Sくんの話に戻りますが、ここで問題なのはチームリーダーのMさん💂‍♂️ とフリーランスの友達Sくん👨‍💻 における「パフォーマンスの定義のズレ」であり、これはコミュニケーションをマメに取ることにより大まか解消されるはずです。(※これらをよく期待値コントロールと言います。)

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回は会社員とフリーランスの収入構造の違いに焦点を当ててお話しました。今回お話しした内容はフリーランスの方は全員認識して欲しいですが、周りの会社員の方が理解しているとは限りません。

当たり前ですが、フリーランスも「雇われ」という立場は会社員と変わりはないので、働く上で最も大事なことは「環境に適応すること」です。

与えられた業務内容も大事ですが、それ以上にどんな環境でどんな方々と仕事をしていくのかで、案件の継続率も案件単価の伸びも変わっていきます。

もしフリーランスの方ないしはこれからフリーランスを検討されている方で悩んでいる方がいらっしゃれば、下記よりお問合せいただくかTwitterにてDMいただければ回答します。


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笹本康貴(ささもとこうき)

1992年生まれ 千葉県出身
2016年 法政大学 卒業、新卒としてサイバーエージェントグループ会社に入社。新規営業として大手飲料・食品メーカーにウェブ広告媒体の販売並びに、小売店に対する店舗集客ソリューションの提供に従事。
2019年 マーケティング戦略策定を主軸に独立。
2021年 re株式会社を設立し、現在に至る。

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