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お手紙を書くこと

※366日間チャレンジ、104日目。

知人にプレゼントを贈るのに添えようと、久しぶりに手紙を書いた。

私は全く筆まめではない。
でも、一時期、お仕事で、手紙を書くことを請け負っていたことがあった。

そのために、ペリカンのスーべレーンの万年筆を買い、モンブランの黒インクを使って、コクヨの縦書きの便箋で4枚ほど書くことをしていた。
吸取り紙を使わないと、右手に乾いていないインクがついて、紙が大変なことになる。
修正テープも万年筆との相性が悪いので使わないようにするため、4枚の便箋を埋めるのには大変な集中力と持久力が必要だった。

丁寧に、丁寧に、細心の注意を払いながら、一文字一文字、書いていく。
1通書くのに、最低でも4時間はかかった。

今日書いたお手紙は、鳩居堂の行間の広い便箋だったし、2枚だけだったので、すぐ書けたけれども、久しぶりに手書きの縦書き文字、万年筆、吸取り紙を使っての作業が、とても心地よかった。

今はみんな電子メールやスマホでのやり取りなので、手書きの文字、しかも万年筆で縦書きしたものを送るというのは、滅多に無い。
でも、こういうのって、良いなー、と思った。

ところで、先日、夫の手紙を代筆するということがあった。
原稿を横書きの電子メールで受け取ったのだが、それを縦書きに移しとるというのが、頭がこんがらがって、すごくストレスなのに気づいた。

私は、縦書き用のアプリに原稿をコピペして、縦書きに直してから(使っているPCがMacBookなので、ワープロアプリに縦書き機能がないのだ)、それを書き写した。
そうすると、少しストレスが減るのであった。不思議。

お受け取りくださった方には、代筆なのがバレバレだとは思うが、夫と私の努力と真心は、きっと伝わるだろうと思う。

それにしても
『ご指導ご鞭撻』
を手書きしたのが、すごく大変だった・・・。
文字で打つならサラッとできるのに、ご鞭撻を手書きしようとすると、こんなにも大変なもんかと思った。

あまりにも大変だったので、その大変さを共有したくて、その日、帰宅した夫に
「『ご指導ご鞭撻』って、ここに手書きして!
 手書きするまで許さない!」
とメモ帳と鉛筆を渡して、その場で書かせたのであった。

書いてくれて満足して、一緒に夕ご飯を食べた。
何を食べたのかは、忘れた。

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