ささやん@駄菓子屋かしづき店主

noteでは子どもの発育発達や子育て、子どもを取り巻く環境に関することを書いています。…

ささやん@駄菓子屋かしづき店主

noteでは子どもの発育発達や子育て、子どもを取り巻く環境に関することを書いています。/35歳の理学療法士/NPO法人presents代表/地域で子育てや子どもの発達を支援するソーシャルキャピタルの醸成に取り組んでいます。

マガジン

  • 子どもの貧困とソーシャルキャピタル

    【健康格差】を考えた際に、根深い問題となるのが子どもの貧困です。私が社会課題として解決のために取り組んでいきたい1つのテーマでもあります。医療系の論文を読み込んだり、様々な書籍などから学んだことを記事にまとめて、子どもの貧困問題と解決策について更新していきます。

最近の記事

板橋cityマラソン2024忘備録

放置気味のnoteだけど、今回は忘備録としてメモを残しておきたくて久しぶりにログインしている。何の忘備録かというと、それはもうタイトルの通り『板橋cityマラソン』の忘備録である。 結果から言うと、私はPBを大幅に更新してネットタイム3時間28分55秒でゴールできた。 初めてのマラソンは昨年の東京マラソン。サブ4を目指して臨んだが、30km以降に大失速して4時間10分。その時以来1年ぶり2回目のフルマラソンだった。 今回はその板橋cityマラソンを振り返り、良かった点と

    • 地域活動で仲間を作るコツ

      こんにちは。ささやんです。 先日、足立区綾瀬にて開催されている“アヤセ未来会議”というワークショップにお声がけいただき、少し地域活動についてお話させていただく機会がありましたので、本日は振り返りながら記事を書いています。 アヤセ未来会議 アヤセ未来会議は足立区がSDGs未来都市に選定されたことを機に、そのモデル事業を推し進める一つの起点として企画された住民主体のワークショップ。 (詳細はコチラ) 企画運営を任されているのは株式会社エンパブリック。代表の広石拓司さんは知

      • スパルタンレースSPRINTに初出場してきて、思ってた以上に上出来だった話

        こんにちは。BMIは常に"痩せよりの標準"のささやんです。 タイトルの通りなのですが、私ささやんは9月17日にガーラ湯沢にて行われたスパルタンレースのSPRINT(5km以上、20個の障害物)に出場してきました◎ 非日常的な環境で運動ができて非常に楽しかったのと、当初思っていた以上に上々の出来だった(男性1121人中49位でした)のでめちゃくちゃ良い思い出になりました◎疲れ切ったあとの温泉・サウナ・地ビール!最高の1日になりました! そこで本日はこれからスパルタンレース

        • 駄菓子屋という拠点〜橋渡し型ソーシャルキャピタルの可能性〜

          こんにちは。お久しぶりです。ささやんです。 前回の記事を1年以上ものあいだ下書きフォルダに入れたまま放置し、その間に駄菓子屋をオープンさせて1年間継続していました。 駄菓子屋のオープンに向けた問題意識の共有としてnoteを書いていたのに、肝心のオープン前後から記事を書かなくなるという暴挙・・ 心よりお詫び申し上げます。 んで、なんで急にまた書いているのかって? それは「ささやんさんのnote読ませていただきました」という声をここ1ヶ月で3人の方から聞いたのであります。とて

        板橋cityマラソン2024忘備録

        マガジン

        • 子どもの貧困とソーシャルキャピタル
          9本

        記事

          子どもの育ちをwell-being③非認知能力と大人との関わり

          このnoteでは「幼少期の環境」と「将来の健康」との関係を紐解きながら、子育てしやすい支え合える地域づくりの大切さを綴っていきます。 前回(子どもの育ちとwell-being②逆境体験と健康格差)の続きです。 その前に一つお詫びを・・ このnote記事は1年以上もの間、下書きフォルダに入りっぱなしでした。(シリーズで書いているのにブランクが長くあり申し訳ありません! 最近「note読みました」と言われる機会があり、久々にログインしたらなんと・・下書きで止まっているのを見つ

