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私は井上尚弥選手が生き甲斐

井上尚弥選手、いやー強かったな。実際には1回で勝負は付いていたけど、
2回の攻撃と防御が凄すぎて一人で見ていて笑ったし、拍手もした。若者がおじさんをいたぶっているように見えるくらいで、ドネアがかわいそうだった。

そしてついにPFP(パウンドフォーパウンド)で1位という信じられないほどの快挙も実現。日本人が世界の全てボクサーで1位評価なんてね。

井上尚弥選手の試合を見るとボクシングを習いたくなる。小さい頃からかけっこが得意なのと実は反復横跳びでは常にダントツ1位だったので俊敏性では向いているかな(笑)。パンチ力は体格の割にはまあまあだろう。ただ当て勘、ディフェンス能力ともにダメダメだろうし、スタミナがからっきし。後はメンタル弱いからトータルすると向いてないだろう・・・・等と妄想が膨らむ。でも男なら井上尚弥選手の試合を見るとついついこっそりシャドーしてしまうのは分かってもらえると思う。

井上尚弥選手のどこがどう凄いのか、散々プロの方や格闘技マニアのネット民が語っているから今更だけど、パンチ力、オフェンス技術、ディフェンス技術、動作スピード、ハンドスピード、動体視力、当て勘、戦術理解力、頭の回転、メンタルの強さ、打たれ強さ、スタミナどれを取っても世界有数だろう。また井上尚弥選手のパンチ力の秘密はパワーよりも技術が圧倒的に高いことにあると思う。つま先で得た力を腰を使い、腹筋、背筋、上腕を使い、そして腕はリラックスした状態で始動して全てのパワーを当たる瞬快に拳にこめる。これがどういう態勢でどういう種類のパンチを打っても常にできる選手は世界有数。というか手打ちにならずに打つ瞬快に拳に力を込められるだけでも日本人には少ないはず。特に下がりながら相手のパンチをよけながら強いフックを打って当てるって相当な難易度だろうと思う。

それでいて好青年でけっして偉ぶらない。先日ニュースで井上尚弥選手の影響でヤンキー上がりの不良ボクサーが激減したとあったぐらい世の中へのいい方の影響力もまた別格。大谷翔平選手と通じるおじさんも超絶にあこがれるアスリートであり、男性である。

井上尚弥選手がまだ到達していない領域もある。それは世界有数のファイトマネーには程遠いという点で、どこまでいけるかである。軽量級だからどうしてもアジア対決になりがち。北中米のクネクネと踊るようなテクニシャンや東欧の身体能力怪物との対戦は確かまだ無い。そしてそれはフェザー級まで階級上げないといけない。フェザー級でそういった強敵達に勝っていくと10億、20億といったファイトマネーが付いて、真に世界一のボクサーになれる。井上尚弥選手の体格からすると厳しいかもしれないが、ハンデを乗り越えてその領域まで到達する時を楽しみに待ちたい。

<ご参考>
パウンド・フォー・パウンド(PFP)とは

 ボクシングや総合格闘技、キックボクシングなどの格闘技において全階級で体重差のハンデがない場合、誰が最強であるかを指す称号。権威ある米専門誌「ザ・リング」の初代編集長ナット・フライシャーによって、1950年代初期に造られた用語である。Pound for pound=PFPまたP4Pと略される。
(THE ANSWERから引用させてもらいました)

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