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「生き方の選択」 T細胞白血病/リンパ腫で「抗がん剤も移植」やめて、余命は短いけど何も治療はしない事に決めた➠「時間は長さではなく質こそが大事」と考えた結果

【「生き方の選択」 T細胞白血病/リンパ腫(リンパ腫型)で「抗がん剤も移植」やめて、余命は短いけど何も治療はしない事に決めた➠「時間は長さではなく質こそが大事」と考えた結果です】
 きのう、白血病の『造血幹細胞移植』(血液移植)が可能な、岩手医科大学附属病院の「血液腫瘍科」に行ってきました、5回目でした。
 これまで、「抗がん剤」を使い「血液移植」を行う方向でおり、骨髄バンクにも登録していたのです。
 しかし、これをしないと、医者からは「数ヶ月の命」と宣告されています。 
 でも自分としては、悩みに悩んだ末に、これら「全ての治療医療行為をやらない」ということで、主治医にその意思を伝え、了承を得てきました。  そして、「終末期(死亡までの)緩和ケア」のできる、近くの久慈病院に紹介状を送付してもらいました。
 これで、白血病の病魔が全身に回る時は、数ヶ月中には必ず来て、人生を終える事になります。
 なぜこういう、生きる時間を縮める判断をしたのか? 
 今は体調不良もなく生活しており、すくなくともそれまでは貴重な時間を使って、質の高い人生を終える事ができると判断したからです

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※ これは、大事なことなので最初に行っておきますが、今もこれからも、「治療をして、移植医療」を否定してるものではなく、また治りたいと願い「闘病」してる人やこれから挑もうとしてる事も否定しているものでもありません。
 あくまでも、私個人の判断であり考えかたであることを承知ください。

▼きのうの「治療しない意思」を伝えた後に医者が示した病状説明書
(この内容で、県立久慈病院に紹介状を出してくださるとうことだった)

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▼主治医からの説明の文書(前回の1月31日の説明)

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【なぜ、白血病の治療を一切せず、余命数ヶ月を選択しのか】

 「なぜ治療をしないで、命を縮める」行為を私が選択したのか?
恐らく疑問に思う方は沢山いることでしょう。
 また、この病気になれば、若い人を除いて、年齢が上がれば上がるほど、多くの患者が私と同じように「かなり迷う」患者がいるのが現実なようでした。
 中には、入院日に「止める」と言ってくる人もいて、実際に「移植をした患者の声でも、「やってよかった」という一方で「やらなければ良かった」という声があります。また、患者本人は「このまま終末を」と思っても「家族の強い勧めでやっている」人もいると医者は話していました。
 
 当然ですが、「抗がん剤と移植」の治療は、患者個人、個人の判断に委ねられますが、「病気の本質」「その治療の現実」、「余命の実績」、何よりも「患者の心身共にかなり過酷な苦しさや辛さ」を知れば、迷うのが当然だろうと思います。
 こういう、「過酷な治療での延命」と「今の体調がいい状態での残された数ヶ月」を、天秤にかけるようなモノなんです。
 治療で延命出来たとしても、厳しい現実があります。

▼古い資料ですが、今もあまり変わっていないと思います。血液のがんの場合、医療進歩もあまりないからです。私はATL(T細胞白血病/リンパ腫)「リンパ腫型」ですので、みどり色の線になり、平均生存期間(MST)は、9.9ヶ月です。(これも、調査機関によって大きなバラツキがありますが、これは長い方です)

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【白血病の「闘病」をしない私の判断】
 今の私は、「白血病」が疑われてからもう既に、2ヶ月経過しています。だけども、身体の変化は殆どなく体調も普通です。
 ただし、この前のPETーCTでは、左頸部(首)、左腋窩(わきの下)、左右両方の鼠径のリンパ節に腫れていて病変が見つかっています。でも、これは、ずっと前からあったものです。で、今の自分の判断では急激に進んでいるようには思えないのです。
 そこで、「せっかく今、普通の生活ができているのに これを「移植」となれば、入院して即「自分の血液にがん」を破壊すために、強烈な強い抗がん剤を使います。
 もう、それ以降は元の自分の身体に戻ることはありません。そして、上に記したように、過酷で辛い「闘病」となります。この病に完治はなく、せいぜい良くて、寛解(たまたま、症状が落ち着いている状態)なんです。
 寛解も当然ながら個人差があり、長い人、短くまた何らかの辛い症状が出るなど、殆どは安定しないのです。
 そこで、私は、仮に数ヶ月の余命であっても、「治療行為」をしないほうが、「質の高い残された時間が大切」と考えたのです。

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【【QOL】クオリティ・オブ・ライフ(Quality of Life)をささやかながら、重視したといいうことです】
 がん患者の肉体的、精神的、社会的、経済的のすべてを含めた生活の質を意味する言葉ですが、こを思い出したのです。
 QOLは、患者が自分らしく納得のいく生活の質が短くとも維持を目指すという考え方ですが、治療しなけば「数ヶ月」という中で、終末を迎えるまでの時間の質を選択した結果です。


 そして、自分の場合、末期には痛み、辛さを緩和してくれる緩和ケア。これが大事になり、「静かに逝けるのか」という事になるでしょう。しかし、それが、10ヶ月の中で、3ヶ月なのか6ヶ月なのか? 現段階では全く分からないのです。血液の白血病のウイルス次第ってことです。
 注意するのは、今の自分はこのウイルスが活動しているために「免疫低下」している状況で、風邪、インフルエンザ、そしてコロナウイルス感染症に注意が必要」と主治医が心配していました。
 コロナ感染すれば、重症化するのでしょう。今まで以上の注意が必要なります。
 この選択も「確実に、死がくる……。」という事が頭から離れることもなく、かなりストレスもたまるかと思います。
 でも、考えてみてば、どんな健康な人でも、急にくる心筋梗塞、脳梗塞などや、また事故などなど抱えているわけですからそれと同じように考えるようにしようと思っています。難しいでしょうけど・・。
 

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