          子どもの育ちをwell-being③非認知能力と大人との関わり

          子どもの育ちをwell-being②逆境体験と健康格差

          このnoteでは「幼少期の環境」と「将来の健康」との関係を紐解きながら、子育てしやすい支え合える地域づくりの大切さを綴っていきます。 前回(子どもの育ちとwell-being①慢性疼痛編)の続きです。 前回の記事では「子どもの養育環境」は脳の発達などに影響を与え、将来の慢性的な痛みのみならず、その他様々な疾病リスクや教育格差、そして犯罪リスクなど多岐にわたる影響があるということを紹介しました。 本日はその話を少し深掘りしていこうと思います。 子どもの貧困と健康格差日本

          子どもの育ちをwell-being②逆境体験と健康格差

          子どもの育ちとwell-being①慢性疼痛編

          先日、Facebook &Instagramの同時配信ライブを行いました。(Facebookの連動が上手く行えず、実質Facebookライブはできませんでした。。ご迷惑を意おかけしました。) なぜ急にLive配信したのか?それは3月から駄菓子屋を始めるから。 駄菓子屋を始めるにあたって、そのコンセプトというか、目的を周りの方々に共有したいという身勝手な理由なのです。 理学療法士として医療機関で働いているのになぜ駄菓子屋!? そのストーリーを共有することで、少しでも多くの人

          子どもの育ちとwell-being①慢性疼痛編

          子どもの愛着と駄菓子屋の可能性

          みなさんは子どもの頃の駄菓子屋さんの思い出はありますか? 僕はと言うと、思い出というほどたいそれたものではないかもしれませんが、駄菓子が昔から大好きだったので、地元の駄菓子屋に友達としょっちゅう行っていました。 お店のおばちゃんとは特別仲良しだったほどではないけど、街中であっても挨拶するくらい顔見知りになっていたと思いますし、今でも顔を思い出せます。 多くの人にとって記憶の片隅にある駄菓子屋。 そこには子どもの愛着形成という問題の解決に関して非常に可能性があると思います

          子どもの愛着と駄菓子屋の可能性

          人間の発達は生まれる前から、大人になった今も一生続く

          以前担当していた患者さんで、四柱推命や陰陽五行説などを勉強し、そういった生まれ持った性質を基にコーチングの仕事をされている方がいた。かなり稼いでいる様子で、バリバリ働くやり手の女性だった。 その方に「先生も見てあげる」と言われ、生年月日を伝えたことがあった。翌週にその患者さんが来た時に色々なことを言い当てられた。 「かなり人見知りだけど、冷静に人を分析している」「正義感が強く頑固なところがある」「健康オタク」「自分の手は汚したくない」「とりあえず行動というより、じっくり考

          人間の発達は生まれる前から、大人になった今も一生続く

          子どもは地域で育てる。古き良き文化を取り戻したいという雑感。

          少し間が空いてしまったけど、健康の社会決定要因に関する記事の続きを書いてみたい。前回の記事はコチラ 前回は、いわゆる生活習慣病などは生活習慣を正していく事が予防の上で重要であるけれど、「そうは言ってもそれが簡単じゃないんだよね〜」というのが実際のところという話をしました。 そして「当たり前の事を当たり前にできる」ために大切なのは非認知能力なのではないか?という事を書いた。非認知能力を高めるには愛着形成によって心の安全基地を作ることが大切で、そのためには子どもはもちろん、お

          子どもは地域で育てる。古き良き文化を取り戻したいという雑感。

          当たり前のことを当たり前にできるためには何が必要なのか

          生まれた時の身長や体重、または成育環境が将来の疾病リスクになっている。そんなことが明らかになりつつあると、これまでの記事で紹介してきました。 しかしリスクと因果関係は異なります。 リスクがあるから疾病を生じるのではない。リスクが蓄積したり、リスクが連鎖することで疾病は生じると考えるのが妥当でしょう。 例えばこんな具合 これは様々なリスクが蓄積することで疾病を発症するというモデル。 例え低出生体重児として生まれて「太りやすい体質」があったとしても、それで疾病は発症しません

          当たり前のことを当たり前にできるためには何が必要なのか

          生まれた時から将来の健康リスクは決まっているのか

          前回の記事ではSDH(健康の社会決定要因)について紹介し、生まれ育った環境によって疾病リスクや寿命は変わってしまうということを紹介した。 今回はより詳しくその中身を整理して紹介しようと思う。 幼少期の経験や習慣は、その後の人生に大きく影響する。 これは医療系の研究報告のみならず、学力や年収、そして犯罪などを含めて様々な分野から報告がある。 医者の子は医者になる人も少なくない。反対に犯罪者の幼少期の成育環境は複雑な背景を抱えていたりするものである。 特に貧困問題が寿命や疾

          生まれた時から将来の健康リスクは決まっているのか

          環境が健康を蝕む現実を変えたいと思っている医療職11年目の終わり頃・・

          健康とは何だろうか・・? 僕が理学療法士になって、数年が経過した頃から漠然と考えてきた問いである。 WHOには定義がある。 世界保健機関憲章前文 (日本WHO協会仮訳)より引用すると 健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが 満たされた状態にあることをいいます。 (〜中略〜) 子供の健やかな成長は、基本的に大切なことです。 そして、変化の激しい種々の環境に順応しながら生きていける力を身

          環境が健康を蝕む現実を変えたいと思っている医療職11年目の終わり頃・・

          日々の過ごし方が自分の世界を大きく変えると、今さら改めて気づいた

          「視野を広げなさい」この「視野を広げなさい」という言葉 これは小学生の時から始めたバスケットボールで、当時のコーチに言われ続けたことであり僕の中ではその後もしばらく座右の銘としていた、大切な言葉である。 コーチの言葉の真意分からないけれど、おそらく「プレー中の視野」という意味のみならず「いつでも周りを気にかけなさい」という意味が含まれていたように思う。例えば「体育館に保護者の方が入ってきたらそれにいち早く気づきが、すぐに挨拶をして椅子を準備しなさい」というようなことも教わ

          日々の過ごし方が自分の世界を大きく変えると、今さら改めて気づいた

          理学療法士としての振り返り〜コミュニティという概念からのアプローチ〜

          前回の記事で僕は「情報が人間を変える。それは意識が人間を変えるということ」だと気づいたと書きました。だから「場という情報も人間を変えられるのではないか?」と考えるようになったと。 まぁこんな抽象的な話はどうでもいいので、今日はもう少し臨床に沿った具体的な話をしていこうと思います。 「なぜ僕が場づくりをしようと思ったのか?」の第2弾です。 問題の階層僕が「治療家になる」という当初の想いから目的地を変更し、現在は治療よりも「場づくり」に注力している理由。それは前回書いたよう

          理学療法士としての振り返り〜コミュニティという概念からのアプローチ〜

          理学療法士としての振り返り〜人間とは何かを探る日々〜

          僕はこれまで理学療法士として10年間、整形外科クリニックにて地域医療に携わってきた。地域医療の現場に身を置く中で、一理学療法士としてこれまで研鑽を続けてきたように思うっている。いや、研鑽を続けたというよりも問題意識の変遷に伴い勉強してきた。 僕は理学療法士としては、少し考えていることが専門職っぽくないかもしれない。理学療法士の王道というのは、例えば一つの理論や技術を追求して研究を重ねたり、例えば大学院へ行きながら理学療法研究に打ち込んだ入り、例えば認定理学療法士や専門理学療

          理学療法士としての振り返り〜人間とは何かを探る日々〜